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静岡県御殿場市、小山町、裾野市にある陸上自衛隊の演習場 ウィキペディアから
東富士演習場(ひがしふじえんしゅうじょう)は、富士山東麓の御殿場市、小山町、裾野市にまたがる陸上自衛隊の演習場。面積は8,809ha(88.09km²)で本州の演習場では最大である。アメリカ海兵隊のキャンプ富士地区を除いて、富士駐屯地に所在する陸上自衛隊富士学校(管理部演習場管理課)が管理している。
原野と山林で構成され、北部は北富士演習場に接している。このうち畑岡地区は富士総合火力演習の会場にもなっている。
陸上自衛隊のほか、アメリカ海兵隊も演習を行う。火山灰土のためあまり農業に適さず、大部分は周辺の村々の草刈などの入会地として利用されてきた。地租改正の際に入会地は国有地(後に御料地等)とされてしまったため、地元への払い下げがたびたび行われた。
東富士演習場の周囲には実質演習場内ではあるが一般車両の通行が黙認されている道があり、地元民が近道として利用したり、戦車などの自衛隊車両愛好家が撮影によく訪れたりしている。しかし中には立ち入り禁止の箇所であることを知っていながら侵入し撮影を行う者がいるなど、マナー問題も浮上している。
富士裾野演習場
アメリカ軍東富士演習場
東富士演習場
入会慣行があるため、演習のない日は入会権のある人は立ち入ることが可能となっている。このため、御殿場市や小山町の広報無線では演習の有無が放送される。入会地では茅や山菜の採取が行われる。入会権のない人による違法侵入、特に不発弾の持ち出しが問題になっている。演習の騒音軽減のために、防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律に基づき、家屋等の防音工事に補助金が支給され、演習による土地の荒廃を軽減するための土木工事も実施されている。
地元の地権者団体は、演習場内の害虫駆除、野火の防止、山野草の生育促進のため、野焼きを行っている。2010年の野焼きでは、強風のために火に囲まれたことが原因で、3人の死者が出たことから、御殿場市は火入れ条例を改正した[5]。
広大な原野を利用して映画やドラマの撮影が行なわれることがある。時代劇では前近代的な風景、あるいは合戦シーンの舞台になる。自衛隊の演習場なので、戦車などを使った撮影が行なわれることもある。特に2005年に公開された『戦国自衛隊1549』では大規模なロケーションが行われた。
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