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リゾートうみねこは、かつて東日本旅客鉄道(JR東日本)が八戸駅 - 久慈駅間を八戸線経由で運行していた観光列車、ならびに同列車で使用されていた車両の愛称である。 普通列車の愛称に鳥類の名称が採用された珍しい例である[注 1]
東日本大震災後の青森デスティネーションキャンペーンおよび東北新幹線全線復旧に合わせ、2011年4月29日に「きらきらみちのく」から改造を受けて運行を開始した。
当初の予定では、2011年4月23日を初日として八戸駅より八戸線・三陸鉄道北リアス線経由で宮古駅まで運行され、「さんりくトレイン宮古」との接続により山田線経由で盛岡駅までを結ぶ周遊ルートを形成する予定であった[1]が、震災発生に伴い、三陸鉄道の全線復旧までの間、暫定的に八戸線内のみで運行を開始した経緯がある。登場時は、当時運転を再開していた八戸 - 階上間の一日一往復であった。2012年に八戸線が全線復旧すると、八戸 - 久慈間で一日一往復運行されるようになった。
老朽化のため2020年3月29日に観光列車としての運行を終了した。その後6月14日の団体専用列車にてラストランを行う予定だったが、新型コロナウイルス感染症のため延期され、9月26日から27日にかけて改めてラストランが行われた[2][3]。
休日を中心に、通常の普通列車を置き換える形で運行されていた。そのため本列車の運行がない日には通常の普通列車が同じダイヤで設定されていた(無愛称、臨時列車扱い)。
三陸鉄道が田野畑駅まで復旧した2012年4月以降、一時的に同駅までの直通運転を行っていた[4][5]が、2012年9月30日をもって直通運転を終了している。直通運転時、三陸鉄道区間は全車両自由席であった。
上りは1号車、下りは3号車(各列車の先頭車両)が指定席で、指定席券が必要であった。
八戸運輸区所属のキハ48形気動車3両編成で、キハ48 1505・1506・1534が使用されていた(改番なし)。ジョイフルトレイン「きらきらみちのく」の再改造車で、車体構造はほぼそのまま引き継がれている。
前面と側面の窓は眺望に配慮して拡大し、UVカットガラスの固定式とした。塗装は八戸線沿線の海をコンセプトに、上部はさわやかな「空の青」、下部は太平洋の「深い青」、上部と下部の境目のオレンジの帯は「水平線から昇る太陽(サンライズ)」をイメージしている[6]。また機関をDMF14HZに換装し、冷房装置 (AU26J-A×2) を屋根上に搭載した。
車内は先頭車と中間車で大きく異なる。1号車と3号車 (1505・1506) には2+1配列の回転式リクライニングシートを装備していた。2人掛けシートは床を100 mmかさ上げしたセミハイデッキ構造で、1人掛けシートは眺望に配慮して45度窓側に向けた状態で固定可能である。トイレと洗面所を新設し、客室との間に喫煙室も設置された。2号車 (1534) は座面を畳敷きとしたボックスシートで、背もたれを高くしたセミコンパートメントに近い構造となっている。前位には、観光用VTRや運転席からの映像を放映することができるモニタを備えた情報コーナーを設けている。
なお営業運転終了後の10月2日、廃車のため盛岡車両センター青森派出所へ回送された[7]。キハ48 1505は2020年10月23日付、1506は同年11月12日付、1534は同年11月2日付で廃車されている[8]。
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