ウッタラーカンド州
インドの州 ウィキペディアから
ウッタラーカンド州(ウッタラーカンドしゅう、ヒンディー語: उत्तराखण्ड, Uttarakhand、「北の土地」の意味)は、インド北部の州。旧称ウッタラーンチャル州(英: Uttaranchal, /ˌʊtəˈræntʃʌl/、2007年改称)[1]。
ウッタラーカンド州 उत्तराखण्ड(ヒンディー語) Uttarakhand(英語) | |
---|---|
州 | |
![]() インド国内の位置 | |
国 | インド |
州 | ウッタラーカンド州 |
創立 | 2000年11月9日 |
州都 | デヘラードゥーン(冬) / ゲールセーン(夏) |
政府 | |
• 種別 | 一院制(71) |
• 知事 | グルミット・シン |
• 首相 | プシュカル・シン・ダミ |
面積 | |
• 合計 | 53,566 km2 |
人口 (2011年) | |
• 合計 | 10,086,292人 |
• 密度 | 188.3人/km2 |
等時帯 | UTC+5:30 (IST) |
ISO 3166コード | IN-UL |
公用語 | ヒンディー語 |
ウェブサイト | http://ua.nic.in/ |
北西でヒマーチャル・プラデーシュ州と、北で中華人民共和国のチベット自治区と、東でネパールと、南と南東でウッタル・プラデーシュ州と、西でハリヤーナー州と隣接する。総面積53,483平方キロメートル(インド全体の1.6パーセント)。州都はデヘラードゥーンだが、裁判所はネーニータールに所在する。ガルワールとクマーウーンのふたつの地方からなり、その下に13県がある。州面積の45.4パーセントは森林が占め、耕作可能地は16パーセントに限られる。州内のガンゴトリ氷河とヤムノトリ氷河をそれぞれ水源とする、ガンジス川とヤムナー川の二大河川が流れる。
古代の十六大国時代はクル国とパンチャーラ国の版図であったが、のちクニンダ王国が興隆した。アショーカ王碑文などから、仏教の影響も確認できる。
州の主要産業は農業から旅行業、観光業、宿泊業といったサービス業にシフトしてきている。州内総生産は2兆8700億ルピー(330億米ドル)。インド下院(ローク・サバー)に5議席、インド上院(ラージヤ・サバー)に3議席を割り当てられている[2]。
州内の住民は、地方によってガールワーリーあるいはクマーウーニーと呼ばれる。人口の75パーセント以上はヒンドゥー教徒で、イスラームがこれに次ぐ。言語はヒンディー語が主流で、州の公用語にもなっている。そのほかガルワーリー語、ジャウンサーリー語、グジャール語、クマーオニー語などが存在する。州内には重要なヒンドゥー教の寺院や聖地が数多く存在することから、デーヴブーミー(神の土地)とも呼ばれる[3]。主な観光地としてチャールダーム、ハリドワール、リシケーシュ、パンチ・ケダル、ヒマラヤ山脈、サプタ・バドリなどが挙げられる。州内には2か所の世界遺産がある。
概要
以前はウッタル・プラデーシュ州の一部に含まれていたが、2000年11月9日に分割され新たにウッタラーンチャル州として設立された。 その後紆余曲折を経て、もともと分割以前から使い慣わされてきた現在の州名へと2006年12月に変更された。 冬の州都はデヘラードゥーン。2020年に夏の州都がゲールセーンに定められた[4]。
州都では最高気温が40度を超える一方、州境(国境)付近では氷河が見られる[5]など同じ州内でも気候の差は激しい。
州の公用語はヒンディー語。2011年の国勢調査による母語の割合は、ヒンディー語41%のほか、パハール語群としてガルワーリー語23%(主に州西部に分布)、クマーオニー語20%(主に州東部に分布)、ジョーンサーリー語1.3%などとなっている。
人口
地方行政区分
→詳細は「en:List of districts of Uttarakhand」を参照
- アルモーラー県 (Almora district)
- バーゲーシュワル県 (Bageshwar district)
- チャモーリー県 (Chamoli district)
- チャーンパーワト県 (Champawat district)
- デヘラードゥーン県 (Dehradun district)
- ハリドワール県 (Haridwar district)
- ネーニータール県 (Nainital district)
- パウリー・ガルワール県 (Pauri Garhwal district)
- ピトーラーガル県 (Pithoragarh district)
- ルドラプラヤーグ県 (Rudraprayag district)
- ティヘリー・ガルワール県 (Tehri Garhwal district)
- ウダム・スィン・ナガル県 (Udham Singh Nagar district)
- ウッタルカーシー県 (Uttarkashi district)
脚注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.