船川利夫(ふなかわ としお、1931年昭和6年)3月10日 - 2008年平成20年)10月4日)は、島根県安来市後小路(うしろこうじ)生まれの作曲家である。箏曲家・作曲家古川太郎の高弟。代表作に、組曲「出雲路」・尺八と箏のための「複協奏曲」・交響詩「」・飾画などがある。

略歴

  • 1931年 島根県安来市に生まれる。16歳の時、都山流尺八松田垂山に師事。
  • 1955年 都山流師範に昇格。同年10月に上京し箏曲家古川太郎に師事する。
  • 1956年 東京新聞社主催邦楽コンクールに参加、箏独奏曲「蕪村句集」が作曲部門第一位、文部大臣賞、NHK賞を受賞。
  • 1959年 乗松明広に師事、作曲を学ぶ。

受賞等

代表作

  • 箏曲
    • 蕪村句集(箏)
    • 組曲「出雲路」 (箏、十七絃、尺八)
    • 箏と三絃のための嬉遊曲 (箏、三絃 - 1962年作曲[1]
    • 尺八と箏のための複協奏曲 (箏、十七絃、尺八、横笛、ファゴット、ティンパニー、打楽器)
    • 熱帯魚 (箏、尺八)
    • (箏、尺八)
    • 文楽の幻想(唄、箏、十七絃、横笛)
    • 尺八五重奏「飾画」 (箏、十七絃、尺八)
    • 箏三重奏 (箏、十七絃)
    • 箏四重奏 (箏、十七絃、尺八 - 1965年3月さわらび会委嘱作品[2]))
    • 歎詩 (箏、十七絃、尺八)
    • 交響詩「」 (箏×3、17絃、尺八×2、打)
    • 聯(れん)(箏独奏)
    • 二本の尺八と群の為の合奏協奏曲「」 (尺八独奏×2、尺八×4)

出版譜

  • 大日本家庭音楽会
    • 箏四重奏(箏×2、17絃、尺八)
    • 春壊(箏、三絃、尺八)
    • (箏、17絃、尺八)
    • 聯(れん)(箏独奏)
    • 交響詩「」(箏×3、17絃、尺八×2、打)
    • 斎王(いつきのみこ)(箏×3、17絃、尺八×2、打)
    • 箏和歌集 第一集(箏、17絃、尺八)
    • 箏和歌集 第二集(箏、17絃、尺八)
    • 箏吟詠集 第一集(箏、17絃、尺八)

富士山・九月十日・春日山懐古・峨眉山月の歌・金州城外・寒梅・常盤狐を抱くの図に題す・山行・江南の春・早に白帝城を発す

    • 箏吟詠集 第二集(箏、17絃、尺八)

己亥の歳・静夜思・生田に宿す・海南行・川中島・夜墨水を下る・宝船・城山・楓橋夜泊・青葉の笛

  • 新典音楽協会
    • 繰(琵琶×2)
  • 邦楽社
    • 組曲 出雲路(箏×2、十七絃、尺八)
    • 箏と三絃のための嬉遊曲(箏、三絃)
    • 歎詩(箏、十七絃、尺八)
    • 春(箏、尺八)
    • 熱帯魚(箏、尺八)
    • 複協奏曲(箏、十七絃、尺八、横笛、ファゴット、ティンパニー、打楽器)
    • 文楽の幻想
    • 箏三重奏 (箏、十七絃)
    • 飾画
    • 舞曲
    • 四季の月(小品集1)
    • 冬の組曲(小品集2)
    • 蕪村句集
    • 百人一首
    • 五月の微笑・橘
  • 前川出版社※全て都山流尺八譜
    • 尺八三重奏曲(尺八×3)
    • 組曲 出雲路(箏、十七絃、尺八)
    • 熱帯魚(箏、尺八)

LP・CD

  • LP
    • 船川利夫作品集-第1集-(日本グラモフォン株式会社 製作)
    • 船川利夫作品集①~④(ビクター産業株式会社)
    • 船川利夫作品集(企画・発売元 日本ディスク・スペース)
  • CD
    • 舩川利夫作品集「有為無」(財団法人日本伝統文化振興財団
    • 箏と尺八による 日本の響 船川利夫作品集(株式会社 音楽之友社)

脚注

関連項目

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