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日本のテレビアニメ番組 ウィキペディアから
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、暁佳奈による同名のライトノベルを原作とした日本のアニメ作品。2018年1月から4月までTOKYO MXほかで放送された[3][4]。また、同年7月4日発売のBD・DVD第4巻に第4話と第5話の間に位置する数か月間に起きた物語を描いた特別番外編が収録された。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン Violet Evergarden | |
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ジャンル | 群像劇[1]、ファンタジー[1] |
アニメ | |
原作 | 暁佳奈 |
監督 | 石立太一 |
シリーズ構成 | 吉田玲子 |
脚本 | 吉田玲子、鈴木貴昭、浦畑達彦 |
キャラクターデザイン | 高瀬亜貴子 |
音楽 | Evan Call |
アニメーション制作 | 京都アニメーション |
製作 | ヴァイオレット・エヴァーガーデン 製作委員会 |
放送局 | TOKYO MXほか |
放送期間 | 2018年1月11日 - 4月5日 |
話数 | 全13話+OVA |
映画:ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 - | |
原作 | 暁佳奈 |
監督 | 藤田春香 |
脚本 | 吉田玲子(シリーズ構成) 鈴木貴昭、浦畑達彦(脚本) |
キャラクターデザイン | 高瀬亜貴子 |
音楽 | Evan Call |
制作 | 京都アニメーション |
製作 | ヴァイオレット・エヴァーガーデン 製作委員会 |
配給 | 松竹 |
封切日 | 2019年9月6日 |
上映時間 | 90分 |
映画:劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン | |
原作 | 暁佳奈 |
監督 | 石立太一 |
脚本 | 吉田玲子 |
キャラクターデザイン | 高瀬亜貴子 |
音楽 | Evan Call |
制作 | 京都アニメーション |
製作 | ヴァイオレット・エヴァーガーデン 製作委員会 |
配給 | 松竹 |
封切日 | 2020年9月18日[2] |
上映時間 | 140分 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
このテレビアニメ版の結末は『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(後述)に繋がっており、テレビアニメ版の各エピソードに登場したキャラクターが何らかの形で再登場している。推定18歳となったヴァイオレットの話で、原作小説版とは別の結末である。
2017年6月14日に京都アニメーションによるPV第1弾が公開され、さらに2018年1月放送・世界同時配信が報じられた[5]。
2017年7月2日にアメリカ・ロサンゼルスで開催されたAnime Expo 2017にて、第1話のワールドプレミア上映が行われた[4]。また、同年12月10日には、全国5大都市の劇場にて第1話から第3話までの先行上映会が実施された[6]。
原作 | 暁佳奈 |
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監督 | 石立太一 |
シリーズ構成 | 吉田玲子 |
キャラクターデザイン 総作画監督 |
高瀬亜貴子 |
シリーズ演出 | 藤田春香 |
世界観設定 | 鈴木貴昭 |
美術監督 | 渡邊美希子 |
美術設定 | 鵜ノ口穣二 |
色彩設計 | 米田侑加 |
撮影監督 | 船本孝平 |
3D監督 | 山本倫 |
小物設定 | 高橋博行、太田稔 |
編集 | 重村建吾 |
音響監督 | 鶴岡陽太 |
音楽 | Evan Call |
音楽プロデューサー | 斎藤滋 |
音楽制作 | ランティス、ミラクル・バス |
企画プロデューサー | 八田英明 |
プロデューサー | 八田真一郎、中村伸一、梅田和沙、斎藤滋 |
アニメーション制作 | 京都アニメーション |
アニメーション制作協力 | アニメーションDo |
製作 | ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会 |
