警部交番
交番所長に、警部の階級にある者が就いている交番 ウィキペディアから
警部交番(けいぶこうばん)とは、交番のうち、通常警部補または巡査部長が務める交番所長に、警部の階級にある者が就いている交番のこと。名称については警察本部によって異なることがある。なお、この項では交番所長に警視があてられる交番についても扱う。

概要
通常の交番に比べ規模が大きく、警察署と同様に運転免許の更新手続きや車庫証明などの各種申請・届出事務が可能で、大規模警察署の主要箇所などに設置される。
近年、少子高齢化や団塊世代の定年退職による人材不足と財政事情により警察官の増員がままならない状況において、特に小規模警察署の統廃合により人員の配置を適切にするべく、統合され廃止となった警察署を警部交番や分庁舎などに改組して設置する例も多い。これは警察署は、留置場などの設備、地域課・刑事課及び交通課といった執行部門の他に会計課や警務課といった管理部門の設置、署長や副署長などの配置が法令で定められており、警察署を統合して警部交番や分庁舎とすることにより管理部門の設置を不要とし、管理部門に充当される人員を住民生活に直接関わる執行部門に充当し警部交番・分庁舎とすることにより、警察署が廃止されても住民の利便性向上及び治安維持が維持強化されることを目的としている。
また、市町村合併などに伴う交番・駐在所の統合整理において警部交番への格上げが行われることもある。
その基準はまちまちであるが、地域情勢の変化・庁舎建て替えや旧警察署の統合からの経年などを考慮の上で一般の交番・駐在所に転換されるケースもある。
「幹部交番」や「警察署分庁舎」といった名称を用いる警察本部もあり、栃木県警察(大田原警察署黒羽幹部派出所のみ)・鳥取県警察・岡山県警察・佐賀県警察・鹿児島県警察では、警部交番にあたる施設(他署との統合前の旧警察署)に「幹部派出所」、兵庫県警察では「警視(警部)派出所」、島根県警察では「広域交番」、茨城県警察・警視庁では「地区交番」、三重県警察・愛知県警察・山口県警察・奈良県警察・富山県警察では「幹部交番」という名称を用いる。
いわゆる交番として、地域警察官の配置が基本であるが、特に「警察署○○分庁舎」「警察署○○庁舎」の名称を用いる場合は「交通係」「刑事係」「生活安全係」などの専務員が配置されているケースがある。
北海道
北海道警察
- 豊平警察署
- 中央通交番
- 赤歌警察署
- 歌志内交番
- 厚別警察署
- 北広島交番
- 北警察署
- 花川南交番
- 中央警察署
- 千歳警察署
- 恵庭交番
- 空港警備派出所
- 室蘭警察署
- 登別交番
- 岩見沢警察署
- 三笠警察庁舎(旧・三笠警察署)
- 栗山警察署
- 夕張警察庁舎(旧・夕張警察署)
- 滝川警察署
- 砂川警察庁舎(旧・砂川警察署)
函館方面本部
- 函館中央警察署
- 北斗交番
旭川方面本部
東北管区
青森県警察
- 弘前警察署
- 板柳交番-旧・板柳警察署。2022年(令和4年)、弘前警察署と板柳警察署の統合に伴い組織変更。
秋田県警察
- 北秋田警察署
- 森吉幹部交番 - 旧・森吉警察署。2005年(平成17年)、森吉警察署と鷹巣警察署が統合、鷹巣署が改称して北秋田警察署となり設置。
- 五城目警察署
- 天王幹部交番 - 2008年(平成20年)、天王交番から改称[5]。
- 横手警察署
- 増田幹部交番 - 旧・増田警察署。2005年(平成17年)、増田警察署の横手警察署への統合に伴い設置。
- 由利本荘警察署
- 矢島幹部交番 - 旧・矢島警察署。2005年(平成17年)、矢島警察署と本荘警察署が統合、本荘署が改称して由利本荘警察署となり設置。
- にかほ幹部交番 - 旧・にかほ警察署。2019年(平成31年)、にかほ警察署が由利本荘警察署に統合したことにより設置。
岩手県警察
宮城県警察
- 遠田警察署
- 涌谷幹部交番 - 2006年(平成18年)4月 小牛田警察署と統合して、遠田警察署を設置したことに伴い、旧涌谷警察署に設置。
- 栗原警察署
- 若柳幹部交番 - 2025年(令和7年)3月21日築館警察署と統合して栗原警察署を設置したことに伴い設置。
- 過去の幹部交番
山形県警察
福島県警察
警視庁
出典は、「警視庁告示」
[6]より。
警視庁に置かれる地区交番の所長には警視をもって補せられている。
- 過去の地区交番
関東管区
要約
視点
茨城県警察
- 水戸警察署
- 大洗地区交番
- 茨城地区交番
- 笠間警察署
- 城里地区交番
- ひたちなか警察署
- 那珂湊警察センター(2015年(平成27年)4月1日、ひたちなか西警察署とひたちなか東警察署が統合したことに伴い、旧ひたちなか東警察署を移転させる形で設置)
- 東海地区交番
- 高萩警察署
