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イングランドのサッカー選手 ウィキペディアから
クリストファー・ロイド・"クリス"・スモーリング(Christopher Lloyd "Chris" Smalling, 1989年11月22日 - )は、イングランド出身のサッカー選手。アル・フェイハ所属。イングランド代表。ポジションはDF(CB)。
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ASローマでのスモーリング(2023年) | ||||||
名前 | ||||||
本名 |
クリストファー・ロイド・スモーリング Christopher Lloyd Smalling[1] | |||||
ラテン文字 | Chris Smalling | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 |
イングランド ジャマイカ | |||||
生年月日 | 1989年11月22日(34歳)[1] | |||||
出身地 | ロンドン グリニッジ区 | |||||
身長 | 192cm[2] | |||||
体重 | 81kg[2] | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム | アル・フェイハ | |||||
ポジション | DF | |||||
利き足 | 右足 | |||||
ユース | ||||||
ワルダースレイド | ||||||
ミルウォールFC | ||||||
メイドストーン・ユナイテッドFC | ||||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2007-2008 | メイドストーン・ユナイテッドFC | 12 | (0) | |||
2008-2010 | フラムFC | 13 | (0) | |||
2010-2020 | マンチェスター・ユナイテッドFC | 206 | (12) | |||
2019-2020 | → ASローマ (loan) | 30 | (3) | |||
2020-2024 | ASローマ | 83 | (6) | |||
2024- | アル・フェイハ | |||||
代表歴2 | ||||||
2008 | イングランド 学生代表 | 5 | (1) | |||
2009 | イングランド U-20 | 1 | (0) | |||
2009-2011 | イングランド U-21 | 14 | (1) | |||
2011- | イングランド | 31 | (1) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2024年9月3日現在。 2. 2019年8月30日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
ノン・リーグのメイドストーン・ユナイテッドに加入する前はミルウォールのユースに所属していた。2005年にはケント州のU-16代表に選ばれ、2007年にはU-18代表でプレイし、その後U-18のイングランド学生代表に選ばれた。その頃にはメイドストーン・ユナイテッドのトップチームでプレイしており、2008年4月にはミドルズブラと2年間の契約を結ぶことになった。ミドルズブラと契約を結んだ1ヶ月後にスモーリングはホームシックに罹ってしまい契約を解除することになったが、2008年6月にプレミアリーグに所属していたフラムと契約を結び、2008-09シーズンの最終節にプロデビューを果たした。
2010年1月にスモーリングはマンチェスター・ユナイテッドに7月1日から加入することになり仮契約を結んだ。2010年のFAコミュニティ・シールドで公式戦デビューを果たし、スモーリングはキャリアで初めてとなるタイトルを獲得した。デビュー以来マンチェスター・ユナイテッドでは100試合以上に出場している。
いくつかの世代別の代表経験があり、現在はA代表に選出されている。2008年にはU-18の学生代表でプレイしていたが、2009年にはU-20とU-21のイングランド代表デビューを果たした。A代表デビューは2011年9月2日に行われ、3-0で勝利したブルガリア代表戦である。
スモーリングはグリニッジ・ロンドン特別区のグリニッジで生まれた[1]。1998年にワルダースレイドでサッカーを始め、ミルウォールのユースに短期間所属した後の16歳の時にメイドストーン・ユナイテッドに加入し、サッカーを続ける一方で、チャタムにある中等教育機関で学習を続けた[3]。
ピーター・ノットとトニー・コーンウェルの両コーチに個人指導を受け順調にトップチームに昇格し[3]、2007年4月11日に行われ、0-3で敗れたケント・シニアカップのトンブリッジ・エンジェルズ戦でデビューを果たした[4]。FAトロフィーとイストミアン・リーグカップでも出場機会を得るようになり、2007年12月に行われ、1-1で引き分けたハーロウ・タウン戦にフル出場し、リーグ戦デビューを果たした[5]。スモーリングはすぐに最終ラインのレギュラーとなったが、怪我と代表戦の影響でメイドストーンにおけるリーグ戦での出場は12試合に終わった[6]。メイドストーンでの最後の試合となった2008年3月24日に行われたイースト・サロック・ユナイテッド戦でメイドストーンでの唯一のゴールを記録している[7]。
フラム、ジリンガム、チャールトン・アスレティック、レディングが強い興味を示したが[8]、2008年4月30日にスモーリングはミドルズブラと2年間の契約を結んだ[8][9]。しかし、スモーリングがホームシックに罹ってしまったため契約は解除され[10]、2008年6月にプレミアリーグに所属していたフラムと契約を結んだ[11]。フラムは10,000ポンドの移籍金とリーグ戦10試合に出場する毎に10,000ポンドを支払うことについてメイドストーンと合意したが、スモーリングとメイドストーンは契約関係にはなく(契約していれば学生代表でプレイする資格がないことになる)、権利を有していなかったため、受け取ることができなかった[12]。フラムでは監督のビリー・マッキンレイからディヴェロップメントチームのキャプテンに命じられた[13]。