通常は「次回の引き」など視聴者が興味を持つような仕掛けを施さなければならないが、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの人生や人の生死を描く本作に限っては仕掛けを施すことによりリアリティが生まれにくくなることが懸念されて「1話完結型」のシンプルな構成となっている[12]。また、原作ではオムニバス形式で時系列がバラバラとなっているが、「ヴァイオレットの成長」をメインテーマに据えるにあたって、時系列を整理した方が視聴者に彼女の成長をより感じてもらいやすくなることから現在のような時系列となっている[13]。
監督の石立太一は企画が動き出した当初にシリーズ構成の吉田玲子から「フックがない」と言われたことを明かしており、ヴァイオレットが口数が少ないため彼女を代弁するキャラクターを設置するという案も出された。しかし、そうするとヴァイオレットの存在理由が薄まってしまうことから、石立は無理やり自身の企画を押し通したと話している[14]。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンという人間を描くにあたって最も大切にしていたことについて石立は以下のように述べている。
原作小説を読んだ時点から「彼女は赤ちゃんのようだ」ということを京都アニメーションのスタッフとよく話していたんです。誰しもが必ず経験しているはずの幼少期からの体験を、ヴァイオレットを通じてみなさんに呼び起こしていただけるような作品にしたい。それを表現するうえでも、彼女の根底にある“なにものにも染まっていない無垢さ”を物語のなかで成長していく過程でもあまり上塗りすることのないよう、制作時とくに気を配りました。 — 石立太一[12]
また、石立はヴァイオレットの魅力は色で表現すると「透明ではなく白」であることをスタッフ陣やキャスト陣との大切な合言葉にしていたと話している[12]。
本作のキャスティングにおいてヴァイオレット役のみオーディションが行われ、石川由依が起用された。石立は原作小説に記されている「玲瓏な声」を基準にするとヴァイオレットのテーマとしている「幼児性」「白色感」から遠ざかると感じていた。そして「田舎娘のようなおぼこい感じ」を素で出せるかつ作中での成長を演じ分けることができるといった要素を石川が兼ね備えていたことから石川をヴァイオレット役に抜擢することに決めたとしている。他のキャストについては音響監督の鶴岡陽太が指名しており、ホッジンズ役の子安武人やギルベルト役の浪川大輔はそれぞれキャリア初となる京都アニメーション作品への出演を果たすことになった[12]。石川は最初のアフレコで「今の段階の感情はゼロで、赤ちゃん状態」と言われたことから、どのようにして感情をなくして言葉にするかについて苦労したことを明かしており、「思った言葉がストレートに口からポロポロ出てくるように間を作らずにしゃべる」ことを心掛けている[15]。
BD第1巻(テレビアニメ)の初週推定売上は5,019枚を記録し、週間BDランキングでは8位を獲得した[19]。その後BD第1巻(同)は、2019年8月19日付の週間推定売上で1,760枚を記録して推定累計9,682枚[20]、2020年10月19日付の週間推定売上で1,022枚を記録して推定累計17,169枚[21]、2021年11月22日付の週間推定売上で1,858枚を記録して推定累計26,997枚となっている[22]。
テレビアニメ放送前に公開されたCMが大きな話題となっており、ライターの井中カエルは「京都アニメーションがほこるキャラクターや小物の作画の緻密さ、撮影技術を駆使した映像の美しさなどが合わさり、それだけで圧巻の作品となっていた」と称賛している[23]。
第40回アニメグランプリでは作品グランプリ部門で16位、女性キャラクター部門でヴァイオレット・エヴァーガーデンが7位をそれぞれ獲得している[24]。
ニュータイプアニメアワード2017-2018では作品賞(TV放送&配信作品)で8位、女性キャラクター賞でヴァイオレット・エヴァーガーデンが7位、サウンド賞でEvan Callが8位、監督賞で石立太一が6位、脚本賞で吉田玲子が7位、キャラクターデザイン賞で高瀬亜貴子が9位をそれぞれ獲得している[25]。
アメリカのアニメ評価サイト「Anime Trending」が主催した「第5回 Anime Trending Awards」での結果は以下の通り。
部門 | 対象 | 結果 | 出典 |
---|---|---|---|
ANIME OF THE YEAR | ヴァイオレット・エヴァーガーデン | 4位 | [26] |
GIRL OF THE YEAR | ヴァイオレット・エヴァーガーデン | 3位 | |
BEST IN ANIMATION EFFECTS AND SEQUENCE | ヴァイオレット・エヴァーガーデン | 1位 | |
