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ケープ(英: cape)は袖なしのアウターウェアの一種で、着用者の背中、腕、胸をぐるりと垂らすように覆い、首元で固定される。ケープは手の込んだ刺繍で精緻に装飾されることがある。前が閉じていないものは肩掛けにも分類できる。
英語では、“cape”は丈の短いもの、“cloak”(クローク)は足元まで届く丈の長いもの、という違いがあるが、両方とも丈の長いものとして同義にされることもある。
フランス語では「カプ」(cape)。カペー家の由来ともなっている。ユーグ・カペーは「合羽のユーグ」(ケープのユーグ)として知られる。
ポルトガル語の「カパ」 (capa) も語源は同じだが、こちらは外套を意味する。カパは日本語に入り合羽(かっぱ)となった。
ケープは中世で広く使われ、特にシャプロン(頭巾の一種)と組み合わせることが多く、その後も19世紀の欧州などで定期的に流行があったりした。
ヴィクトリア朝時代において、ケープ付きのオーバーコートは男性の間で一般的だった。例えば、複数の布地を重ねたケープを付けたアルスター・コート、礼装・普段着どちらでも使われたインバネス・コートがある[3]。アルスター・コートは1920年代にケープが除かれ、インバネス・コートは今では廃れた(スチームパンク・ファッションで限定的にリバイバルがあったが)。
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