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『ワンダーボーイIII モンスター・レアー』 (WONDERBOYIII MONSTER LAIR) は、セガ・エンタープライゼス(現在のセガ)のアクションシューティングゲーム。「ワンダーボーイ」シリーズ第3作目にあたる。開発はウエストンが行っている。日本では1988年11月よりアーケードゲームとして稼働を開始した。アーケード版の基板は「セガ・システム16(A)」を使用している。後にいくつかの家庭用ゲーム機へ移植されている。
ジャンル | アクションシューティング |
---|---|
対応機種 | アーケード (AC) |
開発元 | ウエストン |
発売元 | セガ |
ディレクター | 西澤龍一 |
プログラマー | 星崎直樹 |
音楽 | 坂本慎一 |
美術 |
石塚理恵 鈴子裕美 |
シリーズ | ワンダーボーイシリーズ |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア |
業務用基板 (996.00キロバイト) |
稼働時期 |
1988年11月 発売日一覧
|
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:7 OFLC:G |
コンテンツアイコン |
Mild Cartoon Violence Violence |
デバイス |
8方向レバー 2ボタン(ショット、ジャンプ) |
システム基板 | セガ・システム16A |
CPU | MC68000 (@ 10 MHz) |
サウンド |
Z80 (@ 4 MHz) YM2151 (@ 4 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 320×224ピクセル 60.05Hz パレット6144色 |
「ワンダーボーイ」シリーズ第2作目として1987年に登場したセガ社のアーケードゲーム『ワンダーボーイ モンスターランド』(1987年)の続編。前作の主人公「ブック」の冒険が伝説となった時代が舞台。プレイヤー(たち)は主人公の男の子「レオ」と女の子「プラプリル」のどちらかを操作(後述参照)して侵略者から世界を救う事を目指す。今作は一連のシリーズ作の中でもシューティングゲームの要素が多めになっているのが特徴である。
前述したとおり、開発はウエストン社が手掛けている。ディレクターはタイトーから稼働されたアーケードゲーム『忍者くん 魔城の冒険』(1984年)や前作を手掛けた西澤龍一が、プログラムは後にPCエンジン用ソフト『青いブリンク』(1990年)を手掛けた星崎直樹が担当。音楽は前作に引き続き坂本慎一が担当している。
プレイヤーはコントローラー1P側(1P)のキャラ「レオ」か、コントローラー2側(2P)のキャラ「プラプリル」のどちらか(もしくは2人同時にそれぞれ)を操作する。 「レオ」は青の剣士、「プラプリル」は赤の魔法使いで杖を用いるが、ゲーム中の性能差はない。
8方向レバー、2ボタン(ショット、ジャンプ(前半部のみ))によって操作する。全14ステージ。 ステージの構成には前半部のアクションパートと、後半部のシューティングパートが存在する。 前半部・後半部通して体力ゲージが存在しており、前半部は時間経過と共に体力が減るが、 道中に出てくるフード(野菜・果物・スイーツ等)を取るか捕らえられている妖精を救出することで回復できる。 前半部はアクションのため、ジャンプボタンで道中の段差を乗ることが出来、また2P同時プレイの場合は他キャラの頭の上に乗ることも可能。 道中によってはジャンプ後レバーで崖にしがみついて上に上がる場面もある。 龍の口に入って開始される後半部は前半部の体力を引継ぎ開始となるが、道中は体力回復が出来ない(フードが出ない)代わりに体力が自動で減らない。 後半部は横スクロールシューティングとなっており、キャラがドラゴンに乗って空を自由に移動出来るが、敵がドッジボールのような弾を撃ってくるようになる。 弾は当たっても即座にミスにはならないが、体力が減ってしまう。 前半部は時間経過で体力が無くなるか敵に触れると1ミス、後半部は敵弾を喰らいすぎて体力が無くなるか敵に触れると1ミスとなる。
武器アイテムは10秒しか効果が継続できないが、同じアイテムを取得した時のみ10秒伸びる。 ショットの色はキャラに準ずる。(ビッグファイヤーを除く)
面開始直後、及び武器アイテムの時間が経過した時にこのショットとなる。4連射可能な弾を前に放つが距離制限がある。
所持する武器の先から反時計回りに多重に回転する刃を出す。自分の周囲しか攻撃出来ないが威力は高め。
自分の前後に連射可能な火の玉を出す。後ろへのショットは距離制限がある為比較的近距離での間合いを強いられる。
所持する武器の先から高速自動連射可能なレーザーを出す。貫通はしない。
所持する武器の先から2連射するミサイルを出す。ミサイルは敵に当たるか一定距離にて爆発し爆風でもダメージを与える。ショットスピードは遅め。
所持する武器の先から距離が離れるほど3段→5段と分裂する連射可能なリングを放つ。
