香川県庁舎
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本館、東館、北館、議会議事堂、天神前分庁舎、警察本部庁舎からなり、南側に駐輪場が完備されている。
本館、東館、警察本部庁舎は丹下健三により設計された。
※1872年(明治5年)までは太陰暦(括弧内に太陽暦)、1873年(明治6年)以降は太陽暦による年月日。
竣工は2000年(平成12年)。地上22階、地下2階、最高部113メートルの鉄骨造である。延べ床面積は41,464平方メートル。
21階は展望室になっていて全方向の眺望が楽しめる。県庁舎の模型や香川県特産のサヌカイト(讃岐石)が展示されている。県内の数少ない超高層ビルの一つ。
地下に来庁者専用駐車場を備えている。それまでは来庁者用の駐車場がなかった[16]が、本館の完成でようやく自前の駐車場を持つことになった。
現在の本館ができるまでは、これが本館と東館であった[1]。
丹下の初期の傑作と評される。ファサード(正面からの姿)は、日本の伝統である梁を、当時の建築技術の限界での細さで表現した。1950年代の代表建築の一つとされ[18]、公共建築百選にも選ばれている。
設計は、当時の金子正則知事が香川県丸亀市出身の洋画家・猪熊弦一郎から紹介されて丹下健三に会い、彼の温厚な人柄と柔軟な思考力、鋭敏な美意識と創造にかける強烈な意欲に共鳴して、「民主主義時代に相応しい庁舎を設計してほしい」と依頼したことから始まる。 金子知事の要望に応えて丹下が設計した案は、彼が旧制高校時代から尊敬し続けてきた建築家ル・コルビュジエによる近代建築の5原則に基づくものであった。その原則とは、(1)ピロティ、(2)屋上庭園、(3)自由な平面、(4)水平連続窓、(5)自由なファサードなどであり、丹下はその原則の総てを織り込んで設計案を作成した[19]。
竣工式のあいさつの中で丹下は、県庁舎が県民に開かれた空間であることを強調した[20]。
1階部分の壁画「和敬清寂」は猪熊弦一郎によるものである。猪熊は、日本のあるべき民主主義は茶の精神であり、茶の精神は和敬清寂にあり、とこの壁画で表している。
壁画の制作時、猪熊はニューヨークにいたが、現場を一度も見ないまま送られてきた作品は、寸分たがわず設置場所に収まった。実は精密な模型を作り、作品を作り上げていた。
1999年(平成11年)に、日本の近代建築20選(DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築)に選定された[1]。
2階に香川県庁消費生活協同組合、3階から5階に会議室が入る。エレベーターは設置されておらず、本館からの連絡通路もない。
西側に正面が向く。玄関前の左右は駐車場になっている。本館や東館と異なり、訪れる県民は少なくひっそりとしている。
2階に水道局、3 - 8階に教育委員会が入る。
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