山本 悍右 (やまもと かんすけ、1914年 3月30日 - 1987年 4月2日 )は、日本 の写真家 、詩人 。日本におけるシュルレアリスム を代表する草分け的存在である。
概要 山本 悍右やまもと かんすけ, 生誕 ...
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『独立』B.1. 1932年1月 独立写真研究会 刊 表紙写真:山本勘助(悍右)
出生
愛知県 名古屋市 栄区鉄砲町(現・中区 栄 )生まれ。本名、勘助。明治45年(1912年)の愛友写真倶楽部創立会員で代表であった山本五郎 (1880年-1941年)の長男。実家、山本五郎商店は名古屋広小路 で写真機械店と写真館を営んでいた。
シュルレアリストとしての山本悍右
『VOU』 第30号 1940年 表紙写真:山本悍右
『夜の噴水』 第1号 1938年11月1日 編集・発行人:山本悍右 写真:山本悍右
1932年4月、『独立』B・2号に発表された“或る人間の思想の発展 靄と寝室”(現・名古屋市美術館 蔵)は山本悍右の発表された作品として現存する最も古い作品である。1938年、「青憧社」を結成し、会報『CARNET BLEU』を編輯、発行。戦時下、国策により出版物が日本名に改称させられて行く中、1942年8月、第5号(終刊)までタイトルにはフランス語を使用、刊行した。
1936年、名前を悍右とする。
1938年、『夜の噴水』を編輯、刊行[脚注 1] 。官憲の圧力により1939年10月、4号で終刊となる。
1939年には、山中散生 、下郷羊雄 、坂田稔 らとナゴヤ・フォトアバンガルドを結成。1939年より、北園克衛 の「VOU」会員となり1978年の解散まで『VOU』誌上、「形象展」に作品を発表した。
『CARNET BLEU』 青憧社会報 第1号 1941年3月刊 編集・発行人:山本悍右
戦前から「哲学会」会員であった山本は1940年『フォトタイムス 』7月号に当時の国家権力による言論、思想弾圧を描いた作品3点を発表し、それに「・・・・・・牢獄の暗い石壁のなかにも自由があるように」と書き添えている。掲載作品“伽藍の鳥籠”[脚注 2] の伽藍は権威、鳥籠は牢獄、電話機は言論であることが読み取れる。
戦後も「VIVI」(1948-1950)、「美術文化協会 写真部」(1949-1954)、「窓」(1953-1958)、「炎」(1955-1961)、「日本主観主義写真連盟」(1956)、「ESPACE」(1956-1958)、「アルキシネ」(1958)、「前衛詩人協会」(1958)、「ナゴヤファイブ」(1963-1964)を結成。
戦前から戦後の半世紀以上におよぶ長い期間を一貫して前衛写真 家・詩人として活躍、その写真作品は自由、反戦、反権力を軸としたシュルレアリスム系の華麗な作品が多い。
晩年
1965年頃より中部学生写真連盟顧問として10年間程後進の指導にあたった。
1987年名古屋市にて肺がん で死去、生前の意志により名古屋大学 医学部に献体され医学の進歩のために提供された。
山本・北園 ・辻 1959年 第12回VOU形象展会場にて
“ぼくはたいへん早熟な少年であったが、たばことか酒などに示す大人のスタイルに全く興味がなかった。”[1]
“「多分にニヒルチックで、執拗で、そして本を愛する男」だと下郷羊雄が評した。”[2]
“僕は立身したり、ひとから認められる人間にはなってやらない。彼等のスノビスムには決してまかれないぞ。僕は僕の清純なものを決して濁らせまい。”[3]
“僕は政治的にはアナアキイで、思想的にはエレジイなリベルタン、身の寄せるところがないのでボヘミアンたらざるを得ない。”[4]
“疑うことから疑ったモンテーニュは・・・・・とパスカルは書いた。ぼくの暗い谷間の遠い灯はもしかするとパスカルだったかもしれない。「思考する故にこそ人間の尊厳がある。だから正しく思考されるべきだ」身の回りから思想を身につけていくことは現代の私達のパスカル的転回だとはいえないでしょうか」”[5]
終生、本、レコード、パイプを放すことのなかった愛書家で愛煙家であった。
