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『渋谷怪談2』(しぶやかいだん2)は、日本のホラー映画。2004年2月7日に公開。同時公開された『渋谷怪談』の続編であり、前作同様に都市伝説を題材とし、東京都渋谷区を舞台とした作品である。
渋谷の怪事件から約半年後。高校受験に成功した久保綾乃は、かつての家庭教師で廃人同様となっている八島リエカの手から、渋谷のコインロッカーの鍵を受け取る。それ以来綾乃は、赤ん坊の幻覚に襲われ始める。
その頃の綾乃たちの世代の間では、渋谷に恋が叶うコインロッカーがあるという噂で持ちきりだったが、そのロッカーに関わった者は次々に謎の死を遂げていた。あのロッカーこそが元凶だと確信した綾乃は、多くの犠牲者たちの死に立ち会ってきた掛沢医師と共に、コインロッカーに立ち向かう。
掛沢は多くの者を死に追いやったロッカーを憎悪するが、綾乃はそこでコインロッカーベイビー事件があったことを知り、報われずに死んだ赤ん坊に同情心を寄せる。そんな綾乃たちのもとにも、少女の霊「サッちゃん」が出現する。綾乃たちは逃避行の末に、トラックが掛沢を撥ね、綾乃は何者かの手によって事故を逃れる。
綾乃は、病院のベッドで目を覚ます。自分がサッちゃんを想ったことで、サッちゃんが自分を事故から救ったと、安堵する。しかし実は、綾乃を救ったのはリエカの霊であり、サッちゃんが綾乃に「死ねばよかったのに」と呟き、物語は終わる。
前作『渋谷怪談』および本作上映前の2004年1月12日に、原作小説『渋谷怪談』が発行されているが、映画『渋谷怪談』はこの小説の前半部分にあたり、後半部分のエピソードを映画化したものが本作である。前作の『渋谷怪談』とは同時に撮影された[2]。
今回より、諸々の怪現象の元凶である少女の霊として「サッちゃん」の名が作中に登場するが、これは童謡の『サッちゃん』において、「サッちゃんがバナナを半分しか食べられないのは事故死したため」「サッちゃんの歌詞の隠された意味を知ると殺される」といった都市伝説に由来する。ほかにも「あたしたち友達だよね?」「ベッドの下」「死ねばよかったのに」といった著名な都市伝説が、作中の題材とされている[3]。
監督の堀江慶は、ホラー映画ならではの「生きるか死ぬか」といった精神状態に加えて、せっかくの出逢いが死によって永遠の別れとなる運命に視聴者を共感させることを、本作での描写の狙いとしている[4]。
主人公の久保綾乃役を演じた堀北真希は、本作が映画初主演作となった[5][6]。
DVDは上映と同年の2004年6月25日に『渋谷怪談2 デラックス版』として発売。前作のDVD『渋谷怪談 デラックス版』、および両作品を同梱したDVD-BOX『渋谷怪談BOX』との同時発売である。
続編『サッちゃん 続・渋谷怪談』は映画ではなく、書き下ろし小説として発表され、本作の主人公・久保綾乃のその後が描かれている。映像作品としては、ネット配信による『渋谷怪談 サッちゃんの都市伝説』が続編にあたる[7]。
2008年4月23日には、これまでの映像作品をすべて網羅するDVD-BOX『渋谷怪談 “最凶”大全集』に収録されて発売された。
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