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『緑の地平線』(みどりのちへいせん)は、1935年(昭和10年)公開の阿部豊監督の日活映画と、楠木繁夫の歌った同名の主題歌。また同映画を原作としたテレビドラマ。
阿部豊監督にとって「海國大日本」に継ぎオールトーキーの作品である。原作は朝日新聞が一万円の賞金を懸けて募集した小説で、児童作家・横山美智子の手による。内容は3人の女性の真の愛への目覚めを描いたものだが、映画ではこれを単純なお涙頂戴の作品にしてしまい、当時の映画評論家から「ありがちでつまらない」と酷評された。
主題歌「緑の地平線」は現代にいたるまで愛唱されているが、肝心の映画自身は戦災でフィルムが行方不明になってしまっており、現在ではスチール写真のみでその姿を偲ぶことしかできない。原作小説も60年近く絶版の状態のため、歌だけが一人歩きしている状況である。
本作を原作とするテレビドラマが、1962年4月12日と同年4月19日の2回に渡って、日本テレビ系列の『武田ロマン劇場』(武田薬品工業一社提供)で放送された。なお『武田ロマン劇場』は本作まで木曜21:45 - 22:30だったが、次作『新妻鏡』からは45分繰り下がって、木曜22:30 - 23:15での放送となる。
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