アンドレ・ブルトン から『BIEF』5号が贈られてきた。
詩人の北園克衛 とは生涯の友であった。
“芸術作品と云ふものは、社会に於いてある何らかの出来合いのものに対する何らかの反抗精神に依って生まれる。その精神は次の新しい時代を指し示し動かせるものであるべきだ。純粋精神は新時代を招く予言的精神であるべき答えである。現代、この強烈なる意欲を僕たちは期待することが出来るのであろうか。時代への反逆を、そして時代意思の変革を。”[6]
“日本の新聞は爆撃が人道的ではないと盛んに書いている。戦争は人道的なことだとでも思っているのかしら。いまさら、これは、はなはだ卑怯な言葉である。”[7]
“超現実は現実の中にあるという言葉とともに、新しい写真はたゆまない実験の中で新しい美しさを作っていく。”[8]
“抽象的な喋り方をしてまともなものを作っている東松。
ばらばらのものを組み立てるような説明的な話し方をしながら抽象的な作品を作る金。(加藤金一郎)
ばらばらにこわした物体の物質的な言葉を並べて構成を考えない話し方をしながら具象の作品を作るオレ。
どいつも生活とイデアが離ればなれだということなのだろうか。”[9]
“孤独がむりやり診断せられ、診断がより深い孤独を作っていく。・・・・・・・・二十世紀初期的自由はすでに今日孤独よりほかに与えるものがないのであろうか。”[10]
“生きかたが世間なみで社会制度の恩恵を利用しながら芸術は政治ではないと言っているのはおかしいだろう。”[11]
“カネをもうけるという経済成長のリクツはもうけたカネをその次のカネもうけに回すということでカネはつねにもうけるためにあるという。何におカネを使うかでその価値が決まるのだから成長のリクツはまさにバカげているといえる。”[12]
“オリンピックはもうけるためにやるべきだと言った人がいる。明快な発言だけどそれならオリンピックは商社で選手は商品、その商品に魅力をそえるのが記録だということになる”[13]
Kansuke YAMAMOTO Exhibition 1956. Tokyo & Nagoya .
1936年 個展 / 丸善 画廊、名古屋
1939年 青憧社展 / 丸善画廊、名古屋
1948年-1950年 VIVI展 / 丸善画廊、名古屋
1949年 モダンアート展 / 日本橋三越 、東京
1949年-1954年 美術文化協会展 / 東京都美術館 他
1952年 造形写真作家展 / 青柳広小路店 名古屋
1953年 窓展 / 名古屋、神戸
1953年 抽象と幻想:非写実絵画をどう理解するか展 / 東京国立近代美術館
1956年-1961年 炎展 / 小西六ギャラリー(現・コニカミノルタ プラザ)、東京 大阪 名古屋
1956年 国際主観主義写真展 / 日本橋髙島屋 、東京
1956年 個展 / 銀座・松島ギャラリー、東京
1956年 個展 / 名古屋・丸善画廊
1957年 個展 / 福岡 ・小西六ギャラリー
1957年-1976年 VOU形象展 / 櫟画廊、東京.他
1957年 モダンアート写真グループ展/ 櫟画廊、銀座
1958年 ESPACE展 / 丸善画廊、名古屋
1958年 日本主観写真展 / 富士フォトサロン(現・富士フイルム フォトサロン)、東京
1958年 写真と詩の前衛展 / 美松書房画廊、東京
1960年 The Sense of Abstraction 展 / ニューヨーク近代美術館 、ニューヨーク
1960年 主観写真展 / 小西六ギャラリー、東京
1963年 朱泉会展
シュルレアリスト -不可能の伝達者- 山本悍右展 東京ステーションギャラリー 2001年
1963年-1964年 ナゴヤファイブ展 / 富士フォトサロン、東京 他
1968年 VERB展 / 愛知県美術館
1978年-1982年 全日本写真連盟 中部本部委員展 / 愛知県美術館
1983年 山本悍右絵展 / 名古屋・新フランス学院
1986年 フォトアヴァンギャルド イタリアと日本 展 / ザ・コンテンポラリー・アートギャラリー、西武百貨店 、東京
