全貌社(ぜんぼうしゃ)は、かつて存在した日本の出版社。創設者は水島毅。
1950年代から1990年代にわたって、おもに日本共産党や共産主義、科学的社会主義を批判する雑誌・書籍を出版してきた。
思想運動研究所・編
- 『新版 進歩的文化人 ―革命を扇る100人の指導者とその背景―』(1965年)
- 『恐るべき民青 ―経営はこうして破壊される―』(1966年)
- 『経営細胞 ―会社のなかの赤い砦―』(1966年)
- 『恐るべき労音 ―50万仮装集団の内幕―』(1967年)
- 『日本共産党本部 ―ここで何が行なわれているか―』(1967年)
- 『民青の告白 ―職場の中から三十人の手記―』(1967年)
- 『左翼30集団 ―こうして日本は破壊される―』(1968年)
- 『1970年の進歩的文化人』(1968年)
- 『暴発する新左翼 ―決定版・革命集団の解剖―』(1969年)
- 『続・恐るべき民青 ―民青系全学連の地下作戦本部―』(1969年)
- 『大学はこうして破壊される ―アカハタ教授150人の群像―』(1969年)
- 『大学左翼教授名鑑 ―2000名の先生と紛争と派閥―』(1969年)
- 『恐るべき裁判 ―付表・左翼裁判官、弁護士、法学者一覧』(1969年)
- 『安保風雲録 争乱十年の記録』(1969年)
- 『人物戦後左翼文学運動史』(1969年)
- 『労働組合の共産党員 ―経営を破壊する人脈―』(1970年)
- 『職場の民青 ―戦術はこう変った!―』(1971年)
- 『企業防衛の急所 ―こんな職場はどうすればよいか―』(1971年)
- 『左翼100集団 ―組織と戦術と人脈―』(1972年)
- 『中国要人録 ―党・政・軍・貿易・対日―』(1972年)
- 『労組対共産党 ―こうして職場は守られた―』(1975年)
- 『日本共産党事典〈資料編〉』(1978年)
- 『大学教授紳士録・左翼篇 ―全国244大学・学部別総点検―』(1984年)
- 『全国大学別左翼系教授総覧 ―全国264大学・学部別総点検―』(1988年)
- 『全貌』
- 秘録 陸軍敗れず
- 獄窓より故国へ
- 日本凶悪犯罪特集(臨時増刊)
- 復刻版『全貌』(全8巻)
- 粛正と除名劇の日本共産党史
- 日本共産党 暴力と党史偽造の証明
- 共産主義の爪あと
- 歴史を偽造した左翼・反日勢力
- 歪められた教育と日教組
- 日共系“仮装集団”のすべて
- 大学教授はいかに変節したか
- 左翼労組に狙われた企業
以下は水島名義
- 『共産党批判百問百話 ―この党を選んだ300万人への解答―』(1969年)
- 『職業革命家 ―日共幹部160名の履歴書―』(1970年)
- 『暴力の証言 ―かくされた代々木本部の真実―』(1970年)
- 『新共産党百問百話 ―ピラミッドの中はどうなっているのか―』(1973年)
- 『企業対共産党 ―攻めるものと守るものの76ヵ条―』(1974年)
- 『これが共産党 ―たたかいの手の内を公開―』(1977年)
- 『宮本顕治の陰謀 ―密室のなかからの告発―』(1980年)
- 『私の代々木特派員 ―日本共産党の診断―』(1981年)
- 『宮本顕治倒るる日 ―そのとき共産党に何が起こるか―』(1985年)
- 『自由代々木放送 ―内側からみる共産党―』(1991年)
- 『宮本共産党を裁く ―汚れた党史のはらわたを抉る!―』(1996年)
- 人物日本共産党史 ―闇の中の人間模様―
- 今共産党に何が起こっているのか
以下は関貴星著
- 『楽園の夢破れて ─北朝鮮の真相―』(1962年)[3]
- 『真っ二つの祖国 ―続・楽園の夢破れて―』(1963年)[3]
以下は上杉千年著
- 『検証「従軍慰安婦」「従軍慰安婦」問題入門』(1993年、増補版1996年)
- 『異文化戦争としての大東亜戦争 近現代日本史入門』(1995年)
以下は室伏高信著
- 『戦争私書 ―彼らはなにをしていたか―』(1966年)
- 『池田大作 ―どんな日本をつくろうとするのか―』(1967年)
以下は田辺敏雄著
- 『「朝日」に貶められた現代史 ―万人坑は中国の作り話だ―』(1994年)
その他
- 内外文化研究所編『学者先生戦前戦後言質集』(1954年)
- 全貌編集部編『進歩的文化人 ―学者先生戦前戦後言質集―』(1957年)
- 金城和彦『愛と鮮血の記録 ―沖縄学徒隊の最期―』(1966年)
- 藤田フジエ『地獄よりの生還 ―ある母の敗戦記・私は負けない―』(1979年)
- 木屋隆安『実録時事通信』(1979年)
- 富田康次『職場の法律指南 ―大企業から中小企業までの処方箋―』(1981年)
- 後藤四郎『飢餓との闘い ―慟哭のシベリア抑留記―』(1986年)
- 喜安幸夫『アジアの叛逆 内田良平慟哭の生涯』(1987年)
- 一戸冬彦『霧の視界』(1988年)
- 前原仁幸『赤い権力の体系 日本の労働裁判』(1988年)
- 野島嘉晌『国際テロリズムの研究』(1989年)
- 川口国昭; 多田節子『茶業開化 明治発展史と多田元吉』(1989年)
- 鈴木勝孔『新・アジア主義の時代がくる 世紀末と21世紀をスバリ予測』(1990年)
- 菊池謙治『日本を衰亡へ導く「東京裁判史観」』(1991年)
- 斎藤忠治『勇気の群像 勇によって智の輝いた日本の行動原理を集成』(1992年)
- 松永也州彦『かくして人類は必ず破滅する これを救うものは』(1993年)
- 西原武臣『終戦50年と「日本」 我が従軍・東京裁判・南京事件』(1995年)
- 小日本社編集委員会編『抹殺された日本人の現代史』(1995年)
- 東亜連盟同志会『日本ナショナリズム 東亜連盟編』(東亜連盟同志会、全貌社発売、1995年)
- 石崎誠一『シベリア抑留者 大統領の謝罪と抑留問題の決着』(1997年)
- 原正壽編著『日本史が危ない! 偽書『東日流外三郡誌』の正体』(1999年)
のちに正・続を合わせ、『北朝鮮1960 ―総連幹部・最初の告発―』(河出書房新社、2003年)として改題・再刊。