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1995年のスクウェアのロールプレイングゲーム ウィキペディアから
『ロマンシング サ・ガ3』 (Romancing Sa・Ga3) は1995年11月11日にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたスーパーファミコン用コンピュータRPG。出荷本数130万本。略称は「ロマサガ3」。2010年9月21日より Wii のバーチャルコンソールで、2014年2月26日よりWii Uのバーチャルコンソールで配信されている。2019年11月11日よりPlayStation 4、Nintendo Switch、Xbox One、Windows 10、Steam、PlayStation Vita、スマートフォン(iOS、Android)向けに『ロマンシング サガ3』(Romancing SaGa3)のタイトルでリマスター版が配信されている[1][2]。
ジャンル | コンピュータRPG |
---|---|
対応機種 |
スーパーファミコン Wii、Wii U(バーチャルコンソール)[VC] リマスター PlayStation 4 Nintendo Switch Xbox One Windows 10 PlayStation Vita iOS Android |
開発元 |
スクウェア リマスター アルテピアッツァ |
発売元 | スクウェア / スクウェア・エニックス |
プロデューサー |
岡宮道生 リマスター 市川雅統 |
ディレクター |
リマスター 杉村幸子 河津秋敏(総合ディレクター) |
デザイナー | 河津秋敏 |
シナリオ | 河津秋敏 |
音楽 | 伊藤賢治 |
美術 |
小林智美 リマスター 真島真太郎 |
シリーズ | サガシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 32 メガビットロムカセット |
発売日 |
SFC:1995年11月11日 Wii・VC:2010年9月21日 Wii U・VC:2014年2月26日 リマスター:2019年11月11日 |
対象年齢 | VC:CERO:B(12才以上対象) |
売上本数 | SFC:130万本 |
本作の300年後を描くスマートフォンアプリ『ロマンシング サガ リ・ユニバース』(アカツキとの共同開発)が2018年12月6日より配信されている[3]。
サガシリーズ第6作。うち「ロマンシング サ・ガ」シリーズでは第3作、シリーズ最後のSFC版である。
本作はSFC時代後期に作られた事もあり、緻密に描き込まれたグラフィックや、戦闘中のアニメーションにより、SFC作品としては高度な演出が行われている。
戦闘中に複数キャラクターによる同時攻撃などの要素が加えられ、また一般的なRPG的要素とは別にミニゲーム「マスコンバット」、「トレード」が盛り込まれている。戦闘画面について一部ではファミコンソフトの「独眼竜政宗」に似ているとの意見も出されていた。[4]
この節の加筆が望まれています。 |
ゲーム開始時、8人の男女からプレイヤーが任意のキャラクターを主人公に選択する方式である[5]。
『ロマンシング サ・ガ』で採用された、選択肢や行動で展開が変わるフリーシナリオシステムを採用している[6] が、本作ではどの主人公でもオープニング時の発生イベントはある程度共通である。
また、本作は「戦闘回数」によりイベントが発生・変化する要素はほとんどなく、主要シナリオ以外の多くが「参加の有無」のみで進行する(次作『サガ フロンティア』に近い)。さらにシリーズで初めて、主人公ごとに複数のエンディングが用意された。
地域間の移動はマップを選択・指定する方式で、「世界全体のマップ」「地域ごとの小マップ」に分かれている。船で新地域に行ったり、街などで情報収集をすると、マップに地名が書き込まれ、基本的には以降自由に行き来できる。物語を進めると世界地図自体が広がり、より多くの地域に行ける[7]。