2009年5月24日、2008-09シーズン最終節のエヴァトン戦にアーロン・ヒューズと交代で77分から出場し、プレミアリーグデビューを果たした[14]。初めてスターティングメンバーとして出場したのは9月17日に行われたUEFAヨーロッパリーグのCSKAソフィア戦であり、試合は1-1の引き分けに終わった[15]。リーグ戦で初めてスターティングメンバーとして出場したのは2009年最後の試合であったスタンフォード・ブリッジで行われたチェルシー戦であったが、75分に決勝ゴールとなるオウンゴールを献上してしまし、チームは1-2で敗れた[13]。
2010年1月27日、マンチェスター・ユナイテッドはスモーリングと契約を結んだことを発表した。移籍金額は公表されておらず、2009-10シーズン終了まではフラムに留まり、2010-11シーズンからユナイテッドに加入することとなり[16]、7月1日に正式に移籍が決まった[17]。
7月16日に行われ、3-1で勝利したセルティックとの親善試合でマンチェスター・ユナイテッドデビューを果たしたが、ペナルティーキックを与えてしましい、セルティックにとってその試合唯一となるゴールを許した[18]。7月30日に行われ、3-2で勝利したチーバス・グアダラハラ戦ではダロン・ギブソンのコーナーキックからヘディングでゴールを挙げ、初ゴールを記録した[19]。公式戦デビューは8月8日に行われたFAコミュニティ・シールドのチェルシー戦であり、ファビオと交代で71分から出場した[20]。プレミアリーグデビューは8月28日に行われたウェストハム・ユナイテッド戦であり、74分からジョニー・エヴァンズと交代で出場した。9月15日に行われたチャンピオンズリーグのレンジャーズ戦にフル出場し、チャンピオンズリーグデビューを果たした[21]。その試合の8日後に行われたリーグカップのスカンソープ・ユナイテッド戦でプロキャリア初となるゴールを記録し、チームも5-2で勝利を挙げた[22]。2011年1月4日に行われたストーク・シティ戦ではネマニャ・ヴィディッチとコンビを組みユナイテッドにおけるプレミアリーグの試合で初めてフル出場を果たし、2-1の勝利に貢献した[23]。2011年7月8日にはクラブと新たに5年間の契約を結んだ[24]。
2011-12シーズンは地元のライバルクラブであるマンチェスター・シティとのコミュニティ・シールドでアシュリー・ヤングのフリーキックに合わせ1-2となるゴールを挙げ、最終的にチームも3-2で逆転勝利を挙げた。そのシーズンは早々にネマニャ・ヴィディッチとリオ・ファーディナンド、ラファエウが怪我でチームを離脱し、ジョニー・エヴァンズとフィル・ジョーンズがセンターバックのコンビを組み、スモーリングは右サイドバックという新たな役割を与えられた。2011年9月18日に行われたチェルシー戦でシーズン唯一となるリーグ戦でのゴールを記録し、チームも3-1で勝利を挙げた。シーズン中には怪我で数試合欠場することもあり、シーズン最終節の前の試合であるスウォンジー・シティでは2-0の勝利に貢献したが鼠径部を負傷し、UEFA EURO 2012は欠場する見込みとなった[25]。
2012年7月21日にスモーリングは中足骨を骨折し、手術を受けた影響で開幕から10週間欠場することになると発表された。プレシーズンツアーはすべて参加できず、シーズン中の復帰は11月7日に行われたチャンピオンズリーグのブラガ戦となり、フル出場で3-1の勝利に貢献した[26]。3日後にはアストン・ヴィラ戦に出場し、リーグ戦においても復帰を果たした[27]。2013年11月27日に行われ、5-0で勝利したバイエル・レバークーゼン戦ではチャンピオンズリーグにおける初ゴールを記録し[28]、12月26日に行われたハル・シティ戦ではリーグ戦におけるシーズン初ゴールを記録した[29]。
2014年11月2日に行われ、0-1で敗れたマンチェスター・ダービーにおいてスモーリングは前半に退場処分を受け[30]、監督であったルイ・ファン・ハールは2枚目のイエローカードが提示されたジェイムズ・ミルナーに対するファウルについては「馬鹿げたもの」だと述べたが[31]、復帰して迎えたアーセナル戦ではフル出場し、チームも2-1で勝利を挙げた[32]。11月29日に行われたハル・シティ戦でリーグ戦初ゴールを記録したが、スモーリングがオールド・トラッフォードでゴールを記録したのはこれが初めての経験となった[33]。2015年2月11日に行われたバーンリー戦ではキャリアで初めてとなる1試合2ゴールを記録し、チームも3-1で勝利を挙げ[34]、2015年4月12日に行われたマンチェスター・シティ戦ではシーズン4ゴール目を記録し、チームも4-2で勝利した[35]。
2015年4月21日に2019年6月まで契約を延長し[36]、ルイ・ファン・ハールは5月17日に行われ、1-1で引き分けたアーセナルにおいてスモーリングをゲームキャプテンに指名した[37][38]。2016年5月、マンチェスター・ユナイテッドの年間最優秀選手賞を受賞した[39]が、FAカップ決勝ではチームは勝利したものの、スモーリングは退場となった。
2018年12月15日、クラブとの契約を2022年6月まで延長した[40]。
2019年の夏の移籍市場でハリー・マグワイアが加入したこともあり、2019-20シーズンは開幕から3試合連続でベンチ外となり、2019年8月30日にASローマへ1年間のレンタルで移籍した[41][42]。レンタル料は300万ユーロで、背番号は6番[41]。10月30日、セリエA第10節のウディネーゼ戦で移籍後初ゴールを決めた[43]。11月24日、ブレシア戦では1ゴール2アシストの活躍で勝利に貢献した[44]。新型コロナウイルスの流行による影響によりシーズンが中断されたため、2020年7月1日にセリエAのシーズンが終了する8月上旬までレンタル契約が延長された[45]。ローマはセリエA終了後にUEFAヨーロッパリーグのセビージャ戦を控えていたが、その直前での退団となった[46]。
