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中野京子 ウィキペディアから
『怖い絵』(こわいえ)は、作家中野京子による日本の美術書のシリーズ。
本項では、関連する美術展である「怖い絵」展(こわいえてん)についても記述する。
2007年にシリーズ第1作が朝日出版社より刊行され、〈恐怖〉という切り口で、時代背景やモチーフの他、秘められたエピソードなどの知識に触れながら西洋の名画を読み解いた美術解説書、美術エッセイとして大きな反響を呼び、続々とシリーズ化、文庫化されている[1][2][3][4][5]。著者の中野は、「絵画、とりわけ19世紀以前の絵は、神話や聖書、歴史、時代特有の常識などを知って初めて面白く感じられるものが多い」と述べている[6]。
タイトル | 単行本 | 文庫本 |
---|---|---|
怖い絵 | 2007年7月 朝日出版社 ISBN 978-4-255-00399-3 | 2013年7月 角川文庫 ISBN 978-4-04-100912-3 |
怖い絵 2 【文庫改題】怖い絵 泣く女篇 | 2008年4月 朝日出版社 ISBN 978-4-255-00427-3 | 2011年7月 角川文庫 ISBN 978-4-04-394002-8 |
怖い絵 3 【文庫改題】怖い絵 死と乙女篇 | 2009年6月 朝日出版社 ISBN 978-4-255-00480-8 | 2012年8月 角川文庫 ISBN 978-4-04-100439-5 |
新 怖い絵 | 2016年7月 KADOKAWA ISBN 978-4-04-104642-5 | 2020年3月 角川文庫 ISBN 978-4-04-108980-4 |
怖い絵のひみつ。 「怖い絵」スペシャルブック | 2017年7月 KADOKAWA ISBN 978-4-04-105388-1 | |
もっと知りたい「怖い絵」展 【文庫改題】展覧会の「怖い絵」 | 2019年11月 KADOKAWA ISBN 978-4-04-108751-0 | 2022年2月 角川文庫 ISBN 978-4-04-111893-1 |
「怖い絵」展は、第1作が刊行されてから10周年を迎えたことを記念して2017年に開催された美術展である。本シリーズで取り上げられた作品を中心に、「恐怖」を主題とする約80点の油彩画や版画が展示された[1][7]。中野京子が特別監修を務め[1]、女優の吉田羊がナビゲーターと音声ガイドを務めた[8]。2017年7月22日から9月18日まで兵庫県立美術館で、同年10月7日から12月17日まで上野の森美術館で開催され、兵庫展は27万1689人、東京展は41万4006人の来場者があった[9][10]。小説家の宮部みゆきは、「怖いというコンセプトだけで幅広い作風の絵を集めているので、展覧会を4つか5つ分まとめて見たくらいの内容の濃さがある」と評している[11]。
2022年3月4日から21日まで東京・よみうり大手町ホール、3月24日から27日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて、原作を元に、謎多き絵画コレクターが、世の中の悪に罰を与えるという復讐執行人のダークヒーロー・ミステリーとして演劇化された[12]。
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