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かつて放送されていた日本放送協会のBSテレビチャンネルのひとつ ウィキペディアから
NHK衛星第2テレビジョン(エヌエイチケイえいせいだいにテレビジョン、略称:BS2(ビーエスツー)、デジタル放送の受信機表示アイコン:NHK2)は、かつて放送されていた日本放送協会(NHK)のBSテレビチャンネルのひとつ。現行放送法上の衛星基幹放送に該当する。デジタル・アナログとも、NHKは2011年3月31日をもって委託放送事業者(現:衛星基幹放送事業者)としての放送を終了した。リモコンキーIDはその名の通り「2」であった。
NHK衛星第2テレビジョン | |
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基本情報 | |
略称(愛称) | BS2、衛星第2 |
運営(番組供給)事業者 | 日本放送協会 |
放送(配信)開始 | 1989年6月1日 |
放送(配信)終了 | 2011年3月31日 |
アナログ放送(BS、放送終了) | |
放送事業者 | 日本放送協会 |
チャンネル番号 | BS-11ch |
放送開始 | 1989年6月1日 |
放送終了 | 2011年3月31日 |
衛星基幹放送(BSデジタル放送) | |
放送事業者 | 日本放送協会 |
チャンネル番号 | Ch.102 |
リモコンキーID | 2 |
物理チャンネル | BS-15ch |
放送開始 | 2000年12月1日 |
放送終了 | 2011年3月31日 |
その他(再送信・配信) | |
その他 |
以下アナログ放送 南大東島 VHF-6ch 小笠原父島 VHF-10ch 小笠原母島 VHF-12ch |
特記事項: 開局日はアナログ放送本放送開始日。試験放送開始は1986年12月25日。 |
NHKの衛星放送は当初から2チャンネル体制での放送体制を計画しており基本的には山間部や離島地域など難視聴地域への対策を目的としてNHK衛星第1テレビジョン(BS1)が総合テレビ、BS2が教育テレビのそれぞれの同時・ないしは時差編成を中心として行うこととしていた。しかし1984年5月12日の開局時に使用した「ゆり2号a」の中継器とその予備各1台が故障するトラブルに巻き込まれ、予定していた2チャンネル体制での放送は急遽中止。放送後しばらくは1チャンネルで地上波2チャンネルの同時・時差編成の混成放送を行うこととなった。
1986年2月12日、本来は予備衛星となる予定であった「ゆり2号b」が打ち上げられ本来の2チャンネル体制が可能な環境が確立。1986年12月25日から2チャンネル体制での放送が開始された。当初は教育テレビとの同時編成が主だったが、1987年7月4日からBS1が24時間完全自主編成の放送となってからは地上波2チャンネルの同時・時差編成を中心に行い(この頃までは原則6時開始から24時放送終了までで、災害など緊急時は放送時間を延長していた)、1989年6月1日からの本放送突入以後はそれを並行しつつも本格的な独自編成を取り入れた24時間放送(ただし初期の頃は実際は後述のとおり23時間以下しか放送されなかった)を開始するようになった。
本放送開始に寄せて、最初の2日間は従来の地上波の時差編成が主体であり、独自編成に移行してからの最初の番組は、6月3日0:00 - 0:05(6月2日深夜)に行われた「新しい衛星放送時代のスタートに当たって」と題した当時のNHK会長・島桂次によるスピーチ[1]で、これに続き「BSオープニングスペシャル」[2]が、6月4日一杯をかけて48時間にわたり、藤沢市「湘南台文化センター」を主会場に生放送された[3]。
2011年のテレビ放送の完全デジタル化に向けて衛星放送は抜本再編されることになった。これに伴いBS2・BShiは2010年度いっぱいで放送終了することが決定した。BS2は、2010年度を「現在のハイビジョン専用チャンネルとしての最終年度」と位置づけたBShiとの連動性を図り、更に文化・娯楽・教養の番組コンテンツの充実を図ってハイビジョン化につなげる編成が行われた。
総務省における手続きを経て2010年12月9日、NHKから新生BSの概要が発表された。チャンネル通称名・コンテンツを引き継いだBS1[注 1]と異なり、BS2とBShiは連動性の実績を生かして新しいチャンネル「BSプレミアム」として生まれ変わることになった[注 2]。これに伴い、BSプレミアムのオリジナルドラマ・アニメなどの放送が決定した[4][5]。
BSプレミアムの意味合いとしては「見るべきテレビが、ある」をテーマに掲げ、ハイビジョン映像の高画質による高級感のあふれる娯楽(映画・演劇・音楽・芸術)と教養の総合チャンネルの番組を提供するという狙いが込められている。
2011年3月31日24時をもってBS2・BShiは閉局し、BS1は標準画質放送を終了した。その後デジタル放送スロット数変更の作業を行い、翌4月1日朝6時に新生ハイビジョンチャンネル「BS1」・「BSプレミアム」が放送を開始した[6]。
