竜ヶ池 (甲府市)

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竜ヶ池 (甲府市)

竜ヶ池(りゅうがいけ、竜華池[3])は、山梨県甲府市にある。高さ17メートルアースダムで、かんがいを目的とする、相川土地改良区人造湖ため池)である[4]

概要 竜ヶ池(竜華池), 所在地 ...
竜ヶ池(竜華池)
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武田神社社叢(躑躅ヶ崎館跡、中央)と竜ヶ池(竜華池、右)
所在地 山梨県甲府市古府中町
位置
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北緯35度41分15秒 東経138度34分47秒
河川 富士川水系相川
ダム湖 竜ヶ池(竜華池)
ダム諸元
ダム型式 アースダム
堤高 17 m
堤頂長 382 m
堤体積 59,000 m3
湛水面積 3 ha
総貯水容量 264,000 m3
有効貯水容量 264,000 m3
利用目的 かんがい
事業主体 相川土地改良区
着手年 / 竣工年 ? / 1956年
出典 [1]
備考 2011年 - 2015年整備[2]
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地理

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武田神社

標高370メートル[5]。甲府市・武田神社の東、躑躅ヶ崎の先端部分に位置する。大正時代、農業用のため池として相川耕地整理組合(当時)によって建設された人工の池で、面積は約3ヘクタール程度である。池は一級河川富士川水系相川筋にあり、相川を流れるは古くから躑躅ヶ崎館甲府城外堀、そして城下町用水路へと引水されてきた。その相川が造る相川扇状地約4.5平方キロメートルのうち、武田神社以下66.45ヘクタール農地を竜ヶ池の水が潤す。現代では宅地化により建設当時と比べて用水の利用は減少している[6]。池にはブラックバス放流され、ルアーフィッシングフライ・フィッシング管理釣り場として活用されているほか[4]散歩バードウォッチングのスポットとしても知られている[7]

歴史

1917年大正6年)、当時の相川耕地整理組合によって竜ヶ池が築造された[6]1919年=大正8年までの3年間を要したとも)。武田神社がある躑躅ヶ崎館跡から100メートルほどの場所にあり、当地で掘り起こした土手(アースダム)の張り石として使用。これにより堅牢な造りとなっており、200ミリの降雨にも耐えるといわれている。池の築造と並行して、当地から南の山梨大学のあたりまで耕地整理が実施された[8]。なお、一般財団法人日本ダム協会による「ダム便覧」では、池の竣工年を1956年昭和31年)度としている[4]

年月が流れ、池の老朽化による漏水が問題となり、その対策について2008年平成20年)10月29日に甲府市長(当時・宮島雅展)との間で対話の場が設けられた[9]。その後、2011年(平成23年)から2015年(平成27年)にかけて池の改修整備事業が行われた[2]。工事を請け負った国際建設は、考案した「間詰石投入時における法枠ブロックの保護」手法により施工の効率化を図った。一般財団法人全国建設業協会はこれを評価し、平成27年度技術研究発表会最優秀賞として表彰した[10][11]

交通アクセス

公共交通機関
JR甲府駅から路線バスで約8間、武田神社から徒歩1分間[7]
自家用自動車
JR甲府駅から北へ直線距離で約2.7キロメートル駐車場あり[7]

その他

その他、山梨県の竜ヶ池
甲斐国志』によると、現在の笛吹市一宮町石(旧・東八代郡)、蜂城山(標高738メートル)のふもとにも「竜ヶ池」があったという。その小さな池には「干」と「満」という2つの玉石が祀られ、水不足の際は村人らが「満」の玉石を蜂城山の頂上まで運び、雨乞いをしたとされる[12]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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