1986年 VOU 展 / Museum of Art、ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン 、ロードアイランド
1988年 The Art of Modern Japanese Photography 展 /Two Houston Center、ヒューストン
1988年 山本悍右展 / 銀座・IMAGINATION MARKET Q & P、東京
1988年 写真芸術の150年 フランス・日本・アメリカ 展 / つかしんホール、尼崎
1988年 日本の芸術写真 1920-1940 展 / コニカ・プラザ(現・コニカミノルタプラザ)、東京
1988年 日本の写真 1930年代展 / 神奈川県立近代美術館
1989年 名古屋のフォト・アヴァンギャルド展/ 名古屋市美術館
1990年 静物:ことばなき物たちの祭典 / 静岡県立美術館
1990年 日本のシュールレアリスム展 / 名古屋市美術館
1990年 名古屋のモダニズム 1920's-1930's 展 / INAX ギャラリー、名古屋
1995年 日本の近代写真の成立と展開 展 / 東京都写真美術館
1995年 モダニズムの時代 展 / 東京都写真美術館
1995年 コラージュ 現代美術の手法 展 / 練馬区立美術館
2001年 Modern Photography in Japan 1915-1940 展 / アンセル・アダムス ・センター、サンフランシスコ
2001年 写真展 シュルレアリスト 山本悍右 - 不可能の伝達者 - / 東京ステーションギャラリー(東日本鉄道文化財団 ・東日本旅客鉄道株式会社 主催)[17]
2003年 日本写真史 展 / ヒューストン美術館 、ヒューストン 他
『バタフライ』 山本悍右著
2004年 郷土の美術 展 / 名古屋市美術館
2005年 写真はものの見方をどのように変えてきたか 展 / 東京都写真美術館
2006年 山本悍右展 / Stephen Wirtz Gallery、San Francisco, U.S.A.
2006年 キュレーターズ・チョイス展 / 東京都写真美術館
2006年 『名古屋』の美術 -これまでとこれから- 展 / 名古屋市美術館
2006年 コラージュとフォトモンタージュ 展 / 東京都写真美術館
2006年 山本悍右の世界 / 新島講座 同志社大学 東京オフィス
2007年 The New Modern: Pre- and Post-War Japanese Photography 展 / サンタバーバラ美術館、サンタバーバラ[18] [19]
2007年 コレクションによる シュルレアリスムの世界 展 / 名古屋市美術館
2007年 20世紀美術探検 展 / 国立新美術館 、東京
2008年 シュルレアリスムと写真 展 / 東京都写真美術館
2009年 名古屋市美術館 20年のあゆみ 展 / 名古屋市美術館
2010年 コレクションを極める 展 / 名古屋市美術館
2012年 Drawing Surrealism 展 / ロサンゼルス郡美術館 、ロサンゼルス [20]
2012年 日本・オブジェ 1920-70年代 展 / うらわ美術館
Kansuke Yamamoto exhibition 2006. STEPHEN WIRTZ GALLERY, SAN FRANCISCO.
Paris Photo 2015 amanasalto 山本悍右作品
2016年 アートセントラル香港(アマナサルト )
2016年 Kansuke Yamamoto展 / Taka Ishii Gallery New York、ニューヨーク
2016年 アート・バーゼル (Taka Ishii Gallery)、バーゼル , スイス
2016年 Frieze London (Taka Ishii Gallery)、ロンドン , イギリス
2016年 Paris Photo 2016(Taka Ishii Gallery) / グラン・パレ, パリ, フランス
2016年 BLACK SUN/RED MOON 展 / RATIO 3, San Francisco, U.S.A.
