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日本のプロ野球選手 ウィキペディアから
仲田 慶介(なかた けいすけ、1999年7月25日 - )は、福岡県福岡市早良区出身のプロ野球選手(内野手、外野手、育成選手)。右投両打。埼玉西武ライオンズ所属。
福岡市立小田部小学校1年の時に福岡ボンバーズで野球を始める[2]。福岡市立原北中学校時代は軟式の白龍ベースボールクラブで内野手だった[2]。
高校は一般受験で福岡大学附属大濠高等学校に進学[3]。2年春からベンチ入りし、3年春から外野手に転向[2]。3年春には控えとして第89回選抜高等学校野球大会に出場しベスト8。3年夏の福岡県大会は中堅手のレギュラーとして出場したが、決勝で東筑に敗れ準優勝に終わった[4]。高校時代の同級生に三浦銀二、古賀悠斗がいる[5]。1学年先輩には浜地真澄、2学年先輩には坂本裕哉がいる。
大学は系列校の福岡大学スポーツ科学部に進学[5]。大学入学後はスイッチヒッターに転向し、2年秋からレギュラー。4年春の九州六大学リーグ戦では打率.382を記録しベストナインを受賞した[6]。全日本大学野球選手権では「1番・中堅手」として準決勝を除く毎試合で安打を放ち、チーム初の4強入りに貢献した[2]。大学時代の同期に井上絢登がいる[7]。
2021年10月11日に行われたプロ野球ドラフト会議において、地元の福岡ソフトバンクホークスからこの年のドラフト会議全体での最終指名(128番目)となる育成選手ドラフト14位で指名を受け[5]、10月28日に支度金300万円、年俸400万円(金額は推定)で契約合意し[8]、12月11日、PayPayドームで開催された「ファンフェスティバル2021」の中で入団発表会見が行われた[9]。背番号は155。
2022年、二軍公式戦に36試合出場し、打率.268、1本塁打、1盗塁、11打点[10]、三軍戦では38試合に出場し、打率.306、6盗塁、9打点を記録する[11]。
2023年3月下旬、守備練習中に左足を骨折し、久留米市内で当該箇所の手術を受け、リハビリを余儀なくされる[12]。6月4日の三軍戦、対愛媛マンダリンパイレーツ戦で復帰し適時打を放つ[13]。二軍公式戦に70試合出場し、打率.274、1本塁打、8盗塁、18打点[14]、三軍・四軍戦では、38試合に出場し、打率.310、5盗塁、14打点と前年の成績を上回る[15]。
2024年からは、守備位置の登録が外野手から内野手へ変更された[16]。春季キャンプは初めてA組で過ごし[17]、3月19日には緒方理貢、川村友斗とともに支配下選手契約を結んだ[18][注 1]。背番号は69[21]、推定年俸は700万円となった[22]。3人揃って開幕一軍登録された[23]。4月29日、埼玉西武ライオンズ戦で7回裏に髙橋光成からプロ初安打を放った[24]。一軍での先発出場は2試合にとどまり、主に守備固めや代走などで起用されていた。7月11日に登録を抹消され、腰の炎症のためリハビリ組に合流した。8月末に三軍で実戦に復帰した[25]。最終的に一軍では24試合に出場し、二軍公式戦には24試合の出場で、打率.403、1本塁打、11打点の成績だった[26]が、11月4日に戦力外通告を受けた[27]。球団は育成再契約を提示していたものの、本人は他球団からのオファーを待つ考えを示し、これを拒否した[28]。
50m6.1秒の俊足と遠投120mの強肩が売り[2]。両翼98mの球場の一塁ファウルゾーンからレフトスタンドを目がけての遠投で、軽々とフェンスを越えさせることができる[30]。その強肩が評価され、外野手としてドラフト指名を受けたが、プロ入り後はチーム事情により内野手に転向し、二塁を多く守る[31]。監督の小久保裕紀からは「どこに行けと言われても、守れるようにしてほしい」とリクエストされ[17]、内外野ほぼ全てのポジションを守れるユーティリティー性も武器となった[18]。打撃は両打ちの器用さが持ち味[21]。
「努力の塊」、「練習の虫」と評されている。高校時代は1日500スイングの自主練習の後にバッティングセンターで軟式球を打つ猛練習を行い、推薦入学組8人がレギュラーを務める中で、一般入学組でただ1人レギュラーを獲得した[3][32]。また高校時代は遠投85mであったが、徹底した反復練習の結果、大学入学時には120mまで投げられるようになった[33]。
上記の練習姿勢はプロ入り後も継続しているようであり、2023年オフ、和田毅が契約更改交渉の場でソフトバンクの育成選手について自身の思いを明かした際、「上(支配下)に上がる覚悟が甘いかなと感じることがある。そういう意味で、本当にはい上がりたい、一軍でプレーしたいと思うのは、仲田選手くらいじゃないか。僕が見落としているかもしれないけど」と唯一名前を挙げられた[34]。
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