新BS1・BSプレミアムの放送開始と同時にBS2で実施されていた地上波放送難視聴者対策放送も終了した。デジタル放送完全移行後も地上波が映らないため、BSアナログを視聴している一部地域にはBSデジタルチューナーを配布し、地デジ難視対策衛星放送で見られるようにする対策をとった。ただし、『連続テレビ小説』と『大河ドラマ』については引き続きBSプレミアムで地上波よりも先に放送される(前者は平日7:30 - 7:45(再放送もあり、土曜には6話連続放送もある)、後者は日曜18:00 - 18:45)ほか、『さわやか自然百景』などごく一部の地上波番組もBSプレミアムで引き続き放送される。高校野球中継[注 3]・大相撲中継は放送が無くなる[注 4]ほか、地上波ニュース番組のBS同時放送も災害・地震・津波などの全波一斉放送の臨時ニュースを除いて完全になくなった[注 5]。 さらに大晦日の『NHK紅白歌合戦』も衛星放送からの放送がなくなる[注 6]。
アナログBS2に割り当てられていた物理BS-11chについては、同年7月24日の正午まで「BSプレミアム」のサイマル放送が行われた。正午以降はアナログ放送の終了告知のみに切り替えられ、同日中に停波した。なお、当初は24時間放送を停止して深夜から早朝の数時間に放送休止枠を設定し、その時間帯に「技術実験」として次世代ハイビジョンなどの試験放送を行うことも検討されていたが、実施されなかった[7]。
一方、デジタルBS2に割り当てられていた102chは、従前のリモコンキーID「2」を引き継ぎ、2011年4月以降は新生BS1のサブチャンネル[注 7]として運用されることとなった。当初は臨時用チャンネルの扱いで通常時は使用せず、番組表(EPG)にも表示されていなかったが、同年10月17日のメンテナンス終了以降は番組表上に常時表示されるようになり、2013年1月10日からはマルチ編成を実施しない時間帯も102chでBS1の通常番組を放送するようになった(このため、102chでは2年ぶりに通常編成の放送が復活した)。2023年12月1日のNHK BSへの再編時もサブチャンネル・リモコンキーIDはそのまま承継され、現在に至っている。
チャンネル名は「NHK BS2」。
毎日5:00起点の24時間放送(年1回メンテナンスのためデジタル放送のみ放送休止あり。アナログ放送は送出を2系統化しているためメンテナンスがあっても完全無休で放送)。
BS1がニュースやスポーツ中継を中心とした編成であるのに対してBS2は映画やコンサート中継、アニメ、海外ドラマなどエンターテイメント性の高い番組を中心に編成されている。スポーツ中継は大相撲(2011年初場所を最後に終了)、春と夏の高校野球(開・閉会式、準々決勝、準決勝、決勝)のみに限られるがBS1の編成の都合上で放送できない場合まれに放送されることがあった(2007年7月29日のAFCアジアカップ決勝戦がBS1で参議院通常選挙開票速報放送に伴う代替放送もこれに該当した)。
また、先述の通りBS2が「(地上波の)難視聴解消を目的とする放送」と位置付けられていたため、『NHKニュースおはよう日本』『NHKニュース7』『NHKのど自慢』・『国会中継』『日曜討論』など、総合テレビとのニュース番組の同時放送[注 13]、さらに『連続テレビ小説』の45分先行放送、1週間分再放送、『大河ドラマ』の2時間先行放送など[注 14]、総合テレビや教育テレビの番組を時差編成で放送していた[注 15]。BSアナログ放送のチャンネルでは唯一、日本語字幕放送を行っていた。
また、衛星波3チャンネルの中では唯一「NHKニュース速報」のテロップは表示せず、地震速報のみ速報テロップ表示(全国放送で震度3以上の場合に限る)を行う[注 16]。ローカルの地震速報の場合は衛星波3チャンネルとも表示なし。また、衛星波3チャンネルとも交通情報・気象警報のテロップ表示も一切行われていない(総合テレビが担っているため)。
台風が日本列島に接近・上陸する恐れがある時や地震での大規模災害があった時は、深夜から早朝の番組の一部を総合テレビとサイマル放送で差し替える形をとったことがある(なお、東日本大震災の時は発生から1週間はBS1が総合テレビ、BS2が教育テレビの同時放送[注 17]を行い、その後もBS1は総合テレビの地震関連ニュースを終夜体制で同時放送。BS2は『おはよう日本』、『正午のニュース』、『ニュース7』をBS1と同時放送した以外はほぼ通常編成に戻した)[注 18]。
『おはよう日本』の前身『NHKニュースワイド』→『NHKモーニングワイド』の時代には、週替わりで全国のローカル枠の番組を放送したことがあった[注 19]。
デジタル・アナログともに同一内容を放送。デジタル放送についてはNHKは放送免許を持たず、委託放送事業者として放送を行った。アナログについても2007年10月31日24時をもってNHKの放送局としては廃局となり、委託放送事業者に移行した。
BSデジタル放送では標準画質であるが放送時間の大半がハイビジョン同様16:9の画面で放送され、2か国語放送・解説放送もステレオで放送される事があるほか一部の音楽・映画番組では5.1サラウンド放送もある。またリモコンのdボタンで、気象情報のデータ放送を見る事もできる。なお、16:9の画面で放送されている番組は原則としてハイビジョン制作である。2006年11月20日よりハイビジョン制作の番組(一部の15秒、30秒、1分の番組案内スポットも含む)は原則として16:9の画面で放送されている。またBSデジタル放送開局時から2007年11月26日0:55までは8スロットによる放送であったが、アナログBShiの終了に伴う衛星スロット配置の変更に伴い同日5:00から3スロット追加されて11スロットでの放送となり画質が向上した。
極初期のころ、NHK衛星放送局宛に受信報告書を郵送した場合、放送衛星をデザインにあしらったベリカードを発行することがあったが、その後はオリジナルのベリカードは発行されていない。
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