フィールド(町やダンジョンを含む)では、方向キーで上下左右への移動が可能(斜め方向への移動は原則不可能)。特定のボタンを押しながらの移動はダッシュとなり、移動速度は上がるが、ダンジョンでは敵の姿を視認しにくくなり、その状態で戦闘に突入すると不利になる(後述)。
また、町などの原則戦闘が発生しないフィールドでは、特定のボタンを押すと屋内にいる場合は屋外へ、屋外にいる場合は「地域ごとの小マップ」に簡易移動する機能がある[7]。
宝箱を開ける・一部の敵を倒す・所持品を売却するなどの手段で入手でき、各種店舗にて武具及びアイテムの購入や、船での移動代に使うことができる[8]。
本作内での通貨単位は「オーラム」と呼ばれ、手持ちの最大値は10000であり、超過すると「銀行」に自動的に預けられる[8](戦闘で入手した場合は超過分が預け入れられず、捨てられる)。
銀行は町施設の一種として存在し、「引き出すこと」はできるが任意に「預け入れること」はできない。一部、銀行を利用できない主人公もいる(後述)。
戦闘で扱う武具を含めた各種アイテムは、1種類あたり99個まで所持できるがパーティが一度に所持できるアイテムの種類には制限があり、オーバーした分は「倉庫」に預けて保管できる[8]。倉庫には種類ごとに武具は各9個まで・その他のアイテムは各99個まで預けられる。また、倉庫に預けられるアイテムの種類には制限は無い。
多くの要素は前作『ロマンシング サ・ガ2』のシステムを引き継いでいる。
主人公を陣形から外した「控え」状態にすると、主人公が「コマンダー」として指揮を担当する[13]。
大まかな戦法を指示し、それに従って他のメンバーが自動で行動する。戦闘中でも陣形の変更が可能となり、毎ターン HP が自動で少量回復する[注釈 10] ほか、一部を除いた状態異常も治る[注釈 11]。主人公は装備していないアイテムを自由に使える「バックパック」での援護も可能。
また、複数のメンバーが一度に動いて攻撃する陣形技が使用できる。技をベースにした「合体技」や、術をベースにした「合成術」があり、各陣形にそれぞれ陣形技が割り当てられている。合体技は通常の技と同じく閃いて覚える必要がある(基本技として使用できる場合は例外)。複数の陣形に対応した陣形技は、一度閃けば対応する陣形全てで使える。ただし「バックパック」を使ったターンは、陣形技を選ぶことはできず、基本的な攻撃や陣形技を自動的に使う。
それぞれの合体技・合成術には、必要な「武器・術の系統」が設定されており、それらを所持・修得したキャラ同士を、特定のポジションに配置することで使用可能。合成術は、キャラクターが習得している術系統によって発動する術が違う「スペルフュージョン」、ダンジョンから奥義書の入手が必要な「上位の合成術」に大別される。陣形技の場合、技・術問わず、発動にはターンごとに蓄積される「陣形専用のWP」を消費する(達人効果の影響は受けない)。
攻撃性能自体は、通常の行動と同じように「基本的な性能」を持つほか、それに加えて参加人数による補正がかけられている。ただしサガシリーズの中では珍しく、ダメージの上限が9999までであり、これは陣形技でも変わっておらず、本来の性能を発揮しきれない場合が多々ある。
300年に一度起こる現象、死の星が太陽を覆い隠す「死食」に翻弄される世界。 死食が起こった時、その年に生まれた全ての生命が死に絶えてしまう。 人も、動物も、モンスターも赤子の命を奪われ、草木が枯れ落ちて飢えに苦しみ、世界は荒れ果ててゆく。
ところが、600年前の死食で1人の赤子が生き残った。人々は死食を跳ねのけた「宿命の子」として祝福したが、死に魅入られ、死の定めを背負ったその子は魔の世界「アビス」に住む四魔貴族を従え「魔王」となり、世界に君臨。人々を恐怖と圧政で苦しめ、ある日突然姿を消した。
それから300年後、再び死食が起こり、1人の赤子が生き残った。魔王の再来を恐れた人々はその子を殺そうとしたが、赤子は死の魅惑を退けて成長し、やがて多くの仲間と共に四魔貴族に戦いを挑み、アビスに追い返した。人々は世界に平和をもたらした宿命の子を「聖王」と呼んだ。
そしてさらに300年後、またも死食が発生する。宿命の子は生まれたのか? その運命は聖王か、魔王か? 人々は怯えながらも日々を過ごす一方、世界は再び動乱の時代を迎え、その影では聖王が封印した「アビスゲート」が死食によって再び開き始め、四魔貴族が現れようとしていた。