2016年 Japanese Photography from Postwar to Now 展 / サンフランシスコ近代美術館 , San Francisco, U.S.A.
2017年 山本悍右 展 / Taka Ishii Gallery Photography / Film, 六本木 , 東京
2017年 日本のシュルレアリスム写真 展 / Taka Ishii Gallery Tokyo, 六本木 , 東京
2017年 アート・バーゼル香港 (Taka Ishii Gallery)、香港
2017年 Kansuke Yamamoto展 / Taka Ishii Gallery New York、ニューヨーク
2017年 SP-Arte (Taka Ishii Gallery)、Fundação Bienal de São Paulo, サンパウロ , ブラジル
2017年 アート・バーゼル (Taka Ishii Gallery)、バーゼル , スイス
山本悍右展 2017 タカ・イシイギャラリー 東京
2017年 Frieze London (Taka Ishii Gallery)、ロンドン, イギリス
2017年 Paris Photo 2017(Taka Ishii Gallery) / グラン・パレ, パリ, フランス
2018年 『光画』と新興写真 - モダニズムの日本 展 / 東京都写真美術館
2018年 Shape of Light - 100 Years of Photography and Abstract Art 展 / テート・モダン , テート・ブリテン , ロンドン , イギリス [24]
2018年 Kansuke Yamamoto展 / Taka Ishii Gallery New York、ニューヨーク
2018年 Kansuke Yamamoto展 / Nonaka-Hill Los Angeles
山本悍右の作品 KANSUKE YAMAMOTO. “Icarus’s Episode,” 1949
2019年 Homage to the Bauhaus 展 / Djanogly Gallery, Nottingham Lakeside Arts Centre, ノッティンガム , イギリス
2019年アイチアートクロニクル1919-2019 展 / 愛知県美術館 , 愛知
2019年 "Japanese Photography – 1930s - 1970s", Mai 36 Galerie, Zurich スイス
2021年 「写真の都」物語 ―名古屋写真運動史:1911-1972― 展 / 名古屋市美術館
2021年 2021年度第2期コレクション展 / 愛知県美術館[25]
2021年 “Surrealism Beyond Borders” / メトロポリタン美術館 、ニューヨーク[26]
2022年 ”Going Global: Abstract Art at Mid-Century” / サンタバーバラ美術館、サンタバーバラ
2022年 アヴァンガルドの勃興 近代日本の前衛写真 展 / 東京都写真美術館
2022年 Paris+ par Art Basel / グラン・パレ, パリ, フランス
『Kansuke Yamamoto』 / エッセー:金子隆一 発行:タカ・イシイギャラリー 2017
『Japan's Modern Divide: The Photographs of Hiroshi Hamaya and Kansuke Yamamoto』 / 寄稿:飯沢耕太郎 、金子隆一 、Jonathan M. Reynolds 編集:Judith Keller、Amanda Maddox 発行:J・ポール・ゲティ美術館 2013
『YAMAMOTO KANSUKE』 STEPHEN WIRTZ GALLERY SAN FRANCISCO 2006
『写真展 シュルレアリスト 山本悍右―不可能の伝達者―』 / 監修:ジョン・ソルト、金子隆一 編集:山本俶生 発行:財団法人東日本鉄道文化財団 2001
或る人間の思想の発展…靄と寝室 , 1932, 山本悍右, コラージュ & ゼラチン・シルバー・プリント. 名古屋市美術館 所蔵作品. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
題不詳, 1933, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 25.2 × 30.0 cm. 個人所蔵. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
題不詳, 1938, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 18.7 × 24.5 cm. Gloria Katz and Willard Huyck 所蔵作品. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
題不詳, 1938, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 15.9 × 24.6 cm. 名古屋市美術館 所蔵作品. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
題不詳, 1939, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 24.4 × 29.6 cm. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
無題, 1930年代, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 43.8 × 36.2 cm. Collection of Daniel Greenberg and Susan Steinhauser. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
伽藍の鳥籠 , 1940, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 25.7 × 17.9 cm. シカゴ美術館 所蔵作品. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
「伽藍の鳥籠 」のヴァリエーション, 1940, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 30.2 × 24.8 cm. 名古屋市美術館 所蔵作品. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
自画像, 1940, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 46.0 × 56.4 cm. 個人所蔵. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
題不詳, 1940年頃, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 25.2 × 17.7 cm. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
帆船の見える風景 , 1941, 山本悍右, コラージュ, 24.5 × 30.3 cm. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
自画像, 1949, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 25.2 × 17.9 cm. 個人所蔵. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
海の見える風景 , 1949, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 27.0 × 18.4 cm. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
夢の通路 , 1949, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 30.0 × 24.9 cm. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
閉じた肉体, 1949, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 31.1 × 24.8 cm. Gloria Katz and Willard Huyck 所蔵作品. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
漂流記 , 1949, 山本悍右, コラージュ, 30 × 24.8 cm. J・ポール・ゲティ美術館 所蔵作品 ©The Estate of Kansuke Yamamoto.
