仙巌園駅
鹿児島県鹿児島市吉野町に設置予定の九州旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
鹿児島県鹿児島市吉野町に設置予定の九州旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
仙巌園駅(せんがんえんえき)は、鹿児島県鹿児島市吉野町に開業予定の九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である[2][3]。
2017年(平成29年)に日豊本線竜ケ水駅から鹿児島駅の間にある仙巌園付近に「磯駅」の設置を検討する鹿児島市の協議会が設置された[5]。駅の設置目的としては交通手段に乏しい観光拠点である磯地区への交通手段の改善が挙げられており、経済効果は57億円との試算がなされた[6]。2018年(平成30年)11月28日に鹿児島市の協議会により新駅は設置可能との方針が示された[5]。2019年(平成31年・令和元年)に経済団体を中心とした「磯新駅設置推進協議会」が設立され[7]、同年12月には磯新駅設置推進協議会が鹿児島県知事に対して新駅設置要望書を提出した[8]。
2020年4月には新駅設置の事業主体として鹿児島経済同友会などの経済団体、鹿児島県、鹿児島市が参加する「磯新駅設置協議会」が設置された。施設整備費は主に民間が負担し、鹿児島県、鹿児島市も一部を負担する計画となった[9][10]。2021年(令和3年)3月31日付で磯新駅設置協議会とJR九州の間で覚書が交換された[1]。
磯新駅設置協議会は2023年(令和5年)10月に駅名の公募を実施し[11]、駅名候補の中から「仙巌園前」、「磯仙巌園」、「仙巌園」の3案について2月1日に九州旅客鉄道へ駅名案として提出した[12][13]。2024年(令和6年)3月26日に駅の名称を「仙巌園駅」とすることが決定され、翌27日に発表された[14]。九州旅客鉄道の社長である古宮洋二は記者会見において「仙巌園が一番シンプルで、来る人にとってわかりやすい」と選定理由を述べた[15]。
仙厳園駅建設予定地は、文化財保護法での名勝である仙厳園と借景としての錦江湾および桜島の間に立地する景観保全地であり、世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の緩衝地帯(バッファゾーン)としての開発規制区域でもあることから、駅舎の外観デザインや配色については厳しく制限される。そのため完成予想図を文化庁やユネスコ世界遺産センターおよび世界遺産委員会へ提出し、承諾を得る必要がある。また、駅建設予定地は集成館に伴う周知の埋蔵文化財包蔵地であり、2022年に遺構の存在を確認する試掘調査を実施したところ、石造倉庫の地盤となる人工的に地固めした痕跡を検出したことから、駅建設に際しては地中の埋蔵文化財を傷めない基礎工事を行わなくてはならない[16]。
駅予定地が現在の仙厳園前停留所(英名:Senganen Garden bus stop)に接していることから、その用地を取り込み、駅前にバス停を併設する計画であり、現在同停留所を発着する鹿児島交通・南国交通および鹿児島市交通局(市営バス)の路線バスがそのまま継続して乗り入れる予定となっている。
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