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『code_18』(コード エイティーン)は、サイバーフロントより2011年9月29日にPlayStation PortableとXbox 360で発売された恋愛アドベンチャーゲーム。
かつてKIDが展開していたループもののゲーム「infinityシリーズ」の第4作。KIDの倒産後にブランドを継承したサイバーフロントは、2011年に「6年ぶりのシリーズ再始動」と銘打って第2作『Ever17』のリメイクなどの活動をしており、本作もその一環として製作された。尚、サイバーフロントからは「infinityシリーズ」に続く「integralシリーズ」として『12RIVEN -the Ψcliminal of integral-』が発売されているが、そちらとは関連は無い。
シナリオは株式会社ランアンドガンが担当。ストーリー原案はランアンドガン所属で、過去には第1作『Never7』などに関わった日暮茶坊だが、シリーズの生みの親であり『12RIVEN』も手掛けた打越鋼太郎や、前3作の監督であった中澤工等、他の旧作スタッフは関わっていない。従来の作曲担当の阿保剛と主題歌を提供していた志倉千代丸も同様に関わっておらず、本作はmilktubが主題歌を含む全曲を担当している。その為、殆どの場面でロック調の曲が流れるのも特徴である。
本作からは前3作が主題としていた「閉鎖空間からの脱出」の要素は廃され、学園を舞台とした恋愛色の強い作品となっている。当初の企画では本作も脱出要素を含んでいたが、同じ主題が続くことによる客層の縮小・固定化を避けるため方針を変更し、初心者向けに学園という身近な設定を用いることになった[2]。
ゲームソフトの発売に先駆けた2011年6月8日から、Mobageで『code_18 another side』が配信された。こちらの内容も恋愛アドベンチャーゲームである。
ゲームジャンル自体はオーソドックスな恋愛アドベンチャーゲームである。5人のヒロインのルートが存在し、それぞれヒロインと恋愛関係になるシナリオが用意されている。
旧作(第3作『Remember11』は除く)はそれぞれのヒロインのルートを攻略後、最後にプレイ可能になる5人目のヒロインのシナリオを以って物語が完結するという構成であり、その点は本作も同様である。しかし今回はシナリオの展開上、固定された順番通りにルートを攻略していくこととなる。従って、従来のようにプレイヤーの意志でルートを選択する事は出来ず、途中の選択肢はストーリーを分岐させる程のものでは無い。但し、間違えるとバッドエンドになる選択肢も一部存在する。
ゲームを開始すると全ルート共通のプロローグの後、最初の春奈ひかりのシナリオをプレイする事になる。シナリオのラストに到達すると物語は冒頭にループして再び共通のプロローグ、その後、次のヒロインのシナリオが始まる。これを繰り返して物語を進め、最後は他ルートとは独立した最終章である時任有里佳のシナリオをプレイする事になる。
最終章にて謎が解き明かされ、グランドフィナーレを迎えるというシリーズの特徴は継承している。特に今作は攻略順が固定となっている為、ヒロインそれぞれのルートに分かれているというよりは、全てのルートが繋がっていて一つのストーリーになっていると見る事ができる。但し、旧作のようにルート間に強いつながりがある訳ではなく、物語の本筋は最終章になってからである。
一度でもクリアすればショートカット機能を使って好きなルートから始める事が出来る。しかしXbox 360版にはショートカット機能が搭載されておらず、もしも個別のヒロインのルートだけをプレイしたい場合であっても、セーブデータを残しでもしていない限りまた最初からプレイし直さなければならない。
西暦2018年。若き発明家・飛野逸人は、飛行ユニット「ドラゴン号」の試験のため学園の屋上から飛び立った。しかしその直後、ドラゴン号によく似たユニットを背負った少女が突如として空中に現れて落下、あっけに取られた逸人は地面にたたきつけられて死亡する。
……そして逸人は再び屋上に立っていた。「なにか嫌な夢を見た」と思いつつ飛行試験を実行する彼の前に、やはり少女が落ちてくるが、今度は逸人も落ち着いて彼女を受け止めることができた。しかしその少女は命の恩人であるはずの逸人に平手打ちを食らわせると、そのまま立ち去ってしまう。
納得いかない心境ながら学園生活に戻った逸人に、師匠と慕う神原先生が声をかけ、彼のスマートフォンに謎の部品を組み込む。するとスマートフォンはどこからか送られてきた音声データを受信するようになった。先生はこのデータを未来からの情報だというのだが……。
本作には多数の問題点が存在する。ゲーム進行に支障を来すようなバグではないものの、誤字脱字。効果音や背景、立ち絵の間違い。文章とCGの乖離といった演出のミスが少なくは無い。例を挙げると、「コスプレ喫茶で大胆な格好をしている」と説明されているキャラが画面上では普通の制服姿である、「メガネを外してキスをしている」という状況にもかかわらずCGでは終始メガネを掛けたまま、「暗幕が垂れ下がった暗い教室」のシーンなのに暗幕など無く普通に日が差し込んでいる、その場に居ると説明されたばかりのキャラが別の場所からやって来る、などといったミスが全編を通して散見される。
また、Xbox 360版はクイックセーブ、クイックロード、ショートカットといった基本的なシステムが搭載されていなかったり、途中のムービーはスキップ出来ないのにスタッフロールはスキップ可能と、システム周りの問題点が幾つか存在する。
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