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『DUNAMIS15』(デュナミス フィフティーン)は、5pb.より2011年9月15日にPlayStation 3とXbox 360で発売されたアドベンチャーゲームである。2012年7月26日にPlayStation Portable版が発売された。
何度も循環する限られた時間の中で変化していく若者たちの姿を描く、いわゆるループものの作品。本作のシナリオ担当の関涼子による同人誌『デュナミスの羊』を元に制作された[1]。5pb.の一部スタッフがかつて在籍していたKIDからは同様の主題を扱った「infinityシリーズ」が発売されているが、同シリーズはKIDの倒産後にブランドを継承したサイバーフロントが別途に展開しており、タイトルこそ似ているものの本作はその中の一員というわけではない。また本作には、infinityシリーズを含む旧KIDの中核作品が冠していた "SDR project" ブランドが与えられているが、これは同ブランドのプロデューサーである市川和弘が制作に参加しているためであり、それ以上の深い意味があるわけではない[2]。
物語は全5章からなり、それぞれ別の人物の視点から描かれる。各章での出来事は一見すると同じに見えるが、前述のとおり作品中の時間は循環しており、実際には別々のループを取り上げたものである。各章の差異は当初は大きなものではないが、後半になって登場人物たちに異常事態への自覚が生まれてくると、劇的な展開を迎えることとなる。
作品の構造はほぼ一本道であり、選択肢によるシナリオの変化は微細なものである。ただし選択を誤るとゲームオーバーになることはある。
地球全土を核の炎で包んだ「核箒星(ニュークメテオ)」以降、世界人口は以前の35%にまで減少し、出生率の低下はいまだ止まる気配がなかった。日本政府は洋上に学園島デュナミス・ベースを建設し、健康な子女の育成に力を注いでいた。だが、まだ見ぬ日本へ渡航する日を待ちながら勉学に励む生徒たちは知らなかったのだ。彼らが正常な遺伝子保存のために生み出されたクローンであり、研究対象として管理されているのだということを。
やがて、島に侵入した不審者の噂や、相次ぐ原因不明の生徒たちの昏倒が平和な学園生活に影を投げかけ、ついには全員が狂気に取り付かれて破滅的な結末を迎える。ところが、そのたびに何か超越的な力が働き、時間は始まりまで巻き戻される。繰り返す時の中で少しずつ成長していく生徒たちは、自分たちの未来を掴み取るために動き出すのだった。
本編クリア後にプレイ可能となる。
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