東京モノレール2000形電車
東京モノレールのモノレール電車 ウィキペディアから
東京モノレール2000形電車(とうきょうモノレール2000がたでんしゃ)は、東京モノレールのモノレール電車。
東京モノレール2000形電車 | |
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![]() 塗装変更後の2000形2031F (2016年9月5日 流通センター駅) | |
基本情報 | |
運用者 | 東京モノレール |
製造所 | 日立製作所 |
製造年 | 1997年 - 2002年 |
製造数 | 6両編成4本(24両) |
運用開始 | 1997年8月7日 |
投入先 | 東京モノレール羽田空港線 |
主要諸元 | |
編成 | 6両編成(MT比4M2T) |
軌間 | 軌道桁幅 800 mm |
電気方式 | 直流 750 V(剛体複線式) |
最高運転速度 | 80 km/h |
設計最高速度 | 90 km/h |
起動加速度 | 3.5 km/h/s |
減速度(常用) | 4.0 km/h/s |
減速度(非常) | 4.5 km/h/s |
編成定員 | 600名 |
車両定員 |
先頭車 96人 中間車 102人 |
自重 |
先頭車 23.3 t 中間車 23.6 t |
編成重量 | 141t |
編成長 | 93600 mm |
全長 |
先頭車 16,400 mm 中間車 15,200 mm |
全幅 | 3,038 mm |
全高 | 4,362 mm |
車体 | アルミニウム合金 |
台車 |
跨座式2軸ボギー台車 HAF-22・HAF-23 窒素入りゴムタイヤはブリヂストン製[1] |
主電動機 |
かご形三相誘導電動機 日立製作所製 HS37627-01RB |
主電動機出力 | 100 kW |
駆動方式 | 2段減速式直角カルダン駆動 |
歯車比 | 5.68 |
制御方式 |
2レベルIGBT素子VVVFインバータ制御 1C2M2群インバータ×2基(1C2M4群制御) |
制御装置 | 日立製作所製 VFI-HR4810A |
保安装置 | 自動列車制御装置(ATC) |
備考 | 日本鉄道車輌工業会『車両技術』214号(1997年10月)「東京モノレール2000形電車」pp.26 - 37参照。 |
1997年度 グッドデザイン賞受賞車両 |
老朽化した700形・800形の置き換えと、羽田空港第2旅客ターミナルビル直下(羽田空港第2ビル駅、現:羽田空港第2ターミナル駅)への路線延長により必要となる車両運用数を満たすために製造された。1997年度のグッドデザイン賞に選出された[2]。
概要
1997年(平成9年)8月7日に営業運転を開始し[3]、6両編成4本(24両)が在籍する。
主回路制御は開業当時の100形から1000形まで採用されていた抵抗制御から、日立製作所製2レベル方式のVVVFインバータ制御とされた[4]。インバータ装置に使用される半導体素子はIGBT(2,000V - 600A)で、制御方式は1C2M4群制御である[4]。また東京モノレールでは初めて電動機を搭載しない付随車(制御車)が登場し、編成中の電動車と付随車の構成(MT比)は2:1である。設計最高速度は90km/hである。
車体は1000形に比べて曲線が多い設計になった。これまでの車両は客用ドアは片開きであったが、この2000形は両開きに変更された。
座席は通勤需要を重視して、ロングシートを主体として、旅行者向けに四人掛けのボックス式クロスシートを組み合わせた。東京モノレールが採用した日立アルヴェーグ式では、タイヤ収納ボックスが床に張り出す特徴があるが、当形式では張り出しの上に背中合わせのロングシートを配置した。一人掛け・二人掛け座席も運転席後ろに設置されている。このため、従来の1000形より輸送力が10%増強されている[3]。
1000形及び2014年登場の10000形と運用上の区別はなく、共通で使用されている。
また、2015年7月18日より2031編成が新塗装で運転を開始し[5]、後に全ての編成が新塗装に塗り替えられている。
- 車内
- 新製時塗装
脚注
参考文献
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