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中国が開発した戦闘機 ウィキペディアから
J-20(殲-20、歼-20、ピンイン:Jiān-20、殲撃(発音は「ジエンジー」に近い)20型)は、中国航空工業集団公司(AVIC)の成都飛機工業公司が開発した中国人民解放軍空軍の第5世代ジェット戦闘機。コードネームは「威龍(威龙、Mighty Dragon)」。欧米ではメーカー又は所在地成都のChengduを前記する。
J-20 威龙
殲撃二十型戦闘機
Chengdu J-20 Mighty Dragon
北大西洋条約機構(NATO)により、「フェイギン」(Fagin)というNATOコードネームが割り当てられている[4]。
1990年代、中国は四代機(西側の第5世代機相当)ステルス機開発プロジェクトJ-XXを立ち上げる。各社設計からAVICは成都飛機の案を採用。2010年末までに試作機の飛行試験機が製作された[6]。
当初正体不明であり、名称も報道仮称であったが、2016年10月に中国人民解放軍空軍「空軍発布(空军发布)」が初めて「殲-20」という名称を使い、正式名称として定着した。開発時コードは「鯤鵬」(こんぽう=伝説の巨鳥)とされたが[7]、これは後に大型輸送機Y-20 (航空機)のコードネームとなっている。中国軍事マニアはJ-XX 設計案を四代機(西側の第5世代機相当)の発音の類似と薄く平らな設計から、「絲帯(絲帶/丝带、リボンの意)、発音は四代がsìdài、絲帯がsīdài)」と呼んでいた。また、2010年末に軍事関連のウェブサイトに画像が掲載されたことで機体形状が明らかになった[8]。
空軍首脳は2009年、中国初のステルス戦闘機がまもなくテスト飛行の段階に入ると述べており、その8-10年後に配備されるであろうとしていた[8]。
2011年に成都市の成都飛機敷地内で飛行を伴わないタキシング(地上走行)が確認された[8][9]。技術実証機兼試作機は2011年1月11日に初飛行に成功。電波吸収塗装と考えられる黒色をベースに、赤い星に金の縁取りの国籍マーク(フィンフラッシュ)の施された1号機は機首番号から「2001」号機と呼ばれた[10][11]。2012年には2機目の「2002」号機が初飛行[12][13]。
2011年1月に1999年のコソボ紛争で撃墜されたF-117の残骸から得られたステルス技術が中国機に使用されたと紛争時のクロアチア陸軍参謀総長だったドマゼット=ロソが主張したが、中国は反論[14][15][16]。アメリカ国防総省のジェフ・モレル報道官も会見で、過熱ぎみの脅威論を懐疑し、報道に否定的な見解を示した[17]。F-35やB-2などデータを標的に設計者のノシル・ゴワディアらへのスパイ行為や中国ハッカーのサイバー攻撃が度々指摘されているが、関連性は不明である[18][19]。
2016年11月に広東省で開催された珠海中国国際航空宇宙博覧会で初公開、試作機の黒とは異なるグレーの塗装が施された2機による展示飛行も行われた[20]。
2017年3月9日、J-20が空軍に実戦配備されたと伝え[21]、9月28日には国防部も就役を発表[22]。
2018年9月6日、J-20が今年末にも量産体制に入る見込みだと報じ[23]、9月9日には年間40機生産される可能性があると報じている[24]。
2022年4月、AVIC幹部はJ-20が2019年に東部戦区に配備され、東シナ海や南シナ海での常態的に飛行訓練していると語った[25]。
諸元
性能
アビオニクス
武装
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