白詰草話
ウィキペディアから
ウィキペディアから
『白詰草話 -Episode of the Clovers-』(しろつめそうわ エピソード・オブ・ザ・クローバーズ)は、Littlewitchより2002年7月5日に発売された18禁恋愛アドベンチャーゲームである。
ジャンル | FFDアドベンチャーゲーム |
---|---|
対応機種 |
Windows 95/98/2000/Me/XP(限定版・通常版) Windows 2000/XP(Standard Edition) ドリームキャスト |
発売元 |
Littlewitch(PC版) NECインターチャネル(DC版) |
発売日 |
2002年7月5日(限定版) 2002年10月25日(通常版) 2003年6月26日(DC版) 2006年12月22日(Standard Edition) 2011年6月24日(ダウンロード販売版) |
レイティング |
18禁(PC版) CERO 18 (DC版) |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 5 |
セーブファイル数 | 60 (PC) |
メディア |
CD2枚(限定版・通常版) DVD1枚(Standard Edition) |
画面サイズ | 800x600 16bit |
BGMフォーマット | PCM |
キャラクターボイス |
なし(PC版) フルボイス(DC版) |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード |
あり (PC) なし (DC) |
メッセージスキップ | あり |
オートモード | あり |
本作は遺伝子工学によって強化された人間として誕生した少女たちと、超古代文明の技術をめぐる陰謀を描いている。大槍葦人の「退行催眠によって生まれる前の記憶を想起可能で、超古代文明が実在したなら、前世を思い出すことで超技術を手に入れることもできるだろう」という発想から製作された。大槍の1996年の漫画『少年少女物語』『ANDROID DOLL』とリンクしている[1]。
2003年6月26日にはNECインターチャネルによってドリームキャストに移植された。登場人物に音声がついたほか、2002年にクリスマスプレゼントとしてwebで無料公開されたおまけシナリオも収録された。
2008年の東京・新宿[注釈 1]。特殊研究機関「古痕(ここん)」に所属する研究者津名川宗慈は、少女型軍事用アンドロイド「エクストラ」の開発で大きな成果を挙げていた。それでも津名川は3体のエクストラを兵器として扱うことができず、家族として愛情を注いでいた。しかし状況は平穏な生活を許してくれるほど甘くはなかった。研究所の襲撃を皮切りに、古痕を狙う外部からの攻勢が始まる。
声はDC版のもの。
FLOATING FRAME DIRECTOR SYSTEMの略称。文字・画像・セリフなどを個別に小さくフレーム化し固定位置を持たせず表示・移動させることによって、セリフを漫画のフキダシのように見せることや、キャラクターの動きや立ち位置の微妙な変化などを文章以外で表現できるようにしたシステム。原画を担当した大槍葦人がもともと漫画家であるため、そういった漫画的なエフェクトを取り入れることによって演出の幅が広がった。
画面全体もしくは画面の下部にテキスト表示欄を設けそれ以外の空間に画像を表示させるシステムのゲームがほとんどのタイトルを占めていた為、このFDDシステムはユーザーに衝撃を与えた。本タイトルに対する評価の多くが上記のFFDシステムに言及している事からも、既存のゲームとは一線を画すシステムであったということがいえる。
なお、本システムはドリームキャスト版においても同様に高い評価を得ており、週刊ファミ通2003年7月20日号のクロスレビューではシルバー殿堂入りを果たす要因となった。
類似した表示システムとしては、シルバー事件(1999年)の「FILM WINDOW」がある。
物語中において、登場キャラクター専用の特殊な選択肢が提示されるシステム。この選択肢はプレイヤーは選択できず、登場キャラクターによって自動的に選択される。アドベンチャーゲームにおける物語の変化点を、視覚的に明確に認識させる効果がある。しかし本作の物語には分岐が少なく、この斬新なシステムはあまり効果的に活かされていない。
アダルトゲームを中心に活躍するシナリオライター・かずきふみは「BugBug」の連載コラムの中で理想的な美少女ゲームとして本作を取り上げており、その理由としてFFDシステムの画期性を挙げている[3]。同時に、かずきはこのシステムをほかの作品に取り入れようとなると、イラストを場面ごとに用意する必要があるため、(一部の場面を汎用的に扱うにしても)膨大な数の素材とコストが求められるため、容易にまねできないと述べている[3]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.