BEST IN CHARACTER DESIGN | 1位 | ||
BEST IN SCENERIES AND VISUALS | 1位 | ||
BEST IN SOUNDTRACK | 3位 | ||
DRAMA ANIME OF THE YEAR | 1位 | ||
FANTASY OR MAGICAL ANIME OF THE YEAR | 2位 | ||
BEST VOICE ACTING PERFORMANCE BY A FEMALE | 石川由依(ヴァイオレット・エヴァーガーデン役) | 1位 |
第3回Crunchyrollアニメアワードで6部門でノミネートされ、最優秀アニメーション賞を受賞[27][28]。
AnimaniA Award 2019にてBeste TV-Serie(テレビシリーズ賞)を受賞[29]。
2020年6月3日深夜に第10話が再放送された際には、感動の声がTwitterでトレンド入りしたことが報じられた[30]。
2021年10月29日に金曜ロードショーにてテレビシリーズを再構成した「特別編集版」が放送された[31]。金曜ロードショーにおいて他局で放送された深夜アニメ作品が放送されるのは極めて異例であり、大きな反響を呼んだ[14]。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
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第1話 | 「愛してる」と自動手記人形 | 吉田玲子 | 石立太一 |
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戦争で両腕を失い、義手をつけて入院しているヴァイオレットは、ギルベルト少佐のもとでの戦線復帰を望んでいた。ホッジンズは彼女を退院させ、ギルベルトの親戚のエヴァーガーデン家に預ける。だがヴァイオレットはこれを拒否。ホッジンズはヴァイオレットを自分が経営する郵便社に住み込みで働かせることにする。そこで自動手記人形(ドール)の代筆を見たヴァイオレットは、少佐が残した「愛してる」の意味を知るため、同じ仕事がしたいと申し出る。 | |||||
第2話 | 「戻って来ない」 | 吉田玲子 | 藤田春香 | 植野千世子 | |
ヴァイオレットはカトレアの指導でタイプライターを習得し、翌日から代筆を見学するが、彼女の留守中に依頼の引き受けをためらうエリカに代わり、恋文を代筆してしまう。本音だけ書かれた恋文で失恋したと依頼者に怒鳴り込まれ、アイリスはホッジンズにヴァイオレットを辞めさせるよう進言する。だが、エリカはヴァイオレットを庇い、カトレアはドールの育成講座に通うことを勧める。 | |||||
第3話 | 「あなたが、良き自動手記人形になりますように」 | 浦畑達彦 | 北之原孝將 | 明見裕子 | |
ドールの育成学校に入ったヴァイオレットは学課で優秀な成績を修めるが、同じクラスのルクリアの手紙を代筆する授業では教官ローダンセから酷評され、落第する。ルクリアから酒浸りの兄スペンサーへの複雑な思いを打ち明けられたヴァイオレットは、ルクリアの感謝の気持ちを短い手紙に綴り、スペンサーに渡す。ルクリアから手紙を見せられたローダンセはこれを評価し、ヴァイオレットに卒業のブローチを授与する。 | |||||
第4話 | 「君は道具ではなく、その名が似合う人になるんだ」 | 吉田玲子 | 武本康弘 | 澤真平 | 角田有希 |
アイリスは故郷カザリから初めて出張依頼を受けるが、手を怪我したため、ヴァイオレットと共に帰郷する。依頼者はアイリスの両親で、依頼は娘の結婚相手を探す誕生パーティーの招待状だった。パーティー当日にかつて自分を振ったエイモンを見たアイリスは激怒するものの反省し、招待客への詫び状をヴァイオレットに依頼するが、彼女からは両親への感謝の手紙を書くことを勧められる。手紙で両親と和解したアイリスは、ヴァイオレットと共にライデンへ戻る。 | |||||
第5話 | 「人を結ぶ手紙を書くのか?」 | 鈴木貴昭 | 山田尚子 |
| 植野千世子 |
ヴァイオレットはドロッセル王国に出張し、シャルロッテ王女の政略結婚の相手であるダミアン王子との公開恋文を代筆する。シャルロッテにダミアンが初恋の相手であることや彼の本当の気持ちが知りたいと告白され、ヴァイオレットはダミアンのドールと話をつけてシャルロッテとダミアンに自筆の恋文をやり取りさせる。やがて、シャルロッテは月下の庭園にてダミアンから求婚される。結婚式の日、ヴァイオレットはダミアンに雇われていたカトレアと共にライデンへ戻る。ライデン港に着いたヴァイオレットはディートフリートに再会。ヴァイオレットを憎むディートフリートは「多くの命を奪ったその手で人を結ぶ手紙を書くのか」と吐き捨てる。 | |||||
