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水戸黄門の登場人物 ウィキペディアから
渥美 格之進(あつみ かくのしん)は、時代劇作品『水戸黄門』に登場する架空の人物。通称は格さん。佐々木助三郎(助さん)と共に水戸光圀に仕える水戸藩の侍。モデルは実在の水戸藩士・安積澹泊(通称、覚兵衛)といわれている。
隠居の商人に扮して諸国漫遊の旅に出た光圀を護衛する為、町人の「格」に扮している。武術の達人であり、光圀の命令によって旅先で出会った悪人達を成敗する。数多く発表された『水戸黄門』を題材にする作品の中では、相棒の助三郎と同じく二枚目俳優を配役される場合が多い。作品によっては怪力の持ち主と設定される。
TBS系列の時代劇『水戸黄門』では越後のちりめん問屋の番頭(手代)を名乗り、まじめで実直という設定である。うっかり八兵衛曰く「助平助さん、堅物格さん」。旅の日誌の記録、光圀の身分を示す『三つ葉葵の紋所の印籠』の管理、光圀一行の路銀(旅行費)管理を任されている。その性格上、光圀一行の中ではストッパー的な役目を担い、時に頑固で酔狂の過ぎる光圀や、遊び人気質な助三郎、食いしん坊でトラブルメーカーの八兵衛に振り回され、そのたび苦心して風車の弥七やかげろうお銀(疾風のお娟)に同情されたりからかわれる。
町人の格好では刀の代わりに脇差を携帯しているが、主な戦闘スタイルは柔術。悪人達を打ちのめす大立ち回りの最後には光圀の合図を受け、光圀の側に立って三つ葉葵の印籠を掲げながら「静まれ、静まれ、静まれ!この紋所が目に入らぬか!こちらにおわすお方をどなたと心得る!恐れ多くも前の副将軍(中納言)、水戸光圀公にあらせられるぞ!」と叫び、助三郎の口上に繋いで悪人達を平伏させる[1]。柔術、剣術、居合術を複合させた関口新心流を免許皆伝しており、助三郎には及ばないが剣の腕も一流で、棒術、槍術などの刀剣以外の武器の扱いにも長けている。総合的な身体能力は助三郎をも凌ぎ、柔術以外の合気道、古武術、相撲といった格闘技にも秀でることから、人間離れした怪力を持つ隠密の柘植の飛猿(演:野村将希)や風の鬼若(演:照英)が登場しない作品では力持ちとして活躍する。
現在では格之進には女性に弱く子供好きというイメージが強いが、作品や演者によって女性への扱いは異なる。最初期の横内期では、第1部に陰謀で父を切腹に追いやられて光圀に庇護された生い立ちを語り、旅の供を命じられた当初から光圀の奔放ぶりに理解があった。横内期から大和田期にかけての作品では妻に深雪(演:岩井友見)がいる。水戸藩家老の娘だった深雪は第1部から格之進の恋人として登場し、同部最終話(第32話)で格之進と結婚。第3部では息子の格之助が誕生した。深雪は第1部 - 第4部と第6部までの登場だが第7部以降も設定はそのまま残っている。
第14部以降の伊吹期では独身に戻り[2]、女性に弱いことを八兵衛達にからかわれるが、縁談を勧める母親からは逃げ出そうとして光圀の悪い影響を受けたと嘆かれた。
山田期の第29部では助三郎の後輩であり、従来の助三郎寄りの二枚目半、もしくは三枚目のイメージに一新されているが、合田期からは従来の性格設定に戻った。的場期の第42部 - 第43部、荒井期の第44部 - 第45部では従来の性格に加えて、山田期に見せたような二枚目半なキャラクターも加わったハイブリッドな性格設定になっている。
第43部最終話の翌週に放送された最終回スペシャルでは、光圀の重臣・安積厳兵衛(演:横内正[3])の娘・深雪(演:藤谷美紀)と結婚して1男1女の父親となっている。
シナリオによっては印籠の盗難・紛失に度々遭ってしまう。
他多数
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