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身にまとって雨雪を凌ぐ外套型の雨具 ウィキペディアから
合羽(かっぱ、ポルトガル語: capa)は、雨具の1つで、本来は身にまとって雨や雪を防ぐ外套の意であったが、現在ではレインコート、レインウェアなどの雨具一般を「カッパ」「雨ガッパ」と呼ぶ。英語のケープ(cape)と同じ語源。
合羽はポルトガル語の「capa」の音写語である(ただし、ポルトガル語のcapaは雨衣だけでなく本のカバーやCDケース、ソファに掛ける布など中身を保護するための覆いを意味している[2])。本来は外来語だが、新聞等では国語化しているものとして扱われ、通常は片仮名ではなく平仮名で「かっぱ」と書かれる[3]。
16世紀に来日したキリスト教の宣教師が着ていた外衣が元であり、合羽の他に勝羽とも書かれ、南蛮蓑とも呼ばれた。
合羽は当初は羅紗を材料とし、見た目が豪華なため、織田信長や豊臣秀吉などの武士階級に珍重された。江戸時代に入ると、富裕な商人や医者が贅を競ったため、幕府がこれを禁止し、桐油を塗布した和紙製の物へと替わっていった。
合羽は安価で軽量で便利なため、瞬く間に普及し、寛保年間には小さく畳んで懐に入れられる懐中合羽が発明され、旅行の際の必需品として使用された。合羽の原料となる桐油紙は、合羽だけでなく、荷物や駕籠の被いや出産の際の敷物(お産合羽)としても使用された。
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