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かつて福岡市西区に存在した索道 ウィキペディアから
愛宕索道(あたごさくどう)は、かつて福岡県福岡市に存在した索道。旅客用としては九州初、日本でも2番目の索道線だった[1]。
1928年(昭和3年)、旅館主の結城儀郎や豪商の西山三郎など数名の有志によって、鷲尾愛宕神社(愛宕神社)の参拝客輸送を目的に開業した。物珍しさもあって人気があり[1]、西山の死後は長女夫妻に経営が継続された。
しかし第二次世界大戦に入ると、従業員の徴兵や機材の供出、1943年(昭和18年)不要不急線に指定され廃止、設備は供出された[1]。
国道202号沿いの乗車場(現・福岡市西区愛宕2丁目)と愛宕山の頂上にある山上駅の間の全長131m、高低差60mを結んだ。搬器定員8名の箱型車体2両のみの小規模なロープウェイ[1]で、所要時間は2分、運賃は片道2銭だった。のちに戦前の主流となる支索1本・曳索2本の3線交走式を日本の旅客索道で初めて採用した。設備・搬器は大阪工務所が製造した。
索道(ロープウェイ)であるが、新聞報道や地図では「ケーブルカー」と呼ばれ[1]、看板にも「アタゴノケーブルカー」と書かれていた。
1998年(平成10年)に愛宕神社によって案内板が設置されたほか、2017年(平成29年)に山上駅の遺構が発見され[1]、新たな案内板が設置された。
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