第6話 | 「どこかの星空の下で」 | 浦畑達彦 | 三好一郎 | 角田有希 | |
天文台にドールが集められ、大量の写本の作業が始まる。写本係のリオンはドールを嫌っていたが、一緒に組んだヴァイオレットの仕事ぶりに驚く。リオンはヴァイオレットを彗星の観察に誘い、お互いの身の上を打ち明け合う。やがて、作業が終わって天文台を去るヴァイオレットに、リオンは父と同じ文献収集の旅に出る決意を語る。 | |||||
第7話 | 「 」 | 吉田玲子 | 山村卓也 |
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ヴァイオレットは酒浸りの戯曲家オスカーのもとへ出張し、新作の戯曲を代筆する。娘を失った悲しみから立ち直れなかったオスカーは、ヴァイオレットの協力で戯曲を書き上げる。ヴァイオレットは兵士だった当時を振り返り、初めて罪悪感にかられる。ライデンに戻ったヴァイオレットはエヴァーガーデン夫人と再会し、ギルベルトがすでに亡くなっていたことを知ってショックを受ける。 | |||||
第8話 | [注 1] | 吉田玲子 | 澤真平 | 岡村公平 | |
ヴァイオレットはギルベルトの屋敷を訪ねるが、案内されたのは彼の墓だった。4年前、名無しの孤児だったヴァイオレットはギルベルトに引きとられ、読み書きや報告書の書き方を教わり、名前を与えられる。ヴァイオレットはギルベルトに強い忠誠心を持つようになり、軍に入ってギルベルトと戦場に赴く。武器として多くの兵士を殺害し、軍の作戦に貢献するが、インテンスの総本部の要塞攻略直後、ヴァイオレットの目の前でギルベルトは銃撃される。 | |||||
第9話 | 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 | 吉田玲子 | 武本康弘 |
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敵軍は撤退する前に総本部を砲撃。この時ヴァイオレットは両腕を失い、少佐は「愛してる」の言葉を残し生死不明のまま行方不明になった。ホッジンズは総本部跡地で少佐を探すヴァイオレットを郵便社に連れ帰る。少佐の死の衝撃と殺戮に手を染めてきた罪悪感にさいなまれるヴァイオレットは部屋に閉じこもってしまうが、アイリスとエリカから届いた励ましの手紙を読む。翌日ヴァイオレットは仕事に復帰。生きていてよいのかとヴァイオレットに問われたホッジンズは、過去は消えないが、ドールとしてやってきたことも消えないと励ます。 | |||||
第10話 | 「愛する人は ずっと見守っている」 | 吉田玲子 | 小川太一 | 丸木宣明 | |
病気の母・クラーラと暮らすアンのもとを、ヴァイオレットが訪れる。アンそっちのけでクラーラの代筆を務めるヴァイオレットをアンは不審に思うが、徐々にヴァイオレットを慕うようになる。ヴァイオレットが代筆していたのは、クラーラの死後にアンの誕生日に届けられる50年分の手紙だった。仕事を終えて郵便社に帰ってきたヴァイオレットはこらえていた涙を溢れさせ、アンは50年間にわたってクラーラの愛を知る。 | |||||
第11話 | 「もう、誰も死なせたくない」 | 浦畑達彦 | 北之原孝將 |
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内戦が続くメナス基地から代筆依頼があり、現地の危険さを懸念したホッジンズは断ろうとするが、ヴァイオレットは現地に赴き、依頼者のエイダンを見つける。瀕死の重傷を負っていたエイダンは両親と幼馴染のマリアへの手紙を口述し、息絶える。ヴァイオレットはエイダンの故郷に手紙を届ける。手紙を手渡された彼の両親とマリアは泣きながら礼を述べ、ヴァイオレットもエイダンの命までは救えなかった自分の非力さに涙する。 | |||||
第12話 | [注 1] | 鈴木貴昭 |
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ライデンシャフトリヒとガルダリク帝国が和平を結び、条約文書を代筆するカトレアと護衛のベネディクトは大陸縦断鉄道に乗っていた。帰りの飛行機から和平反対派の動きを知ったヴァイオレットは機関車に乗り込み、遭遇したディートフリートに嫌悪される。殺人を拒否したヴァイオレットは機関車の屋根にて和平反対派と格闘し、ディートフリートを銃弾から庇う。 | |||||
第13話 | 自動手記人形と「愛してる」 | 吉田玲子 | 石立太一 |
