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甲殻類の分類群 ウィキペディアから
端脚類(たんきゃくるい、学名: Amphipoda)は甲殻類の目の一つ。軟甲綱フクロエビ上目(嚢蝦上目)に属する。ヨコエビ、タルマワシ、ワレカラなどが含まれる。
端脚目(ヨコエビ目) | |||||||||||||||||||||
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ネコゼヨコエビ科 Cyphocarididae の一種 | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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和名 | |||||||||||||||||||||
端脚類 端脚目 ヨコエビ目 | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Scud Sea flea Sideswimmer | |||||||||||||||||||||
亜目 | |||||||||||||||||||||
1万種類以上が知られる大きなグループで、熱帯から極地まで世界中に分布する。陸上や淡水にも生息するが、大部分が海で見られる。
体長は数mmから数10 cmまで、種類によって差があるが、概して小型の動物である。体は左右や上下に扁平な、やや細長いものが多いが、非常にひょろ長い体を持つ例もある。
食性は種類によって異なり、プランクトンや生物の死骸、デトリタスなどを食べるが、他の生物に寄生するものも多い。一方、敵は刺胞動物や魚類、鳥類など多岐にわたる。
食物連鎖の下位ながらも、生物の死骸や糞を食べる分解者として、また他の動物の餌として重要な位置を占める。人間にとって直接の利用価値はほとんどないが、自然界で果たす役割は大きい。
淡水や浅海域に産するものは体長が数mm程度で、1 cmを超えるものは大型とされる。深海溝に生息するものは体長2 - 3 cm程度までの大きさが多いが、体長28 cmのものも発見されている[3]。
頭部は胸部の第一節ないし第二節まで癒合するが、背甲は発達しないので、ほとんど体全部の体節が背面から見える。
複眼は柄が無くて体に対して小さく、深海や地下水にすむ種類では退化している。頭部には2対の触角があり、胸部の脚は2対の顎脚と5対の歩脚からなる。それらの胸脚は外肢を欠き、単純な歩脚の形を取る。腹部は三節からなる後体部と三節の尾部に分かれる。
クラゲノミ亜目およびワレカラ類は例外なく海洋に生息する。ヨコエビ類は海洋に限らず河川や湖沼、地下水系,陸上にも進出している。
上記は伝統的な分類体系であるが、2000年代からLowry and Myersによって分類の見直しが行われている。2013年、ヨコエビ亜目の一部とワレカラ亜目をあわせたSenticaudata亜目が設立された(Lowry & Myers 2013)。また、2017年にはヨコエビ亜目 Gammarideaが消滅し、Pseudingolfiellidea, Colomastigidea,Hyperiopsidea,Amphilochideaの4亜目が設けられ、インゴルフィエラ亜目が目に昇格となっている(Lowry & Myers 2017)。
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