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鉄道や高速バス等の陸上交通機関が発行する乗車券の一種 ウィキペディアから
なお、すべての鉄道会社・バス会社が「普通乗車券」という名称の乗車券を発行しているわけではない。また、「普通乗車券」という名称の乗車券を発行している場合でも普通乗車券の種類は異なる(JRの普通乗車券には片道乗車券・往復乗車券・連続乗車券[3]、九州の高速バスネットワークの基山トランジットの普通乗車券には片道券・往復券・回数券がある[4])。
JRグループは2024年12月2日、2026年3月をもって「往復乗車券」と「連続乗車券」の発売を終了することを発表した[5]。
JRでは原則として片道乗車券・往復乗車券・連続乗車券の3種類[3]を指す。
連続した区間を片道1回だけ乗車する場合に発券される普通乗車券。
発券可能な経路は、以下の条件を満たすものであればどんなに長くても発券可能である。
環状線1周を超える経路の片道乗車券の発券を禁止している鉄道事業者においては、片道乗車券で同じ駅を2度通ったり(着駅を除く)、途中で交差(交差地点に駅がない場合は除く)したりしてはならない。この場合、いわゆる「Lの字」「Oの字」「6の字」は発券可能だが、「9の字」「8の字」「α字」などは発券できない。
なお、JRで東京や大阪など特定地区に発着する場合、その基準駅から100キロ、あるいは200キロを超える区間については、特別の計算の規則がある。特定都区市内を参照。
片道乗車券にはいくつかの種類がある。
往路と復路の区間及び経路が同じ区間を往復1回ずつ乗車する場合に発券される普通乗車券。(ただし、行きの乗車券が片道乗車券の成立条件を満たしていても、それが6の字経路であった場合には、帰りの乗車券が9の字経路になってしまうので、往復乗車券としての発券は不可能である。) 往復乗車券の有効期間は、同じ区間・経路の片道乗車券の2倍になるのが一般的だが、近鉄のように、往路は片道乗車券の有効期間と同じで、復路のみ有効期間が2倍になる事業者もある。但し、JR線の新下関駅 - 博多駅に関わる場合は、「ゆき」「かえり」それぞれの合計である[7]。
JR線において片道の営業キロ数が601キロ以上の場合は、「往復割引乗車券」として、「ゆき」「かえり」ともそれぞれ片道運賃から1割引した金額(10円未満は切り捨て)で発売される。そのため、片道の営業キロ数によっては、目的の駅よりも遠い駅まで余分に買ったほうが割安となる場合もある[8][9]。
片道乗車券・往復乗車券の発券条件を満たさない連続した2区間をそれぞれ1回乗車する場合に発券される普通乗車券。具体的には、以下のような場合がある。
運賃の計算は、片道乗車券をそれぞれ発券した場合に等しく、計算上は片道2枚と同額である。しかし、切符の有効期限(後述)の日数や、払戻の手数料が1枚分で済む、学割での乗車券を発券する際に証明書が1枚ですむといった利点がある。以前は連続乗車券を往復に変更しても連続乗車券のままだったが、改定で往復乗車券への変更も可能となった
片道乗車券の有効期間は、JR線の場合、営業キロが100キロまでの乗車券または大都市近郊区間内のみの乗車券は発売当日のみ有効となる。101キロ以上の乗車券は2日間有効で201キロ以上400キロ以下の乗車券は3日間有効となり、以下200キロごとに1日を加える[10][11]。なお、1キロ未満の端数は1キロに切り上げる[12]。
営業キロ | 有効期間 |
---|---|
100キロ以下 | 1日 |
101キロ以上200キロ以下 | 2日 |
201キロ以上400キロ以下 | 3日 |
401キロ以上600キロ以下 | 4日 |
601キロ以上800キロ以下 | 5日 |
801キロ以上1000キロ以下 | 6日 |
往復乗車券の有効期間は、JR線の場合、先述の通り片道乗車券の有効期間を2倍する(ただし、博多~新下関間に関わる往復乗車券の有効期間は、「ゆき」「かえり」それぞれの合計日数)[10][13][14]。
連続乗車券の有効期間は、JR線の場合、それぞれの有効期間を足し合わせて計算する(例えば、片道乗車券に分割した場合、2日間有効と計算されるものと3日間有効と計算される連続乗車券の有効期間は2+3で5日間である。そのため、最初の乗車券を3日間使い、2つ目を2日間使うといった事が可能になる)。
なお、乗車中に有効期間を経過した場合でも、途中下車をしない限りは券面に表示された最終駅まで使用が可能である(継続乗車という)[10]。
後戻りせずに何度でも途中下車(乗車券の発着区間内における着駅以外の駅で改札外に出ること)をし、再び列車に乗り継ぐことができる[15][16]。
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