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ヴァイオレットが義手を犠牲にして橋に仕掛けられた爆弾を外し、鉄道破壊を阻止したことによって和平条約は無事に調印され、平和が戻る。飛行機で空から手紙が飛ばされる航空祭が行われることになり、郵便社の面々もそれぞれ手紙を書く。新たな義手を装着したヴァイオレットは初めてギルベルト宛てに手紙を書き、「愛してるが少しわかるのです」と結ぶ。 | |||||
Extra Episode | 「きっと"愛"を知る日が来るのだろう」 | 浦畑達彦 |
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BD/DVD第4巻に収録されたOVA。第4話と第5話の間に位置する数か月間に起きた物語を描いた特別番外編となる。歌姫・イルマの恋文執筆を依頼されたヴァイオレットは、様々な文学を読んで恋文の腕を上げていくがイルマからは没にされてしまう。それが単なる恋文ではなく現代を舞台とした新作オペラの歌詞であること、依頼がローダンセの推薦で任されたものだと知ったヴァイオレットは郵便社の仲間たちと協力し、戦災で届かなかった多くの手紙の言葉に触れて、歌詞を書き上げた。 |
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [32] | 備考 |
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2018年1月11日 - 4月5日 | 木曜 0:00 - 0:30(水曜深夜) | TOKYO MX | 東京都 | |
木曜 2:05 - 2:35(水曜深夜) | テレビ愛知 | 愛知県 | ||
木曜 2:15 - 2:45(水曜深夜) | 朝日放送テレビ | 近畿広域圏 | 『水曜アニメ〈水もん〉』第1部 2018年3月までは朝日放送 |
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2018年1月12日 - 4月6日 | 金曜 0:00 - 0:30(木曜深夜) | BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠 |
2018年1月14日 - 4月8日 | 日曜 2:30 - 3:00(土曜深夜) | 北海道テレビ | 北海道 | |
2018年1月21日 - 4月15日 | 日曜 1:30 - 2:00(土曜深夜) | 青森朝日放送 | 青森県 |
巻 | 発売日[33] | 収録話 | 規格品番 | |
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BD | DVD | |||
1 | 2018年4月4日 | 第1話 - 第3話 | PCXE-50811 | PCBE-55901 |
2 | 2018年5月2日 | 第4話 - 第7話 | PCXE-50812 | PCBE-55902 |
3 | 2018年6月6日 | 第8話 - 第10話 | PCXE-50813 | PCBE-55903 |
4 | 2018年7月4日 | 第11話 - 第13話 Extra Episode |
PCXE-50814 | PCBE-55904 |
2019年7月18日に発生した京都アニメーション放火殺人事件により、当初は本作の資料もすべて焼失したことが八田英明へのインタビューで報じられていたが、事件発生前に企画されていた鹿児島県出水市での展示イベント「京都アニメーション原画展」用として本作を含む原画15点はその時点で京都アニメーションから会場の書店へ発送済みであり、難を逃れた。それが事件発生当日に届いた書店は中止を検討したが、京都アニメーションの「ファンのためにもぜひやってほしい」との意向を酌み、開催した[35][36]。
2019年9月6日に3週間限定として上映が開始された[39]。興行収入は8億3100万円。
第一報では2週間限定と発表されていた[37]うえ、その後は京都アニメーション放火殺人事件の影響で公開の延期や中止すら危ぶまれていたことから、インターネット上では激励や感謝の声が寄せられた[40]。
2019年8月13日にはYouTubeにて予告編が公開されたほか、第1週目・第2週目と第3週目でそれぞれ異なる入場特典が用意されることが発表された[41]。
2019年9月4日には京都アニメーションが代理人弁護士を通じて「災禍に見舞われたスタッフを含め、制作に参加した全員の生きた証しです」とのコメントを出したほか、作品が完成したのは前述の事件の発生前日であり、その犠牲者も含めて制作に参加したスタッフ全員の名前を監督の藤田の希望によってエンドロールなどに出す旨を発表した[42]。
