日本敗れず
1954年の阿部豊監督による映画 ウィキペディアから
1954年の阿部豊監督による映画 ウィキペディアから
『日本敗れず』(にほんやぶれず)は、新東宝映画が1954年に製作した日本映画。2021年の8月に新東宝キネマノスタルジアレーベルからDVD(HDリマスター)が発売されている。
終戦をめぐる閣議の攻防や、陸軍将校らによる玉音放送の音盤奪取を目指したクーデター事件「宮城事件」を描いた初の映画。戦前にハリウッドスターとなった国際派俳優の早川雪洲が、主人公の陸軍大臣を演じる。監督は同じくハリウッドで活躍し、戦後は新東宝で文芸作品に手腕を発揮した阿部豊で、プロデューサーも務めた。後に同じ題材を描いて二度映画化された『日本のいちばん長い日』とは異なり、戦時の庶民の姿に長く時間が割かれている。また、役名はすべて仮名で、決起将校の上下関係や被害者など事実関係は史実と異なる。制作当時の若手だった丹波哲郎や宇津井健が、決起将校役として出演している。
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
昭和20年夏、東京も相次ぐ大空襲に遭い、庶民が塗炭の苦しみを味わう中、陸軍省部内では若手将校たちが本土決戦の計画を練っていた。閣議でも総理や外相ら閣僚たちが講和を模索していた中、川浪陸相が強硬に反撃すべきことを主張し、膠着状態に陥る。しかし、御前会議でポツダム宣言受諾の聖断が下り、玉音放送の録音も行われる。血気にはやる青年将校たちは、天皇陛下の録音盤を手に入れようと近衛師団長を殺害し、偽の命令を発して宮城に突入する。
カッコ内はモデルとされる実在の人物の名前。
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