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UEFAチャンピオンズリーグ 2009-10 決勝

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UEFAチャンピオンズリーグ 2009-10 決勝は、UEFAチャンピオンズリーグ 2009-10の決勝戦であり、55回目のUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦である。2010年5月22日スペインマドリードエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウで行われ、インテルが45年ぶり3回目の優勝を果たした[2]

概要 大会名, バイエルン・ミュンヘン ...
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概要

要約
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決勝戦の舞台となったサンティアゴ・ベルナベウ

決勝戦までの道程

5年連続で決勝に進出していたイングランド勢がベスト8で全滅という波乱が起こった今大会、決勝戦は前年度までとは異なる対戦カードとなった。

ルイ・ファン・ハール監督に率いられたバイエルン・ミュンヘンの前評判は決して高く無く、一時はグループリーグ敗退の危機に追い込まれていたものの、最終節でユヴェントスを下してなんとか2位で決勝トーナメントへ。決勝トーナメントではACFフィオレンティーナマンチェスター・ユナイテッドFCアリエン・ロッベンの決勝ゴールなどで下し、準決勝ではフランスオリンピック・リヨンをトータルスコア4-0で撃破。優勝した2001年以来の9年ぶりの決勝進出を決めた。しかしロッベンと共にチームを決勝まで導いてきたエースのフランク・リベリーが、準決勝の第2戦で警告(イエローカード)を受けたため、累積警告により決勝戦は出場停止となった。

一方のインテルジョゼ・モウリーニョを監督として招聘してから2年目のシーズンであり、シーズン前にディエゴ・ミリートサミュエル・エトーヴェスレイ・スナイデルを獲得するなどして大型補強を敢行。だがこちらもグループリーグでは苦戦。3節まで勝ち星は無く、4節のディナモ・キエフ戦での逆転勝利が今大会の初勝利となった。結局最終節でなんとか勝ち上がった。決勝トーナメントでは1回戦でモウリーニョ監督の古巣チェルシーFCを相手にホーム・アウェイ共に勝利し、準々決勝でもCSKAモスクワを下して準決勝へ。準決勝ではグループリーグでも同居した前年度王者FCバルセロナとの対戦になった。第1戦のホームで3-1と勝利し、第2戦のアウェイでは相手の猛攻を1点で凌ぎ切ってトータルスコア3-2で勝ち上がりを決め、38年ぶりの決勝進出を果たした。

その後、チャンピオンズリーグ決勝進出を決めた両チームは国内のリーグ戦・カップ戦共に優勝してダブルを果たし、互いにトレブルがかかった対戦となった。またバイエルン・ミュンヘンのルイ・ファン・ハール監督がFCバルセロナの監督を務めていた1997年から2000年の間に、インテルのジョゼ・モウリーニョ監督がFCバルセロナのアシスタント・コーチを務めていた時期があったため、ファン・ハールとモウリーニョとのかつての師弟対決ともなった。

試合経過

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インテルファンに掲げられる横断幕

バイエルン・ミュンヘンは出場停止のリベリーに代わって、トルコ代表ハミト・アルトゥントップがスタメンに入った。

前半は序盤から両チームとも大きなチャンスは作れず静かな立ち上がりとなったが、インテルのGKジュリオ・セザルからのクリア・ボールをディエゴ・ミリートがヘディングでヴェスレイ・スナイデルに落とし、スナイデルからのリターンパスをミリートが受けてシュートまで持ち込み前半35分に先制した。前半終了前にもスナイデルにチャンスがあったがバイエルン・ミュンヘンのGKハンス=イェルク・ブットの真正面に飛びセーブされた。

