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クワガタソウ属(Veronica)は、オオバコ科に含まれる属のひとつである。以前はゴマノハグサ科とされていた。
クワガタソウ属は、ゴマノハグサ科の多くが唇形花をつけるのに対して、大きく平らに広がった花冠をつけるのが特徴である。一見は深く裂けた4弁が放射相称になっているように見えるが、実際には左右相称であり、上側1弁はやや大きく、これに2脈が入っている。また下側1弁がやや小さいものも多い。萼は大きく4裂する。雄蘂は2個、花冠とほぼ同じ長さで、葯は2室。
一年草、二年草または多年草で、葉は鋸歯のある単葉を、普通は対生する。花は単生か総状花序を作り、これが茎の先端に出るか、途中の葉腋に出る。果実は朔果で、扁平で先端がくぼむ。
学名のVeronicaは聖女ヴェロニカ (聖人)と同じ綴りであるが、この属は元々Vetto-nica(ベットニカ)であったものが変じてVeronicaとなったとみなされており、直接的な関連性はない。だが、花言葉は聖女にちなんだものがつけられている。例としては「誠実な女性」(英)、「献身」「聖なるもの」(仏)など。
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広く北半球に約300種がある。帰化植物を含め、日本では以下のような種が知られる。
従来、オオバコ科ルリトラノオ属 Pseudolysimachion に分類されていた植物群は、最新の分子系統解析の結果、本属に包含された[1]。この場合、種の学名は、属名は Veronicaとなり、種小名、亜種名、変種名等は --um とある場合は、--a となる。
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