そんな折、死食から15年後のロアーヌ侯国で反乱が発生。辺境の地シノンの開拓民ユリアン、エレン、トーマス、サラは、逃亡中の候女モニカを流浪の剣士ハリードと共に護衛しつつモニカの兄ミカエルのもとへ向かう。 ミカエルは妹を安全な場所に避難させた後、護衛の剣士カタリナらと共に反乱の首謀者を討ち、クーデターを鎮圧。ユリアンたちは事件解決の功労者としてロアーヌ宮殿へ招かれることになる。
この事件をきっかけとして8人はそれぞれの道を歩み始め、世界中を旅することになる。 その中で宿命の子と深く関り、四魔貴族と世界の命運をかけた戦いを繰り広げてゆく。
続編『ロマンシングサガ・リ・ユニバース』のキャラ紹介では彼らのエンディング後の様子が紹介されている。
以下の8名から選択。前述の「宿星」「得意武器」以外にも「名前」を変更可能。主人公に選ばなかったキャラクターも、パーティメンバーとして加入させることができる場合がある。一度加えたパーティメンバーと任意で別れるには、原則的に町にあるパブの店員に相談する(主人公以外の仲間になる人物(後述)も同様)[8]。「聖王記」には三度目の死食の十余年後、神に選ばれた8つの光が集い、邪悪な者をアビスの彼方に封じるという予言が書かれた節がある[18]。
旅先では、様々な仲間との出会いがプレイヤーを待ち受けている。それぞれ得意技能や初期の強さが異なり、仲間になる条件も多彩である。
物語に関わってくる主だった人物たち。
物語開始前から「歴史」として語られている人物たち。
魔王の時代より以前からアビスに住んでいた4体の魔物。魔貴族とも呼ばれる。いずれも人間に酷似した容姿だが長く尖った耳を持つ。魔王が開いたアビスゲートからこの世界に現れて魔王の配下となり、魔王が姿を消した後は世界を支配したが、聖王によってアビスに追い返された。
死食の影響で再び現世に現れたが、ゲートが半開きのためヒト型の本体が通れず、まずはそれぞれが思い描く理想の姿である巨大な怪物姿の幻影を送り込んだ。本体が通れるよう完全に開くためゲートを守護する。オープニングデモ(かつての死食)では、アビスゲートが完全に開いていたため、本体の姿が表示されている。
作中では自身を脅かしそうなバンガードやロアーヌにちょっかいをかけてはいるが、前作の七英雄とは違って明確な目的意識があまり見受けられない。
主人公の当面の目標は、この幻影を倒し、ゲートを閉じてアビスの勢力を地上から駆逐する事である。アビスゲートを閉じれば、アビスからの力に邪魔されて使えなかった各系統の最強術を使える。
後に同社のトレーディングカードアーケードゲーム『LORD of VERMILION』(LoV)では使い魔としてゲスト出演している。また、フレバーテキストにおいては彼らとアビスに来た魔王の出会いについて書かれている。
四魔貴族の名前はソロモン72柱の悪魔に由来して、『LORD of VERMILION』においても第何柱の悪魔からか説明されている。それぞれが名乗る爵位やフレバーテキストに書かれた所持知識も由来の悪魔と同様である。
本作のラストボス。四魔貴族の幻影を全て打ち倒した際に、アビスにいる四魔貴族の本体によるゲート解放を食い止めようとした宿命の子の片割れがアビスへ残り、これを助けに行こうと主人公一行がアビスへ乗り込んだため、結果的に宿命の子が2人ともアビスに揃った事で制御不能の破壊の力が具現化した姿。「トータルエクリプス」を起こし残存する四魔貴族の力を行使する「獣魔の翼」や、アビスの力を行使する「闇の翼」を生やす。対抗力となる創造の力をサラと少年が作っており、条件が揃えば「光の翼」で打ち消せる。「グランドクロウズ」、「カオスディザスター」、「アビスの風」といった固有技を持つ。また、トータルエクリプス使用時にはバフ・デバフ・特殊状態がリセットされる。加えて、闇の翼では地相が強アビス地相に変化し、デッドハートなどのアビス装備がなければ毎ターン仲間全員がダメージを受けるようになってしまう。
作中の世界では聖王誕生の年をHC1、それ以前をBHとする紀年法が用いられている設定。
[47]。
