概要
当中継局は、十和田市奥瀬の宇樽部山頂に置かれ、十和田湖畔南部地域へ電波を発射している。
開局までの経緯
1972年8月20日[1]、NHK青森放送局・青森放送共同のアナログテレビ中継局として開局。十和田湖は周囲を山系に囲まれた谷間のような地形であるため、開局以前は青森県内におけるテレビ受信難地域のひとつであった。また当時、十和田湖を訪れる観光客は増加の一途をたどっており、その需要に対応するため、1970年に当地のUHF中継局開局が決定する。
しかし、地区により青森波(鷹森山)もしくは八戸波(天魔平)が受信可能でありながら、良好な受信点の探索は困難を極め、いったんは八戸波が受信可能な御鼻部山が有力建設地となったものの、電力線新設の費用が高額なことや、冬季における燃料電池の使用問題などから同地を断念、同年秋に現在の宇樽部山頂での開局が決定した。
国立公園内の立地という事情・制約から保守道の開拓が出来ず、当地への建設資材や機器の運搬はヘリコプターによる空輸で行われた。また建設に当たっては、事前に環境庁や文化庁など、監督官庁への許可申請に相当な時間を費やしたという。
青森テレビは1年9か月遅れて1974年5月30日に開局[2]。これに伴い階上岳からの電波受信のため、焼山に固定局を設置した。
テレビ中継局概要
アナログテレビ
デジタルテレビ
所在地
出典・参考文献
- 青森放送「青森放送二十五年史」
- 青森テレビ「ATV10年のあゆみ」
- デーリー東北・1972年8月7日号
脚注
外部リンク
関連項目
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