2019年9月13日にはFilmarksとぴあの初日満足度ランキングで1位を獲得したことや、ファンからの応援を受けて一部劇場では同年9月27日以降も上映されることが発表された[43]。
ストーリーの前半部分は原作小説「外伝」に掲載されている一章のアニメ化、後半部分は映画版オリジナルとなる。
動画サイトではテレビアニメと同じくNetflixでのみ公開されており、日本語の他に英語・スペイン語・フランス語・ブラジルポルトガル語での吹替版も視聴できる。
BDの初週推定売上は22,441枚[46]、DVDの初週推定売上は2,361枚をそれぞれ記録している[47]。
ライターの杉本穂高は企画「2019年 年間ベストアニメTOP10」で本作を4位に選出しており、本作の存在自体が「泥中の蓮」であると述べている[48]。
ライターの草野虹は「ボヤけていく空から落ちてくる雨」「水のきらめきや木々の揺れ方」「部屋に光が差してきて照らされるホコリ一つ一つ」など作品全体を通して景色がドラマティックかつ繊細に描かれている点を称賛している[49]。
第42回アニメグランプリではグランプリ作品部門で4位、女性キャラクター部門でヴァイオレット・エヴァーガーデンが4位、アニメソング部門で「エイミー」が4位をそれぞれ獲得している[50]。
2020年9月18日に公開された完全新作。興行収入は21億3000万円[52]。
当初は2020年1月10日に世界同時公開予定と発表されたが[37][53]、京都アニメーション放火殺人事件後の2019年9月に公開日の延期が発表され[54]、同年10月18日に行われた記者会見の際に八田英明から2020年4月以降の公開を目指して制作中であることが発表された[55]。
2019年11月9日、公開日が2020年4月24日に決定したことが発表された[56]が、日本国内における新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受け、2020年4月6日に劇場公開の再延期が発表された[57]。
2020年6月25日、同年4月より再放送していたテレビアニメの最終回の本編終了後のCMで本予告動画が解禁され、同年9月18日に公開予定と発表された[58]。
2021年1月27日、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞[59]。
2021年10月13日より、世界各国のNetflixで配信されることが発表された。 日本での配信は2022年4月13日より開始。日本語の他に、英語・ポルトガル語の吹き替え、そして日本語による状況説明を加えた副音声が加えられた。
デイジーは亡き祖母・アンの家で、アンの母・クラーラがドールに代筆させた手紙を読む。両親に反発するデイジーは家を出て代筆したドールの足跡を辿る。
電話が普及しはじめたライデンでもヴァイオレットは多忙だったが、ギルベルト少佐のことは胸から離れなかった。病気で入院中の少年ユリスがヴァイオレットに代筆を依頼する。ホッジンズは宛先不明の手紙の中にギルベルトの筆跡を発見する。ホッジンズはヴァイオレットと共に手紙が出されたエカルテ島に向かう。ギルベルトは戦争で左目と左腕を失くしたあと、病院を出てこの島に住み着いていた。ヴァイオレットはギルベルトの家を訪ねるが、彼女に負い目のあるギルベルトは再会を拒否する。ユリスが亡くなり手紙が届けられたとの知らせが入る。ヴァイオレットはギルベルトに手紙を書き、船で島を出る。感謝の言葉が綴られた手紙を読んだギルベルトは船着き場に走る。ギルベルトの呼ぶ声を聞いたヴァイオレットは船から飛び降り、ようやくギルベルトと再会し号泣する。
デイジーはエカルテ島に渡る。ヴァイオレットはドールの仕事を全て終えたあと郵便社を辞めてこの島で代筆業をしていたという。デイジーは両親に宛てて心からの手紙をしたためる。
BDの初週推定売上は特別版が57,029枚、通常版が21,808枚[68]、DVDの初週推定売上は10,139枚をそれぞれ記録している[69]。
ライターの井中カエルは企画「2020年 年間ベストアニメTOP10」で本作を1位に選出しており、京都アニメーションの渾身の技術と思想が心をうち作品に漂う表現の覚悟に圧倒されたと述べている[70]。
第43回アニメグランプリではグランプリ作品部門で13位、女性キャラクター部門でヴァイオレット・エヴァーガーデンが4位をそれぞれ獲得している[71]。
アメリカのアニメ評価サイト「Anime Trending」が主催した「第8回 Anime Trending Awards」ではANIME MOVIE OF THE YEAR部門で2位を獲得している[72]。
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