愛冠駅
かつて北海道足寄郡足寄町にあった北海道ちほく高原鉄道の駅 ウィキペディアから
かつて北海道足寄郡足寄町にあった北海道ちほく高原鉄道の駅 ウィキペディアから
愛冠駅(あいかっぷえき)は、北海道足寄郡足寄町愛冠35-12[2]にあった北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅である。国鉄・JR北海道池北線時代の電報略号はカフ。事務管理コードは▲110506[3]。
所在地名より。付近の利別川の屈曲部にあるアイヌ語で「アイカッピラ(aikap-pira)」(アイカㇷ゚の・崖)と呼ばれた崖に由来する[11][5][12]。これについて山田秀三『北海道の地名』では次のように紹介している[11]。
池北線愛冠駅から国道(引用注:国道242号)を約1キロ北行すると、右側に細い旧道の入口がある。そこに入って雑木林の中をまた1キロぐらいだらだらと下ると、左は利別川岸、右は見上げる大崖である。ここが愛冠の名の発祥地なのであった。 — 山田秀三、『北海道の地名』 p.301
この「アイカプ(aikap)」は会話文中では動詞のあとにつけ「~できない」ということを表すが、地名の場合は海岸や川岸の大崖を指す言葉であり、多くの場合は「矢を放ったが届かなかった」という伝承が残っている[11]。1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』では次のような伝承を紹介している[5]。
猟に行くとき、がけに矢を射かけて運をためす風習があるが、ここはその矢が容易にがけに達しなかったところから、名づけられたといわれている。 — 日本国有鉄道北海道総局、『北海道 駅名の起源』 p.146
読みと漢字が「愛のカップル」に通じるとして人気があり、1989年(平成元年)と1991年(平成3年)には結婚式が挙行された[13][14]。愛冠駅に関する切符も、縁起の良い切符として売れ行き好調であった[15]。駅前に「愛の泉」なる水飲み場があり、駅前の橋には「ウエディング ブリッジ」という名がついている。2014年6月時点でも「愛の泉」は稼働しているが、愛冠駅舎は施錠されており、トイレ・待合室ともに立ち入ることはできない。
単式ホーム1面1線を有する地上駅。駅舎は「愛」の「冠」という名前にちなみ王冠型をしている。無人駅となった後に現在の木造平屋建て駅舎に改築された[8]。
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