後半は開始早々にバイエルン・ミュンヘンにビッグ・チャンスが訪れるが、トーマス・ミュラーのシュートをジュリオ・セザルがセーブして得点を奪えず。すると後半の25分にカウンターからディエゴ・ミリートがバイエルン・ミュンヘンのDFダニエル・ファン・ブイテンを1対1でかわしてシュートし、2点目を決めた。バイエルン・ミュンヘンはロッベンを中心に攻めたものの、インテルの堅い守備を相手に得点することが出来ず2-0のまま試合終了。インテルが45年ぶり、3度目となる悲願のチャンピオンズリーグ優勝を果たすと共に、イタリア史上初となるセリエAコッパ・イタリアUEFAチャンピオンズリーグを制覇しての主要タイトル3冠(トレブル)を成し遂げた。

試合後

試合終了後、インテルの監督ジョゼ・モウリーニョはキャプテンのハビエル・サネッティら選手達、インテルの会長マッシモ・モラッティと抱き合いながら涙を流した。さらにスタジアムを自動車で離れる際に、一人たたずむマルコ・マテラッツィを見つけると、車から降りてマテラッツィの元に駆け寄り抱擁を交わしながらここでも涙を流した。また試合後に行われた記者会見でインテルの監督を辞任することを表明。後日、決勝の開催地サンティアゴ・ベルナベウをホームとするレアル・マドリードの監督に就任した。

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詳細

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バイエルン・ミュンヘン
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インテル
バイエルン・ミュンヘン:
GK22ドイツの旗 ハンス=イェルク・ブット
RB21ドイツの旗 フィリップ・ラーム
CB5ベルギーの旗 ダニエル・ファン・ブイテン
CB6アルゼンチンの旗 マルティン・デミチェリス26分に警告 26分
LB28ドイツの旗 ホルガー・バトシュトゥバー
RM10オランダの旗 アリエン・ロッベン
CM17オランダの旗 マルク・ファン・ボメル (c)78分に警告 78分
CM31ドイツの旗 シュヴァインシュタイガー
LM8トルコの旗 ハミト・アルトゥントップ63分に交代退場 63分
CF25ドイツの旗 トーマス・ミュラー
CF11クロアチアの旗 イヴィツァ・オリッチ 74分に交代退場 74分
控え:
GK1ドイツの旗 ミヒャエル・レンジング
DF13ドイツの旗 アンドレアス・ゲルリッツ
DF26ドイツの旗 ディエゴ・コンテント
MF23クロアチアの旗 ダニエル・プラニッチ
MF44ウクライナの旗 アナトリー・ティモシュチュク
FW18ドイツの旗 ミロスラフ・クローゼ63分に交代出場 63分
FW33ドイツの旗 マリオ・ゴメス74分に交代出場 74分
監督:
オランダの旗 ルイ・ファン・ハール
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インテル:
GK12ブラジルの旗 ジュリオ・セザル
RB13ブラジルの旗 マイコン
CB6ブラジルの旗 ルッシオ
CB25アルゼンチンの旗 ワルテル・サムエル
LB26ルーマニアの旗 クリスティアン・キヴ30分に警告 30分68分に交代退場 68分
CM4アルゼンチンの旗 ハビエル・サネッティ (c)
CM19アルゼンチンの旗 エステバン・カンビアッソ
AM10オランダの旗 ヴェスレイ・スナイデル
RF9カメルーンの旗 サミュエル・エトー
CF22アルゼンチンの旗 ディエゴ・ミリート90+2分に交代退場 90+2分
LF27北マケドニア共和国の旗 ゴラン・パンデフ79分に交代退場 79分
控え:
GK1イタリアの旗 フランチェスコ・トルド
DF2コロンビアの旗 イバン・コルドバ
DF23イタリアの旗 マルコ・マテラッツィ90+2分に交代出場 90+2分
MF5セルビアの旗 デヤン・スタンコビッチ68分に交代出場 68分
MF11ガーナの旗 サリー・ムンタリ79分に交代出場 79分
MF17ケニアの旗 マクドナルド・マリガ
FW45イタリアの旗 マリオ・バロテッリ
監督:
ポルトガルの旗 ジョゼ・モウリーニョ
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脚注

外部リンク

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