イングランドのエクストリーム・メタルバンド ウィキペディアから
クレイドル・オブ・フィルス(Cradle Of Filth)は、イングランド出身のエクストリーム・メタルバンド。
クレイドル・オブ・フィルス | |
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ドイツ・バレンシュテット公演 (2015年7月) | |
基本情報 | |
出身地 | イングランド サフォーク州 イプスウィッチ |
ジャンル | |
活動期間 | 1991年 - |
レーベル | |
メンバー | |
旧メンバー |
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激しく残響する甲高いボーカルや、ディストーションの効いた素早いトレモロピッキングなどが特徴[2]。
メンバーチェンジを繰り返しながらも、先述したダニ・フィルスの独特のボーカルスタイル、イギリスの伝説や思想に重点を置いた歌詞、そしてシンフォニックブラックメタルとも呼ばれるサウンドスタイルで、徐々に認知度を高めていった[3]。
他の多くのブラックメタル バンドに見られるように、このバンドの歌詞は死や吸血鬼を扱っているが、元メンバーのポール・アレンダーは2006年のインタビューで「我々がブラックメタルバンドだったことなど一度もない。該当するのはメイクぐらいなものでは」と述べている[2]。
1991年に結成。当初のオリジナルメンバーは、ダニ・フィルス (Dani Filth) ことダニエル・デイヴィー(Vo)、ジョン・プリチャード(B)、ダレン・ホワイト(Dr)、ポール・ライアン(G)の4人であった。4作目のデモ『トータル・ファッキング・ダークネス』から、アンダーグラウンドシーンにおいて実力を発揮し始め、1994年の1stアルバム『ザ・プリンシプル・オブ・イーヴル・メイド・フレッシュ』は3万枚を超えるセールスを記録、ブラックメタルバンドとして大きな評価を得るようになった。
1995年にはニコラス・バーカーがドラマーとして新たに加入。翌1996年にはバックボーカルのアンドレ・メイヤーが脱退し、それに伴う形でサラ・イザベル・デブが新たに加入。続けて発売したEP『ヴェンパイア・オア・ダーク・フェアリィテイルズ・イン・ファルスタイン』は、このバンド史上初の女性ボーカルとしてのデブを前面に押し出していた。このEPを最後にバンドは金銭的ないざこざからカコフォノウス・レコーズとの契約を解消し、ミュージック・フォー・ネイションズに加入。この間にバーカーが路上飲酒および警官への暴行・公共の秩序を乱した罪で逮捕されるというトラブルも起きた。2ndアルバム『ダスク・アンド・ハー・エンブレイス』発表に続くツアーで初来日。
1998年、「血の伯爵夫人」として悪名高いバートリ・エルジェーベト(英語名エリザベス・バソリー)をコンセプトとした3rdアルバム『鬼女と野獣』をリリース[4]。1999年、ニコラスが脱退。何名かのドラマーの後にエイドリアン・アーランドソンが加入した。
2001年、2度目の来日公演。
2003年、5thアルバム『ダムネイション・アンド・ア・デイ』を発表。聖書中の堕天使ルシファーを題材に、ブダペストの40人編成オーケストラ、32人のコーラス隊の協力を得て完成した、77分を超える大作である。
2005年開催の第47回グラミー賞では、「ベスト・メタル・パフォーマンス」部門において6thアルバム『ニンフェタミン』のタイトル曲「ニンフェタミン」がノミネートされたが、受賞には至らなかった[5]。翌2006年10月に7thアルバム『ソーノグラフィー』をリリースし、収録曲「ザ・バイロニック・マン」にはH.I.M.のヴィレ・ヴァロがゲスト・ボーカリストとして参加した[6]。その後アーランドソンとデブが脱退し、その後任としてマーティン・スカロウプカが加入した。
フランスの貴族で猟奇的殺人鬼のジル・ド・レをコンセプトとした8thアルバム『ゴッドスピード・オン・ザ・デヴィルズ・サンダー』を2008年10月にリリース。
2010年11月に9thアルバム『蔭黒の女神アヴェルサ(Darkly, Darkly, Venus Aversa)』をリリース。このアルバムはバンド史上初のインストゥルメンタルが入ってないアルバムとなった。
2012年、節目の10thアルバム『マンティコア・アンド・アザー・ホラーズ』をリリース[7]。ベーシストのデイヴ・ピュービスとキーボーディストのキャロライン・キャンベルが脱退。ダニエル・ファース (B)が加入した。リンジー・スクールクラフト (Key)がセッションキーボーディストとなり、2013年に正式加入した。
2014年には、ギタリストのポール・アレンダーとジェイムズ・マッキルローイが2名とも脱退。アショクとリチャード・ショーが加入した。
2015年、11thアルバム『ハンマー・オブ・ザ・ウィッチズ』をリリース[8]。
2017年、HR/HMフェス『LOUD PARK 17』の参加と[9]、12thアルバム『腐蝕への誘惑』を発表[10]。
2018年、5月来日公演。
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