世界は球状ではなく平面状となっている[48]。中央部・大洋が広がる西部・寒冷な北部・熱帯の南部・未知の東部で構成されている。以下、マップからフィールドへ入れる地区を中心に解説する。
ロアーヌ、リブロフ、ナジュ砂漠の間にある地域。タフターン山周辺から南西・北東・南東に伸びる巨大な山脈。
大洋が広がり、中央部とは陸地のつながりがほとんどない。いくつもの半島によって内海が更にいくつかの内海になっている複雑な地形。
古くから発展した海路網発祥の地。諸都市がそれぞれ都市国家としての形態を持ち、当時の聖王の名の下に形成された都市同盟によって一種の共和国連合を結成している。[要出典]
静海沿岸地方の北部。
西にある広大な海。かつては魔海侯フォルネウスが支配していた。
集落単位で暮らす民族が多く、北西部は綿花、南西部はさとうきびや小麦やスパイス、アケではコーヒー豆が特産物。
ナジュ砂漠を東に渡る以外に行く方法がほとんどない、未知の地域。
タフターン山の東、大草原の西に存在する大森林と巨大な湖がある。魔王に最後まで抵抗したため気候も地形も壊滅させられ、聖王も復興を諦めた。
タフターン山から南東に伸びる山脈があり、山脈の北側には腐海が北から続いていて、南側には一面の砂漠が広がっている。
聖王が復興を諦めた地域よりも遥か東側、魔王に最後まで抵抗して生きながらえて復興した地域で、西側とは違った文化が築かれている。現在の西側の人間にとっては完全に未知の区域であり、一度辿り着くまでは世界地図自体に表示されない。世界地図では北部の地形も表示されているが行く機会はない。
聖王・魔王、またはその仲間が存命時に使用したと言われている強力な武具。「聖王記」には聖王と十二将が13個の武具を用いたことが記されている[52]。
魔王シリーズの武具はアビスの力により、1つでも装備するとWP・JPの消費が2倍になる(2つ以上装備しても消費量はそれ以上増えない)。
リマスター版では、達人の指輪(WPの消費を半分にする)と導士の指輪(JPの消費を半分にする)を装備することで、WP・JPの2倍消費を相殺することが可能。これらは暗闇の迷宮に出現する各フロアごとのボスを倒すことで入手できる。
本作には、登場予定だったがシナリオが削られた等で登場しなかった、テーブルに入っているのに設定の都合でそこまで出てこない等の理由で実質的な没データと化しているものが複数存在する。 これらの中にはエンディングのデモシーンや攻略本で紹介されているものもある。
リマスター版ではこれらのレアモンスターは追加ダンジョン「暗闇の迷宮」にてボスや雑魚モンスターとして出現するようになっている(ボス扱いのモンスターとの戦闘は一度きりのみ)。 これらのモンスターが出現しない事によって実質的な没になっていたアイテムや見切り技も同様に通常入手可能になっている。ただし、トウテツのみが低確率で落とす「霧の水環」は、トウテツがボス扱いの都合上、戦う機会は1回のみであることと、戦闘前に会話イベントが発生するため時間と手間がかかる。入手できるまでリセットとデータのロードを繰り返すしかない。
30-DELUX SQUARE ENIX Special Theater『Romancing SaGa THE STAGE 〜ロアーヌが燃える日〜』が正式タイトルの、演劇ユニット「30-DELUX」による『ロマンシング サ・ガ3』の舞台化。2017年4月・5月に東京、大阪、愛知、福岡で公演された[57]。
河津秋敏による世界観監修・脚本原案の下、エンペラーズサガやインペリアルサガで新たに明かされた設定に留まらず、開発当時に書いていたものの使用も公表もされてこなかった設定も盛り込んでいる[58]。
黒き星が太陽をむしばむ―死食― その年に生まれた命は、人も獣も魔物でさえも死に絶える。
三度目の死食に襲われてから十余年。 すでに世界は魔界の王侯―四魔貴族―の侵入を許し、動乱の時を迎えていた。
そして今、急世の使命を負う者たちがロアーヌの地に集結する。 ひとりは領主としての責務を果たすため、ひとりは愛する妹を守るため・・・。
だが彼らの前に立ち塞がるは最強の魔貴族、天空の支配者ビューネイであった。
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