三垣

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三垣(さんえん)とは、天球天の北極を中心に3つの天区に分けた紫微垣太微垣天市垣の総称。またはその基準となった星座(古代中国では星官という)。

星座としての三垣は、藩垣すなわち城壁の形を象ったもので、城門のある南北は開かれた形で左(東)の城壁と右(西)の城壁に分けられる。それぞれ囲っているのは、紫微が宮殿、太微が庭園、天市が市場とされる。

三垣を天球上の領域とするような考え方は『晋書』天文志の段階ではまだ見られない。その後、の丹元子の星座詩『歩天歌』において北極を中心として星座が三垣に分類されている。以後、三垣二十八宿(三垣二十八舎とも)を天上世界の区域名として使うことが一般的となった。

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