日本の漫画家 (1944-2001) ウィキペディアから
青柳 裕介(あおやぎ ゆうすけ、本名:吉村睦夫[1]、1944年12月4日 - 2001年8月9日[1])は、日本の漫画家。
高知県香美郡野市町[注 1]出身[1]。高知市立城東中学校卒業[1]。代表作に『土佐の一本釣り』『土佐の鬼やん』『川歌』がある[1]。地元・高知を舞台にした作品を多く発表した。
中学卒業後、8年間板前修業を続けながら漫画の創作に励み、1966年、『いきぬき』が『COM』の月例新人賞に選ばれデビュー[1][2]。代表作の一つで長期連載された『土佐の一本釣り』は1980年に松竹より映画化もされた。『ビッグコミック』を主たる作品発表の場としていた。
評論家・石井文男は、青柳の一連の作品は、青春期の愛、希望、苦しみを経糸に、塩の香、魚の匂い、漁船のマスト、さらには路地裏の一杯飲み屋など、高知ならではの舞台をフルに緯糸として使用し、独自世界を作り出したが、作品の舞台は土佐以外はあり得ないし、高知在住だからこそ書ける作品だなどと評した。また石井の見た青柳の印象は、開けっぴろげで飾り気なく、誰をも受け入れるような習性だ。『土佐の一本釣り』の純平は、そのまま青柳の人間性であるとも評した[2]。
1981年、『第32回NHK紅白歌合戦』に四国地方代表の地方審査員として出演。漫画家が特別審査員として出演するケースはこれまでもあったが地方審査員として出演するのは初めてのケースだった。
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