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札幌市豊平区の地名 ウィキペディアから
水車町(すいしゃちょう/Suishacho)は、北海道札幌市豊平区にある地名。水車町1丁目から8丁目まであり[3]、郵便番号は062-0912。かつては水車通りと呼ばれた[3][4][5]。
南北800m×東西200mで、ほぼ長方形の町域になっており、おもに住宅地である。隣町の旭町と共に旭水地区を形成する。
札幌市が定める読み方は「すいしゃちょう」であるが、地元住民の間では「すいしゃまち」と呼ばれることが一般的である[6]。日本国内には同じ地名は存在せず、類似の例も京都市左京区の「上高野水車町」のみである[6](ただし地名に「水車」が含まれるケースは、北海道留萌市の「水車の沢」、兵庫県神戸市の「水車新田」など、全国各地に数多く存在する[7])。
「豊平の歴史」も参照。
開拓時代にはこの地区に官営の製材所があったが、明治20年代に入ると、豊平川の分流「水車川」を利用した水車小屋が作られ、精米、製粉などのための動力源として活用されていた[3][4][5][8]。また、同じ頃から、近隣の平岸・中の島・旭町とともに、リンゴの栽培が本格的に行われ、多くの果樹園が作られた[9]。水車川は現在の水車町5丁目の難得神社(難得大龍王)の下手辺りで豊平川から分かれ、水車町公園の横を通り、南7条橋と豊平橋の中間辺りで再び豊平川に合流した[4][9]。
最盛期の大正初期には7、8軒の水車小屋があり、当時札幌市内に供給される米や粉の加工は、全てこの地域で行われていた[4][9]。だが、大正中期に電気の普及が始まると、水車の需要は激減し、1924年(大正13年)までには、水車小屋は完全に姿を消した[4][9]。1962年(昭和37年)に、南大橋が架設されて札幌市街との連絡が至便になると、住宅地化が進み、果樹園の数も減少していった[3][9]。水車川も家庭排水による汚染が進み、1973年(昭和48年)に埋め立てられた[4][9]。かつての河道は遊歩道やサイクリングロードとして残っている[4][8][9]。
大正時代まで豊平○番地の名称であったが、昭和に入ると豊平8条~10条の各一部、豊平川岸1~9丁目となる[3]。また、地域の住民には水車通りの通称でも呼ばれるようになった[3]。
1950年(昭和25年)に水車町1~13丁目となる[3]。1979年(昭和54年)1月29日の町名整理により9~13丁目が廃止され、改めて1~8丁目に再編されて現在に至る[3]。
町丁 | 郵便番号 |
---|---|
水車町1丁目~8丁目 | 062-0912 |
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