山内 雅弘(やまうち まさひろ、1960年11月23日 - )は、日本の作曲家。東京学芸大学教授。
宮城県仙台市生まれ。幼少期よりピアノを習い、中学・高校では吹奏楽部に所属。宮城県仙台第一高等学校在学時に作曲を志し、東京芸術大学音楽学部作曲科へ進学。1986年、同大学院音楽研究科作曲専攻修了。大学在学中の1983年、ニューヨーク・カーネギーホールにて行われたミュージック・フロム・ジャパン演奏会で「中棹三味線と管弦楽のための相響」を世界初演した。
作曲を本間雅夫、北村昭、八村義夫、南弘明、松村禎三、黛敏郎に師事。東京芸術大学作曲科非常勤講師、尚美ミュージックカレッジ専門学校講師などを経て、現在、東京学芸大学教授、日本現代音楽協会、深新会各会員。日本作曲家協議会副会長。
クラシック音楽を主とし、現代音楽に於いて、第一線で活動を続ける。電子音楽・CMソング・ゲーム主題歌など、ジャンルにとらわれず作曲活動を広げている。近年では特に、声楽曲・合唱曲を意欲的に発表し、これらの演奏家から厚い支持を受ける。
- 第1回日仏現代音楽作曲コンクール[1]入選
- クルーズ国際ピアノ会議作曲コンクール第1位
- シルクロード管弦楽作曲コンクール入賞
- 第17回日本交響楽振興財団[2]作曲賞入選
- 第23回日本交響楽振興財団作曲賞入選・日本交響楽振興財団奨励賞受賞
- 第11回朝日作曲賞(合唱組曲公募)佳作入選
- 文化庁舞台芸術創作奨励賞受賞
- 第16回朝日作曲賞(全日本吹奏楽コンクール課題曲公募)受賞
- 第16回朝日作曲賞(合唱組曲公募)受賞
- 第2回東京佼成ウインドオーケストラ作曲コンクール第1位(「宙の時(そらのとき)−吹奏楽のための」によって)
- 第21回芥川作曲賞受賞(「宙の形象(そらのかたち)ーピアノとオーケストラのための」によって)
- 管弦楽のための協奏曲(1992年)
- 宙の記憶-オーケストラのための(1993年)
- 風の輪廻-オーケストラのための(1993年)
- 管弦楽のためのシンフォニア(1996年)
- - 浦和フィルハーモニー管弦楽団 創立10周年記念委嘱作品
- 風の糸-ヴァイオリンとオーケストラのための(1998年)
- 宙の形象[4]-ピアノとオーケストラのための(2010年)
- - 第21回芥川作曲賞
- SPANDA-ヴィブラフォンとオーケストラのための-(2018年)
- -オーケストラプロジェクト2018 東京オペラシティにて初演(2018年)
協奏曲
- 中棹三味線と管弦楽のための相響(1981年)
- 交響詩シルクロード(1990年)
- シンフォニック・モニュメント-ソプラノと男声合唱と管弦楽のための(1991年)
- - 宮城県仙台第一高等学校創立百周年記念事業委嘱作品
- 風の糸-ヴァイオリンとオーケストラのための(1998年)
- チェロ協奏曲(2000年)
- 或る詩人の独白-テノール独唱とオーケストラのための(2001年)
- サクソフォーン協奏曲「風の肖像」(2006年)
室内楽
- 2台のピアノのためのインテグレーション(1984年)
- 陽炎たちの祭礼-4本のフルートのための(1984年)
- 時の断層-ピアノのための(1986年)
- 風の迷宮(1989年)
- 螺旋の記憶-フルートとヴァイオリンのための(1996年)
- 風たちの軌跡-5人の打楽器奏者のための(1997年)
- 3 Movements for Saxophone Orchestra(2007年)
合唱
- 女声合唱組曲 「四つの春の歌」(1999年)
- 女声合唱組曲 立原道造による「十四行の歌」(2000年)
- 混声合唱組曲 「猫のいる風景」(2004年)
- 混声合唱組曲 立原道造による「十四行の歌」(2004年)
- いなくなる(谷川俊太郎「子どもの肖像」から)(2005年)
- - 2006年度全日本合唱コンクール課題曲
- - 発表当初の「金子みすゞの詩による合唱曲集」より改題
- 金子みすゞの詩による合唱曲集2(2006年)
- 無伴奏女声合唱のための「駿河茶摘みファンタジー」(2006年)
- 女声合唱組曲「天使のいろいろ」(2009年)
- - 国立音楽大学Angelica 10周年記念作品公募 最優秀作品
声楽
- 中原中也による「春の歌」(1998年)
- 立原道造による「十四行の歌」(1999年)
- 立原道造による「十四行の歌」2(2000年)
- 金子みすゞの詩による歌曲集(2002年)
- 金子みすゞの詩による歌曲集2(2005年)
邦楽
- 流転の章-中棹三味線と尺八のための(1983年)
- 波の形象-尺八と十七絃のための(1987年)
- 波の残像-十七絃と二十絃のための(1988年)