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納沙布岬
北海道根室市にある岬 ウィキペディアから
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地名
「ノサップ岬」とカナで表記する場合もある。
地理
根室半島の先端、東経145°49・北緯43°22′に位置しており、離島を除けば日本の本土の最東端にあたる。
また、日本の実効支配地域において「一般人が訪問可能な日本最東端地点」であり、北方領土の一部が目視できる[注 1]。
根室市に所属し、珸瑤瑁水道を挟んだ海の向こうには現在ロシア連邦の占領・実効支配が続いている歯舞群島、さらには国後島を望む。歯舞群島・貝殻島までは3.7 km、水晶島までは7 kmしか離れておらず、肉眼でもその姿を見ることができる。また、ロシアの巡視艇が海上に頻繁に姿を現す。
気候
要約
視点
8月の月平均気温が16.5℃と、全国で一番低い。月平均最高気温は20.2℃と日本一の低さではないが、北海道でも夏が寒冷な地域のひとつとなっている。
観光


風光明媚な地形とそれを楽しむ納沙布岬灯台、後述の国境関連の施設などがあり、根室半島の代表的な観光地[1]として夏季はとくに多くの人々が訪れる。
元旦には北海道一早く初日の出を拝める場所として「納沙布岬初日詣」が行われ、日の出の時刻に合わせてJR根室駅前発着の臨時バスも運行される[注 2]。また、冬季の間は流氷も見られる[2]。
北方館並びに望郷の家2階には無料の望遠鏡や双眼鏡が設置され、ここから貝殻島の灯台や、水晶島の上に設置されたロシアの監視塔やレーダー施設を見ることが出来る。
自然環境とそこに棲息する生物相も観光資源である[1]。氷河期の痕跡である湿地が各部に見られ、霧とそれによる気温の影響を受けた植生も特徴的であり、主立って木が一本も生えておらず、草原やアラスカに見られる苔などが中心的な植生となっている[1]。後述の通り、海獣や鳥類も豊富に生息しており、これらの動物を観察対象とした遊覧船が運航されることもある[3]。
海獣も一帯を利用しており、ラッコやゼニガタアザラシやゴマフアザラシがとくに見られる確率が高いが、ミンククジラやカマイルカやネズミイルカやシャチなどの鯨類も頻繁に確認されている[1][2]。
鳥類も、ウミガラス、ヘラシギ、エトピリカ、ケイマフリ、クロツラヘラサギ、オオワシ、オジロワシなどの特筆すべき種類もふくめて多数が見られる[1][5]。
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国境関連
望郷の岬公園、四島(しま)のかけはし、北方館、望郷の家、望郷の塔といった、いわゆる「北方領土」関連の施設が多く設けられ、上記の通り、夏季の観光資源の一つとなっている。
この辺りの海域は、日本海域とロシア海域が共に200海里を取る事が出来ない海域のため、納沙布岬と歯舞群島との間に事実上の国境線である“日・露中間線”としてのブイが設置されている。日本漁船がこれを越えて密漁したためにロシア側に拿捕される事件や、「北海道海面漁業調整規則」違反で逮捕される事件[6]が度々起こっている。
納沙布岬灯台の沖合いには、2003年4月18日に座礁したロシア船が岩場に乗り上げたまま放置されており、その様子は納沙布岬灯台ライブカメラで逐一観察できるようになっている。
四島のかけはし
世界平和と、いわゆる「北方領土」返還を祈念するために作られたシンボル像。高さ13m、底辺の長さ35m。建設が決定してから3年の歳月を経て1980年9月27日に竣工した。特殊耐候性鋼板製。四島とは国後島、択捉島、色丹島、歯舞群島のことを指す。
像の下には「祈りの火」と呼ばれる点火灯台があり、常時火が灯されている。四島のかけはし横に、訪問者の浄財を募るポストが併設されている。
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アクセス
関連画像
脚注
関連項目
外部リンク
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