Open vSwitch

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Open vSwitch

Open vSwitch(OVS)は、分散仮想マルチレイヤスイッチオープンソース実装である。 Open vSwitch の主な目的は、 ハードウェア仮想化環境にスイッチングスタックを提供すると同時に、 コンピューターネットワークで使用される複数のプロトコルと標準をサポートすることである[3]

概要 開発元, 初版 ...
Open vSwitch
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開発元 OvS Technical Steering Committee 及び Linux Foundation
初版 2009年7月29日 (15年前) (2009-07-29)[1]
最新版
3.4.1, 3.3.3, 3.2.4 and 3.1.6[2] / 2024年11月15日 (4か月前) (2024-11-15)
リポジトリ
プログラミング
言語
C言語,Python
対応OS Linux, Hyper-V, FreeBSD, NetBSD
規格 IEEE 802.1AX-2008, IEEE 802.1D-1998, IEEE 802.1D-2004 他多数
サポート状況 開発中
種別 仮想レイヤ3スイッチ
ライセンス Apache License 2.0
公式サイト openvswitch.org
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このプロジェクトのソースコードは、 Apache License 2.0ライセンスに基づいて配布されている。

概要

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クロスサーバ仮想ネットワークスイッチとして展開され、複数の物理サーバに透過的に分散されたOpen vSwitch[3]

Open vSwitch は、 仮想多層ネットワークスイッチのソフトウェア実装であり、プログラムによる拡張を通じて効果的なネットワーク自動化を可能にするように設計されており、標準の管理インタフェースや、NetFlowsFlow、SPAN、RSPANCLILACP802.1ag 等のプロトコルをサポートしている。さらに、Open vSwitch は、VMware vNetwork 分散vswitch またはCisco Nexus 1000Vと同様に、基盤となるサーバアーキテクチャを抽象化する方法でクロスサーバスイッチを作成できるようにすることで、複数の物理サーバ間で透過的な分散をサポートするように設計されている[4][5][6]

Open vSwitch は、仮想マシン(VM)ハイパーバイザ内で実行されるソフトウェアベースのネットワークスイッチおよび専用スイッチングハードウェアの制御スタックとして動作できる。そのため、複数の仮想化プラットフォーム、スイッチングチップセット、およびネットワークハードウェアアクセラレータ移植された[7]。バージョン6.0以降のCitrix XenServer仮想化プラットフォーム[8]と、XAPI 管理ツールスタックを介したXen クラウドプラットフォームのデフォルトのネットワークスイッチである[9]。また、XenLinux KVMProxmox VEVirtualBoxハイパーバイザをサポートし、Hyper-Vへのポートも利用できる[10]。また、OpenStackopenQRMOpenNebulaoVirt 等の様々な統合されたクラウドコンピューティングを含むソフトウェアプラットフォームおよび仮想化管理システムを持つ[4][5]

Open vSwitch のLinuxカーネル実装は、2012年3月18日にリリースされたカーネルバージョン3.3のカーネルメインラインにマージされた[11][12]DebianFedoraopenSUSEUbuntuの公式Linuxディストリビューションで利用可能である[4]。2014年1月、FreeBSDNetBSDの実装も利用でき、NetBSDの実装は完全なユーザ空間で動作する[13][14][15]

Open vSwitch のソースコードの大部分は、プラットフォームに依存しないC言語で記述されているため、さまざまな環境への移植が容易である。ソースコードは、Apache License 2.0の下でライセンスされている[4]

機能

要約
視点

2015年9月 (2015-09)現在、Open vSwitch によって提供される機能を次に示す[16][17]:

参考

脚注

外部リンク

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