はなやかな出発 , 1950, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 27.8 × 22.7 cm. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
浮遊する都市 , 1950, 山本悍右, コラージュ, 15.7 × 22.4 cm. 個人所蔵. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
イサム・ノグチ , 1950, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 23.4 × 18.2 cm. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
追憶 , 1953, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 31.1 × 25.4 cm. Anne and David Ruderman 所蔵作品. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
憩いの季節 , 1953, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 27.5 × 22.9 cm. 個人所蔵. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
眠りの海 , 1953, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 37.6 × 31.0 cm. 個人所蔵. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
冗談の分娩 , 1956, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 42.5 × 55.6 cm. 個人所蔵. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
バラとシャベル , 1956, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 31.9 × 34.9 cm. 個人所蔵. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
風景とたそがれの距離 , 1956, 山本悍右, クロモジェニック・プリント, 43.2 × 56.5 cm. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
美しい通行人,山本悍右, クロモジェニック・プリント.© The Estate of Kansuke Yamamoto.
空気のうすいぼくの部屋 , 1956, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 34.9 × 42.9 cm. 個人所蔵. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
空気のうすいぼくの部屋 , 1956, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 35.2 × 42.2 cm. 個人所蔵. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
空気のうすいぼくの部屋 , 1956, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 35.4 × 43 cm. 個人所蔵. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
空気のうすいぼくの部屋 , 1956, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 35.2 × 42.9 cm. 個人所蔵. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
通り過ぎた人 , 1956, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント. 個人所蔵. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
冷たい人 , 1956, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 43.8 × 36.2 cm. Gloria Katz and Willard Huyck 所蔵作品. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
「黄檗 」シリーズより, 1956, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
歴史の素性 , 1956, 山本悍右, クロモジェニック・プリント, 52.5 × 47.8 cm. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
閉ざされた部屋 , 1958, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント, 35.9 × 45.0 cm. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
忘れた人 , 1958, 山本悍右, クロモジェニック・プリント, 46.2 × 33.0 cm. J・ポール・ゲティ美術館 所蔵作品. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
(固い、コバルトの砂漠を・・・ ), 1958, 山本悍右 © The Estate of Kansuke Yamamoto.
私のベンチ , 1963, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
馬の胴体の中で考えていたい , 1964, 山本悍右 ゼラチン・シルバー・プリント, 22.7 × 18.1 cm. J・ポール・ゲティ美術館 所蔵作品. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
朝、突然に , 1968, 山本悍右. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
ルーペ rendez-vous , 1970, 山本悍右. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
バタフライ , 1970, 山本悍右, ゼラチン・シルバー・プリント. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
銀製の器と籠の中の鳩よ 今日とつぜん活字のように春の雨が降る シオランよ いつかまた話すこともあるだろう , 1979, 山本悍右. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
黒い火薬の爆発するバラの花のしたの 少女は編み毛をなびかせて広場を走る あかつきが笑い声をたてて肩を揺った , 1983, 山本悍右. 個人所蔵. © The Estate of Kansuke Yamamoto.
