ガンゴートリー氷河
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ガンゴートリー氷河(ガンゴートリーひょうが、ヒンディー語: गंगोत्री、Gangotri Glacier) は、インドのウッタラーカンド州ウッタルカーシー県に位置する氷河。ヒマラヤ山脈の氷河として最大級の一つ[2]。ガンジス川の主要な源泉の一つであり、長さ29km、幅2から6km、総面積143km2、推定27.75km3の体積を有する[1]。
ガンゴートリー山系に囲まれており、最高峰チャウカンバ山の圏谷を北西方向に流れる。終端部はガンゴートリーから19km離れたガウムク(ヒンディー語: गौमुखまたはगौमुखी、アッサム語及びベンガル語: গোমুখまたはগোমুখী、Gaumukh、Gomukh、牛の口)であり、ガンジス川の源流の一つであるバーギーラティー川に至る。
ヒンドゥー教の巡礼地でもあり、敬虔な信者はガンゴートリー付近で冷水により沐浴する儀式を行い、多くはガウムクまで赴き、少数の者はさらにタポバンを訪れるが、この巡礼路は2013年インド北部洪水により、2kmにわたって岩が散乱する地帯が生じるなどの損傷が発生している。
北緯30度43分22秒から55分49秒、東経79度4分41秒から16分34秒の、海抜4120mから7000m地点に位置する谷氷河である[2]。主中央衝上断層の北に位置し、基岩は花崗岩、柘榴石の雲母を含む結晶片岩、水晶の黒雲母を含む結晶片岩、藍晶石を含む結晶片岩、眼球片麻岩、縞状眼球片麻岩からなる[3]。
崩壊する末端部では一部が溶融して氷河上湖となり、末端部中央は氷河上湖で満たされることになる。これは、ヒマラヤ山脈の高地における流水の特徴の一部である[2]。
ガンゴートリー氷河の源となるのは、主にRaktvarn氷河(15.9km)、チャトランギ氷河(22.45km)、Kirti氷河(11.05km)の3つの氷河で、この他18以上の氷河が源となっている。2000年のHNBガルワール大学の論文では、これらを加えたガンゴートリー氷河系の総面積は、258.56km2。内訳はガンゴートリー氷河が109.03km2、チャトランギ氷河(72.91km2)、Raktvarn氷河(45.34km2)、Kirti氷河(31.28km2)、他の4氷河計29.412(内Bhirgupanth氷河が14.95km2)であった[2]。
NASAとアメリカ地質調査所及び国立雪氷データセンターの共同調査により、長さ30.2km、幅0.5から2.5kmのヒマラヤ山脈最大の氷河とされた。計測が開始された1780年より後退を続けており、1936年から1996年の期間では1147m(年平均19m)後退していた[2]。20世紀最後の25年間に限れば後退は850m(年平均34m)に至り[4]、1996年から1999年には76mであった[5]。
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