2020年10月5日、ASローマに完全移籍した[47][48]。移籍金は1500万ユーロ、契約期間は3年間[47]。2021-22シーズン、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグでは守備の中心としてチームの優勝に貢献[49]、決勝のマンオブザマッチに選出された[50]。
17歳で一般教育修了上級レベルのカリキュラムを受けていたスモーリングはケント州の学生代表に選ばれ、ケント州にある学生のサッカー協会はスモーリングをイングランド学生代表のセレクションを受けるメンバーに選抜した[52]。セレクションでは良い印象を与えることに成功し、2008年1月に行われたオーストラリア戦のメンバーに選ばれ[53]、イングランドは2-0で勝利した[54]。センテナリー・シールドでは4試合すべてに出場し、1-0で勝利したウェールズ学生代表戦ではその試合唯一となるゴール記録した[55]。
2009年3月31日に行われ、2-0で勝利したイタリア代表戦では45分間プレイし、U-20代表デビューを果たした[56]。U-20代表デビューを果たした4ヶ月後の8月11日に行われたオランダ代表との親善試合で58分から交代で出場し、U-21代表デビューを果たした。11月14日に行われたUEFA U-21欧州選手権2011予選のポルトガル代表戦で初めてスターティングメンバーとして出場すると、2010年10月8日に行われたルーマニア代表とのプレイオフの1stレグでは84分にダニエル・スタリッジのアシストから決勝ゴールを記録し、チームは2-1で勝利した[57]。
2010年11月13日、スモーリングは11月17日に行われたフランス代表戦に臨むイングランド代表のメンバーに選ばれ、初めてA代表のメンバーに招集されたが、1-2で敗れたその試合においてスモーリングの出場機会はなかった[58]。A代表デビューは2011年9月2日に行われたUEFA EURO 2012予選のブルガリア代表戦であり、右サイドバックを務めたスモーリングは3-0の勝利に貢献した[59]。
2014年5月12日、スモーリングは2014 FIFAワールドカップに臨むイングランド代表メンバー23人に選ばれ[60]、本大会では消化試合となったコスタリカ代表戦の1試合に出場した[61]。
所属クラブ | シーズン | リーグ | FAカップ | リーグカップ | UEFA主催 | その他 [nb 1] | 合計 | ||||||
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出場 | ゴール | 出場 | ゴール | 出場 | ゴール | 出場 | ゴール | 出場 | ゴール | 出場 | ゴール | ||
メイドストーン・ユナイテッド | 2006-07 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | – | 1 | 0 | 1 | 0 | |
2007-08 | 12 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | – | 2 | 0 | 15 | 1 | ||
合計 | 12 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | – | 3 | 0 | 16 | 1 | ||
フラム | 2008-09 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | – | – | 1 | 0 | ||
2009-10 | 12 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | – | 18 | 0 | ||
合計 | 13 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | – | 19 | 0 | ||
マンチェスター・ユナイテッド | 2010-11 | 16 | 0 | 4 | 0 | 3 | 1 | 9 | 0 | 1 | 0 | 33 | 1 |
2011-12 | 19 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 7 | 0 | 1 | 1 | 30 | 2 | |
2012-13 | 15 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | – | 22 | 0 | ||
2013-14 | 25 | 1 | 1 | 0 | 4 | 0 | 7 | 1 | 1 | 0 | 38 | 2 | |
2014-15 | 25 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | – | – | 29 | 4 | |||
2015-16 | 35 | 0 | 7 | 1 | 2 | 0 | 11 | 1 | – | 47 | 1 | ||
2016-17 | 18 | 1 | 4 | 0 | 4 | 0 | 10 | 0 | – | 30 | 1 | ||
合計 | 101 | 6 | 14 | 0 | 8 | 1 | 25 | 1 | 3 | 1 | 149 | 9 | |
キャリア合計 | 126 | 7 | 15 | 0 | 10 | 1 | 29 | 1 | 6 | 1 | 184 | 10 |
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