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1977年に公開された日米合作映画 ウィキペディアから
『極底探険船ポーラーボーラ』(きょくていたんけんせんポーラーボーラー、英題:The Last Dinosaur)は、1977年にランキン・バス プロダクション、円谷プロダクションにより製作された日米合作の秘境型恐竜SF映画[1]。当初の劇場公開時の日本語題は、原題を直訳した『最後の恐竜』である[2]。アメリカではテレビ映画としてABCネットワークで1977年2月11日に放送された[3][4][2]。
大企業トラスト・インダストリーの社長で、世界的ハンターとして知られるマステン・トラストは、地底探険艇「ポーラーボーラ」で油田の調査を行っていた。極地で調査を行っていたポーラボーラ5号が帰還したが、生還したのは地質学者のチャック・ウェイドだけだった。彼によると、氷床の下に潜航した際、火口湖がある世界に浮上し、他のクルーは巨大な生物に食い殺されたというのだ。マステンはその正体をティラノサウルスと判断し、ポーラボーラで自ら調査に乗り出すこととなった。同行するのは、生還者のチャックとポーラボーラの開発者である川島博士、マサイ族のハンターであるブンタ、そしてピューリッツァー賞受賞歴がある女性カメラマンのフランキー・バンズ。記者がついてくることを嫌ったマステンだったが、フランキーの熱心な説得に、同行を許可する。
一行を乗せたポーラーボーラは、マザー1から発進し地中深く掘削するが、プテラノドンが飛び交う未知の世界に到着した。上陸した一行はセラトプシアンの襲撃をやり過ごし、ベースキャンプを設置する。川島博士を残してティラノサウルスを探しに向かったマステン達だったが、マステンのライフルとブンタの槍では太刀打ちできず、逆に追われる側になってしまう。ティラノサウルスはベースキャンプを襲撃し、川島博士を踏み潰した上に、ポーラボーラを持ち去ってしまう。巣ではトリケラトプスがティラノサウルスに襲いかかるが、ティラノサウルスは返り討ちにしてしまった。
ベースキャンプに戻ったマステン達は、姿を消したポーラボーラが沈められたと思い込み、マステンはティラノサウルスを仕留めることを誓う。ポーラボーラとキャンプを失ったマステン達は、キャンプの残骸から槍と盾、クロスボウを自作し、自給自足に入る。そこへ遭遇したのは、洞窟に暮らす原始人たちだった。クロスボウで追い払おうとするマステンだったが、原始人の1人であるヘイゼルは彼らに興味を持ち、一行と同行する。フランキーとヘイゼルが川で髪を洗っていたところへティラノサウルスが再び現れる。2人は洞窟へ逃れ、マステン達は岩にくくりつけた罠でティラノサウルスを撃退することができた。マステンは投石機でティラノサウルスを殺すことを思いつく。
投石機を完成させたマステン達は、ティラノサウルスが来るのを待つ。狩りの最中、ウェイドがまだ使用可能なポーラボーラを見つける。ウェイドとフランキーはポーラボーラを修理し、地上に戻ることを提案するが、マステンはティラノサウルスを仕留めることにこだわり帰還を拒否する。仕方なく、ウェイドとフランキーは2人だけでポーラボーラを火口湖へ向かわせる。その間、マステンとブンタはティラノサウルスに遭遇するが、ブンタが食い潰されてしまう。説得に向かったフランキーはマステンに再会するが、ティラノサウルスが投石機の前に現れる。マステンの投石機が放った岩はティラノサウルスの頭部に命中したが、致命傷にはならず、投石機はティラノサウルスに破壊されてしまう。
火口湖の火山が活動を始め、帰還できるタイムリミットが迫る。フランキーは、ティラノサウルスを最後の1匹として残して、共に帰るようマステンを説得する。しかし、マステンはこの世界に残ることを選び、ヘイゼルの元へ向かうのだった。
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