山本悍右 2017年4月 日本芸術写真協会発行
1938年〜『夜の噴水』
1970年 『バタフライ』 名古屋豆本刊(自装)
2017年『Kansuke Yamamoto』 Photographs and texts. Published by : Fine-Art Photography Association Tokyo
山本家の先祖は1332年に後醍醐天皇 の倒幕隠謀が露顕し隠岐島 に流された時、美濃岐礼庄に配流された中納言 大江貞奥 (?-1334年)で、子孫が山本と称した。その子、山本判官桜待中納言大江貞元は「太平記 」の吉野の戦いに記述がある。岐礼庄は現在の岐阜県 揖斐川町 にあり明治時代の中ごろ祖父の代まで居住していた。山本悍右は貞奥より本家25代目である[27] 。
初代:山本中納言大江貞奥 - 2代:山本桜待中納言貞元 - 3代:貞行 - 4代:貞房 - 5代:貞常 - 6代:貞安 - 7代:貞純 - 8代:貞時 - 9代:貞光 - 10代:貞直 = 11代:数馬貞正 - 12代:貞久 - 13代:重貞 - 14代:貞宅 - 15代:貞継 - 16代:貞昌 - 17代:治五右衛門貞宅 - 18代:作兵衛貞重 - 19代:五左衛門貞時 - 20代:五左衛門貞栄 - 21代:五左衛門貞篤 - 22代:五左衛門貞陳 = 23代:久吉貞路 - 24代:五郎貞真 - 25代:悍右
[28]
展覧会カタログ
『名古屋のフォト・アヴァンギャルド』, 名古屋市美術館 , 1989
『日本のシュールレアリスム 1925−1945』, 名古屋市美術館, 1990
『日本の近代写真の成立と展開』, 東京都写真美術館 , 1995
『写真展 シュルレアリスト 山本悍右―不可能の伝達者―』監修:ジョン・ソルト・金子隆一 , 編集:山本俶生・稲田威郎・田中晴子, 発行:財団法人東日本鉄道文化財団 , 2001
“The History of Japanese Photography”, Anne Wilkes Tucker, Dana Frs-Hansen II, Dana Friis-Hansen, 金子隆一 , 竹葉丈 , 飯沢耕太郎 , 木下直之 , イェール大学 出版局, 2003
“Drawing Surrealism”, Leslie Jones, Isabelle Dervaux, Susan Laxton, Prestel Pub, 2012
"Japan's Modern Divide: The Photographs of Hiroshi Hamaya and Kansuke Yamamoto", 寄稿:飯沢耕太郎、金子隆一、Jonathan M. Reynolds, 編集:Judith Keller、Amanda Maddox, 発行: Getty Publications, 2013
"Shape of Light - 100 Years of Photography and Abstract Art" Tate Modern,London 2018. Edited by Simon Baker and Emmanuelle de I'Ecotais. With Shoair Mavlian. Tate Publishing
その他多数
書籍
名古屋市美術館 編集: 神谷浩・角田美奈子, 執筆: 山脇一夫・吉田俊英・深谷克彦・山田諭・竹葉丈 ・角田美奈子・原沢暁子・伊藤優子『名古屋市美術館コレクション選』, 1998
長野重一 ・飯沢耕太郎 ・木下直之 『日本の写真家〈15〉小石清 と前衛写真』, 岩波書店 ,1999
東京都写真美術館『日本写真家事典―東京都写真美術館所蔵作家 (東京都写真美術館叢書)』淡交社 , 2000
ジョン・ソルト(訳:田口哲也)編集委員:高階秀爾 ・小島孝之 ・大橋良介 ・田中優子 ・橋本典子 「日本のシュルレアリスム 山本悍右をめぐって」日本の美学 第35号, 燈影舎 ,2002
千葉一幹 『写真展シュルレアリスト山本悍右—不可能の伝達者』「展覧会カタログの愉しみ」編著:今橋映子 , 東京大学出版会 , 2003
飯沢耕太郎 『眼から眼へ 写真展を歩く 2001−2003』みすず書房, 2004
藤村里美 、東京都写真美術館 『写真の歴史入門 第2部「創造」モダンエイジの開幕』, 新潮社 , 名古屋市美術館, 2005
田口哲也 『山本悍右の世界 : 世界に誇る日本のシュールレアリスト写真家』同志社 , 2007
ジョン・ソルト『北園克衛の詩と詩学 意味のタペストリーを細断する』監訳:田口哲也, 思潮社 , 2010
