府中市郷土の森博物館
東京都府中市にある野外博物館 ウィキペディアから
東京都府中市にある野外博物館 ウィキペディアから
府中市郷土の森博物館(ふちゅうしきょうどのもりはくぶつかん)は、東京都府中市にある、多くの建築物を含む森全体が一体となった野外博物館である。多摩川の是政緑地(府中市郷土の森公園)に隣接した自然豊かな環境にあり、敷地面積は約14haである[1]。
府中市郷土の森博物館 | |
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施設情報 | |
愛称 | 郷土の森(野外博物館) |
前身 | 府中市立郷土館 |
専門分野 | 歴史、民俗、自然科学、レクリエーション |
事業主体 | 府中市 |
管理運営 | 公益財団法人府中文化振興財団 |
開館 | 1987年4月4日 |
所在地 |
〒183-0026 東京都府中市南町6-32 |
位置 | 北緯35度39分24秒 東経139度28分23秒 |
外部リンク |
http://www.fuchu-cpf.or.jp/museum/ |
プロジェクト:GLAM |
「府中の歴史と文化と人の調和に貢献すること」を館の使命とし、施設運営を行っている。
郷土資料の展示などをしている二階建ての本館を中核としてプラネタリウムを併設し[2]、府中市域の江戸中期から昭和初期の建築物を移築復元して保存している。府中市は武蔵国の国府という中心地であったため遺跡が多く、それら市内遺跡からの出土品を展示している。昔の生活道具や農耕道具の展示と体験イベントを通じて当時の民俗を伝えている。
多摩川の砂利採掘跡を利用しており、はけ、小川、浅間山、梅園など、地形を再現し、それを生かした建物や田畑などと歴史と自然を楽しめるようになっている。
水平型関東最大級、ドーム径 23 m のプラネタリウムでも知られる(製造した五藤光学研究所は府中市内に本社を持つ)。自然の多い園内を活かし、天体観望会なども行われる。
常設展展示解説・復元建築物解説をはじめ、各種イベント等が活発に行われる。梅園では梅が収穫され、梅干・梅ジャム・梅羊羹・梅酢が製造販売されている。
府中尋常小学校として建設された校舎で、その後府中市立府中第一小学校の校舎として1979年(昭和54年)まで使用された2階建ての木造瓦葺き校舎中央部分である玄関前後を移築復元している。この学校は北多摩郡最大級の規模であった。
大正時代の洋風建築が表された役場。玄関側はドーマーウィンドウをもつ洋風下見板張りの2階建て。裏手に和風の平屋が接続されている。
幕末から明治期の呉服店で、府中宿の代表的な大店。明治天皇の「御座所」としても使われた奥座敷を移築し、当時の資料を基に屋敷全体を復元されたものである。
江戸時代から続いた商家。移築に際しては建築当時の伝統的な工法を再現し、3年をかけて復元されたものである。
1872年(明治5年)に府中宿で最初に設置された郵便取扱所を復元。郵便制度が開始した翌年から、府中番場宿の名主兼問屋である矢島家が郵便を取り扱っていた。
ハケ(武蔵野台地の立川崖線をいう)上の養蚕農家。養蚕が盛んだった明治後期の姿を復元したものである。
典型的なハケ下の稲作農家。
是政村名主三岡家分家の建築物であり、総塗り込め蔵造りの置屋根形式という珍しい形式の長屋門。
水汲み場までカタツムリの殻のように渦を巻く坂を左回りに降りていく巨大な井戸で、平安時代のまいまいず井戸の遺構を復元したもの。武蔵野台地で複数発見されており、これは市内の寿町で発掘されたもの。水位の低い土地における井戸の工夫を見ることができる。
中央自動車道の国立府中インターチェンジ・府中スマートインターチェンジから自動車で約10分。
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