スパイラルの強化版で、大小の火の玉が時計・反時計回りに自分の周りを交互に回転する。スパイラルよりも範囲は広いが、武器アイテム自体がかなり出にくい。 このアイテムのみ通常は灰色だけのアイテム色に赤の火の玉が描かれている。
各機種版の作品タイトルは(この時代の作品には良くあることだが)「モンスター」の後にドット(ナカグロ)が、「レア」の後に「ー」(長音)が有ったり無かったりと、表記に揺れがあることに留意されたい。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ワンダーボーイIII モンスター・レアー | 1989年8月31日 1990年8月1日 |
PCエンジンCD-ROM² | アルファ・システム | ハドソン | CD-ROM | HCD9006 TGXCD1003 |
|
2 | ワンダーボーイIII モンスターレア | 1990年12月22日 1991年4月 |
メガドライブ | エイコム | セガ | 4メガビットロムカセット[1] | G-4025 |
|
3 | セガゲーム本舗 ワンダーボーイIII モンスターレアー |
2004年4月16日[2] |
Windows | セガ | メディアカイト | CD-ROM | - | メガドライブ版の移植 |
4 | セガエイジス2500シリーズ Vol.29 モンスターワールド コンプリートコレクション |
2007年3月8日 |
PlayStation 2 | セガ | セガ | CD-ROM | SLPM-62760 | アーケード版、メガドライブ版の移植 |
5 | ワンダーボーイIII モンスター・レアー | 2007年12月17日 2007年12月21日 2008年4月15日 |
Wii | アルファ・システム | ハドソン | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
QAUJ QAUE QAUP |
PCエンジン版の移植 2019年1月31日 配信・発売終了 |
6 | ワンダーボーイIII モンスターレア | 2009年1月6日[3][4] 2009年3月6日 2009年4月20日 |
Wii | セガ | セガ | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
MCS MCSP MCSE |
メガドライブ版の移植 2019年1月31日 配信・発売終了 |
7 | Wonder Boy III: Monster Lair | INT 2011年1月26日 |
Windows | セガ | セガ | ダウンロード (Steam) |
71168 | SEGA GENESIS(海外版メガドライブ)版の移植 |
8 | Sega Genesis Classics | 2018年5月29日 2018年5月29日 |
Linux macOS PlayStation 4 Xbox One |
d3t セガ |
セガ | ダウンロード (Steam、PlayStation Store、 Microsoft Store) BD-ROM |
PS4: CUSA-10828 CUSA-09771 XBO: INL-SE10663080 |
メガドライブ版の移植 |
9 | ワンダーボーイIII モンスターレアー | 2020年12月17日 |
アストロシティミニ | 瑞起[5] | セガトイズ セガ(販売) |
プリインストール | - | アーケード版の移植 本体にあらかじめ収録された36タイトル+おまけ1タイトルのうちの1つ |
10 | ワンダーボーイ アルティメット コレクション | 2020年2月17日 |
Nintendo Switch PlayStation 4 PlayStation 5 |
ININ Games | Bliss Brain | ゲームカード BD-ROM ダウンロード |
- | アーケード、メガドライブ版の移植 |
各機器版の特筆するべき事柄を下に記す。
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||
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|
ゲーム誌『ゲーメスト』誌上で行われていた「第3回ゲーメスト大賞」において、年間ヒットゲームで49位を獲得した[13]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.51 | 4.37 | 3.99 | 3.94 | 3.95 | 3.55 | 24.30 |
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計24点(満40点)[9]、『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、16.75点(満30点)となっている[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.23 | 2.67 | 2.86 | 2.73 | 2.59 | 2.67 | 16.75 |
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