石原輝雄『三條廣道辺り—戦前京都の詩人たち』, 銀紙書房, 2011
Majella Munro, "Communicating Vessels: The Surrealist Movement in Japan 1925-70", Enzo Arts and Publishing Limited, 2012
飯澤耕太郎、伊奈信男、John Szarkowski、黃亞紀『寫真物語(上):日本攝影大師語錄1889-1989』編者:黃亞紀, 亦安工作室, 2012
飯沢耕太郎『深読み! 日本写真の超名作100』パイインターナショナル, 2012
木下信三「山本悍右 (1914-1887)」『東海の異才・奇人列伝』風媒社 , 2013
Melusine n.36, Editions L'Age d'Homme, 2016 Paris.
PARIS PHOTO BY KARL LAGERFELD. Production and printing: Steidl, 2017
記事
Taylor Mignon, "A ‘subversive’ finally brought in from the cold" , ジャパンタイムズ , 2001年8月15日
John Solt, "Perception, Misperception, Nonperception" , Milk Magazine, 2005年
REAR, "再発見: 名古屋の写真史", Rear, Vol.14, 2006年
Alissa J. Anderson, "Before and After the Bomb" , Santa Barbara Independent, 2007年2月1日
“写美で「シュルレアリスムと写真」展-マン・レイや植田正治の作品も” , シブヤ経済新聞 , 2008年3月13日
Suzanne Muchnic, "At the Getty, a focus on Asian photographs" , ロサンゼルス・タイムズ , 2009年4月15日
Roberta Smith, "Squiggles From the Id or Straight From the Brain" , ニューヨーク・タイムズ , 2013年1月24日
Ánxel Grove, "Exhiben a Hamaya y Yamamoto, dos deslumbrantes fotógrafos japoneses de principios del XX" , 20ミヌートス , 2013年
Claire O'neill, "Japanese Photography: A Tale Of Two Artists" , ナショナル・パブリック・ラジオ , 2013年3月12日
Bill Bush, "Modern Architecture In L.A.: This Artweek.LA (March 25, 2013)" , ハフィントン・ポスト , 2013年3月26日
Marc Haefele, "PHOTOS: Realism meets Surrealism in Getty Japanese photography exhibit" , Southern California Public Radio, 2013年3月27日
Richard B. Woodward, "The Realist and the Surrealist" , ウォール・ストリート・ジャーナル , 2013年4月3日
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或る人間の思想の発展 創成された一つの仮設 1932
或る人間の思想の発展 靄と寝室 1932
Title unknown 1940
作品 195 写真手帖掲載
星の流れる風景 1956
山本悍右展 1988 Tokyo.
山本悍右展 2001 東京ステーションギャラリー
山本悍右展 2006 Stephen Wirtz Gallery サンフランシスコ
Japan's Modern Divide展 山本悍右 & 浜谷浩 2013 Getty Museum L.A.
Kansuke YAMAMOTO Painting Exhibition, 1983 Nagoya.
シュルレアリスム詩誌、1〜4号 限定75〜100部 総雁皮紙本
我が心乃日記(山本悍右日記) 昭和七年度(1932年 – 1933年) 『ファンシーメイト』1975年5月号 日本専売公社刊 より