金田 石城(かねだ せきじょう、1941年 - )は、日本の書道家。福島県いわき市出身。埼玉県さいたま市在住。
全日本書道芸術院主宰。『墨の魔術師』『書道界の鬼才』の異名を得る前衛的な書道家として知られる。テレビドラマ、映画等の題字なども多く手がける。書行50年超。
代表作『天と地と』『蒼き狼 〜地果て海尽きるまで〜』など。
近年は書だけの活動に留まらず陶芸、落款、着物デザイン、小説、写真など幅広い分野においても活動をしている。
春・夏・秋・冬に出版される季刊誌『墨花』(ボッカ)の編集主幹も務めている。
片岡鶴太郎、高橋英樹、坂本冬美等多くの芸能人などの書の師匠としても有名。経済界ではコジマ電気社長の小島章利なども。
エイベックス・マネジメント所属。
- 23歳に日展初出品入選後、6回入選。以後不出品。
- 古典的技法に留まらない斬新な作品を数々発表し、その前衛的な書風に高い評価を得る。
- 屋号、商品名、題字、カレンダーなどの商業的作品も多数。(資生堂・松下電器産業・トヨタなど。)
- 特に絹反物に直接、筆を入れて制作される着物はかたせ梨乃、浅野温子など著名人にも多くのファンを持つ。またsekijo kimonoとして欧米において高い評価を得ており、2002年にモスクワで開催された国際ファッションコンペティションにおいて東洋人として初のグランプリを受賞し、その模様は専門衛星放送局「ファッションTV」を通じてヨーロッパ中に中継された。
- 風貌や語り口調に独特の雰囲気を持っている。片岡鶴太郎がメインパーソナリティーを務めるラジオ番組内において鶴太郎が度々モノマネを披露していた事から聴取者に人気が出てゲスト出演したことがある。
- 2002年にロシア政府主催で開催された国際ファッションイベントPODIUM EXPOにてグランプリを獲得した当日は、折りしもサッカー日韓ワールドカップ予選の日本-ロシア戦当日で、イベント会場真横のマネージ広場に集まったロシアサポーターは数千人規模に膨れ上がり広場を埋め尽くした。そしてロシアの敗戦により決勝進出が絶たれた瞬間、一部の過激なサポーターが暴徒化し、死者も出るほどの大暴動が勃発。日本人や日本料理店などが襲われ、その様子は世界中にニュース配信された。そんな日本に対する険悪なムードの中での日本人によるグランプリ獲得に、表彰式会場は一触即発の異様なムードになった。ちなみに、この時、在モスクワ日本大使館からは金田の保護要請が出るほどであった。そのような中、グランプリのブロンズを漂々と受け取った金田はマイクを向けられ、「今日はサッカーで日本が勝っちゃってごめんなさい。」と第一声。静まりきっていた会場は大爆笑に包まれ、一瞬で和やかな雰囲気に変わった。
- 『一心一書』(鳥影社)奥土居帥心との共著
- 『仏像篆刻のすすめ』(角川書店)
- 『エッセイ集・夢は炎のごとく』(角川書店)
- 『画集・百屏風』(角川書店)
- 『きもの集・かたせ梨乃』(扶桑社)
- 『写真集・夢の途中』(現代書林)
- 『池田満寿夫対談集・芸術家になる法』(現代書林)
- 『おくのほそ道』(鳥影社)
- 『問答無用』(日貿出版社)
- 『画集・黒の意匠』(角川書店)
- 『書道創作』(現代書林)
- 『篆刻やぶ睨み』(角川書店)
- 『THE WORLD OF SEKIJO KANEDA’S CREATION 』(鳥影社)
その他多数