- 大津地区交番
- 神栖警察署
- 土合地区交番
- 神之池地区交番
※神栖警察署の開設に伴い鹿嶋警察署より移管される。
栃木県警察
群馬県警察
千葉県警察
出典は、「千葉県例規集」[11]より
交番所長の階級は警視。
- 佐倉警察署
- 八街幹部交番
- 香取警察署
- 茂原警察署
- 一宮幹部交番 - 一宮警察署の茂原警察署への統合に伴い設置。
- 勝浦警察署
- 大多喜幹部交番 - 1970年(昭和45年)、大多喜警察署の勝浦警察署への統合により設置。
- 市原警察署
- 南総幹部交番 - 1970年(昭和45年)4月、南総警察署の市原警察署への統合により設置。
- 君津警察署
- 上総幹部交番 - 1970年(昭和45年)4月1日、上総警察署の木更津警察署への統合により設置。1993年(平成5年)3月17日に君津警察署の分離独立に伴い移管。
- 館山警察署
- 過去の幹部交番(派出所)
神奈川県警察
- 大和警察署
- 綾瀬地区交番(2009年(平成21年)11月16日 早川交番を綾瀬合同庁舎内に移転し開設。)
- 過去の幹部交番
- 大和警察署
- 座間警部派出所 - 座間警察署の設置に伴い廃止。
山梨県警察
- 鰍沢警察署
- 市川分庁舎(市川交番) - 鰍沢警察署と市川警察署の統合に伴い設置。
- 日下部警察署
- 塩山分庁舎 - 日下部警察署と塩山警察署の統合に伴い設置。
- 大月警察署
- 都留分庁舎 - 大月警察署と都留警察署の統合に伴い設置。
- 甲斐警察署
韮崎交番を除き、すべて2007年(平成19年)4月1日に設置。
- 過去の分庁舎
- 韮崎警察署
- 甲斐分庁舎 - 2007年(平成19年)4月1日に庁舎新設。その後、2021年(令和3年)5月6日に韮崎警察署が甲斐市内に移転し、甲斐警察署として開署したことに伴い、2021年(令和3年)5月5日に廃止。[15]
新潟県警察
- 過去の幹部交番(派出所)
長野県警察
- 過去の警部交番
静岡県警察
中部管区
富山県警察
- 高岡警察署
- 伏木幹部交番
- 富山西警察署
- 八尾幹部交番 - 警察署の新設にともない旧八尾警察署に設置。
- 射水警察署
- 新湊幹部交番 - 警察署新設にともない旧新湊警察署に設置。
- 南砺警察署
- 井波幹部交番 - 警察署新設にともない旧井波警察署に設置。
- 富山中央警察署
- 富山北幹部交番 - 警察署統合にともない富山北警察署庁舎に設置。
- 富山南警察署
- 大沢野幹部交番 - 庁舎移転にともない旧庁舎に設置。
- 過去の幹部交番(派出所)
石川県警察
福井県警察
岐阜県警察
愛知県警察
三重県警察
近畿管区
滋賀県警察
京都府警察
- 過去の幹部交番
大阪府警察
- 過去の幹部交番
兵庫県警察
2021年3月22日をもって、名称としての警視・警部派出所は全廃された。
- 尼崎南警察署
- 西分庁舎(旧・尼崎西警察署)
- 豊岡警察署
- 日高交番(旧・日高警察署)
- 出石分庁舎(旧・出石警察署)
- 南但馬警察署
- 生野駅前交番
- 相生警察署
- 上郡橋交番
- 宍粟警察署
- 安積交番(旧・安積警察署)
- 美方警察署
- 湯舟交番
- 香住分庁舎
- 淡路警察署
- 津名西分庁舎
- 志筑交番
- 南あわじ警察署
- 福良交番
- 過去の幹部交番
奈良県警察
和歌山県警察

中国・四国管区
岡山県警察
- 岡山中央警察署
- 岡山駅東口幹部交番
過去の幹部交番
広島県警察
鳥取県警察
島根県警察
山口県警察
香川県警察
愛媛県警察
徳島県警察
高知県警察
九州管区(沖縄県を含む)
福岡県警察
- 中央警察署
- 天神警部交番
- 博多警察署
- 中洲警部交番
- 博多駅前警部交番
- 東警察署
- 八田警部交番
- 城南警察署
- 七隈警部交番
- 西警察署
- 姪の浜警部交番
- 八幡西警察署
- 黒崎警部交番
- 嘉麻警察署
- 稲築警部交番(旧・稲築警察署)
- 山田警部交番(旧・筑前山田警察署)
- 田川警察署
- 川崎警部交番(旧・川崎警察署)
- 添田警部交番(旧・添田警察署)
- 直方警察署
- 宮若警部交番(旧・宮若警察署)
- 春日警察署
- 春日原警部交番
- 下白水警部交番
- 那珂川警部交番
- 久留米警察署
- 城島警部交番(旧・城島警察署)
- 筑後警察署
- 大川警部交番(旧・大川警察署)
- 柳川警察署
- 瀬高警部交番(旧・瀬高警察署)
- 八女警察署
- 黒木警部交番(旧・黒木警察署)
佐賀県警察
長崎県警察
熊本県警察
大分県警察
宮崎県警察
- 宮崎北警察署
- 佐土原町交番
鹿児島県警察
沖縄県警察
- 沖縄警察署
- コザ交番
参考文献
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