ライアン・ベイダーRyan Bader1983年6月7日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家ネバダ州リノ出身。パワーMMAチーム所属。現Bellator世界ヘビー級王者。元Bellator世界ライトヘビー級王者。Bellator史上2人目の二階級制覇王者。Bellator史上初の二階級同時王者。The Ultimate Fighter 8優勝。

概要 基本情報, 本名 ...
ライアン・ベイダー
Thumb
基本情報
本名 ライアン・デュウェイン・ベイダー
(Ryan DuWayne Bader)
通称 ダース (Darth)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1983-06-07) 1983年6月7日(41歳)
出身地 ネバダ州リノ
所属 アリゾナ・コンバット・スポーツ
→パワーMMAチーム
身長 188cm
体重 104kg
リーチ 188cm
階級 ライトヘビー級ヘビー級
バックボーン レスリング
テーマ曲 インペリアル・マーチ(Rage Remix)
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
総合格闘技戦績
総試合数 40
勝ち 31
KO勝ち 13
一本勝ち 3
判定勝ち 15
敗け 8
無効試合 1
テンプレートを表示
閉じる

来歴

7歳でレスリングを始め、高校時代にはネバダ州王者に2度輝き、3年時には全米大会で3位に入賞した。高校時代はアメリカンフットボールでも活躍し、2001年にはネバダ州年間最優秀選手に選ばれると共にチームもネバダ州王者となった。レスリング奨学生としてアリゾナ州立大学進学後はNCAAディビジョン1でオールアメリカンに2度選出され、Pac-10を3度優勝した。当時はケイン・ヴェラスケスCB・ダラウェイのチームメイトであった。2007年初頭にアリゾナ・コンバット・スポーツで総合格闘技の練習を始め、3月にデビューを果たした。

The Ultimate Fighter

2008年、7戦全勝のキャリアを持ってUFCリアリティ番組The Ultimate Fighter」のシーズン8に参加する。カイル・キングスベリーとのサバイバルマッチを制してアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラにチーム1位の指名を受けると、トム・ローラー、エリオット・マーシャルを破り決勝進出を果たした。

UFC

2008年12月13日に行われた決勝ではヴィニシウス・マガリャエスと対戦、開始2分過ぎに右フックでダウンを奪うとパウンドで追撃してレフェリーストップとなり、ライトヘビー級トーナメント優勝を果たした[1]

2010年2月20日、UFC 110キース・ジャーディンと対戦し、左フックでKO勝ち[2]。9月25日のUFC 119ではアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラを判定で降し、戦績をUFC5連勝・プロ総合格闘技12連勝とした[3]

2011年2月5日、UFC 126ジョン・ジョーンズと対戦し、ギロチンチョークで一本負け。キャリア13戦目での初黒星となった[4][5]

2011年7月2日、UFC 132ティト・オーティズと対戦し、ギロチンチョークで一本負け。

2012年2月26日、日本開催となったUFC 144クイントン・"ランペイジ"・ジャクソンと対戦。スラムで頭からマットに叩きつけられる場面があったもののグラウンドコントロールで勝り、3-0の判定勝ちを収めた。なお、この試合でジャクソンはウェイトオーバーしていた。

2013年1月26日、UFC on FOX 6ウラジミール・マティシェンコと対戦し、ギロチンチョークで一本勝ち。サブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2013年9月4日、UFC Fight Night: Teixeira vs. Baderでライトヘビー級ランキング2位のグローバー・テイシェイラと対戦。テイシェイラに打撃を当てる場面があったものの、カウンターのパンチでダウンを奪われ、そのままパウンドで1RTKO負け。

2014年6月14日、UFC 174でライトヘビー級ランキング12位のハファエル・カバウカンチと対戦し、3-0の判定勝ち。

2014年8月16日、UFC Fight Night: Bader vs. St. Preuxでライトヘビー級ランキング10位のオヴィンス・サンプルーと対戦し、3-0の5R判定勝ち。

2015年1月24日、UFC on FOX 14でライトヘビー級ランキング5位のフィル・デイヴィスと対戦し、2-1の判定勝ち。

2015年10月3日、UFC 192でライトヘビー級ランキング5位のラシャド・エヴァンスと対戦し、3-0の判定勝ち。

2016年1月30日、UFC on FOX 18のライトヘビー級王座挑戦者決定戦でライトヘビー級ランキング2位のアンソニー・ジョンソンと対戦し、パウンドで1RKO負け。

2016年9月3日、UFC Fight Night: Arlovski vs. Barnettでライトヘビー級ランキング12位のイリル・ラティフィと対戦し、右膝蹴りで2RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2016年11月19日、UFC Fight Night: Bader vs. Nogueira 2でライトヘビー級ランキング9位のアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラと対戦し、パウンドで3RTKO勝ち。

2016年11月20日、UFCとの契約を更新せず、ベイダーはUFC15勝5敗でフリーエージェントとなった。

Bellator

2017年6月24日、Bellator初参戦となったBellator 180のBellator世界ライトヘビー級タイトルマッチで王者フィル・デイヴィスと再戦し、2-1の5R判定勝ち。王座獲得に成功した。

2017年11月3日、Bellator 186のBellator世界ライトヘビー級タイトルマッチで挑戦者のリントン・ヴァッセルと対戦し、パウンドで2RTKO勝ち。王座の初防衛に成功した。

2018年5月12日、Bellator 199のBellatorヘビー級ワールドグランプリ1回戦でキング・モーと対戦し、左フックでダウンを奪い、パウンドで1RKO勝ち。グランプリ準決勝進出を果たした。

2018年10月12日、Bellator 207のBellatorヘビー級ワールドグランプリ準決勝でマット・ミトリオンと対戦し、3-0の判定勝ち。グランプリ決勝進出を果たした。

2019年1月26日、Bellator 214のBellatorヘビー級ワールドグランプリ決勝戦でエメリヤーエンコ・ヒョードルと対戦し、左フックでダウンを奪い、パウンドで1RKO勝ち。ヘビー級グランプリ優勝を果たすと共にBellator世界ヘビー級王座を獲得し、Bellator史上初となる二階級同時王者となった。

2019年9月7日、Bellator 226のBellator世界ヘビー級タイトルマッチで挑戦者のシーク・コンゴと対戦するも、偶然のサミングでコンゴが試合を続行することができなくなりノーコンテストとなった。

2020年8月21日、Bellator 244のBellator世界ライトヘビー級タイトルマッチで挑戦者のワジム・ネムコフと対戦し、右ハイキックでダウンを奪われパウンドで2RTKO負け。ライトヘビー級王座から陥落し、約4年半ぶりの敗戦となった。

2021年4月9日、Bellator 256のBellatorライトヘビー級ワールドグランプリ1回戦でライトヘビー級ランキング4位のリョート・マチダと再戦し、3-0の5R判定勝ち。リベンジに成功し、グランプリ準決勝進出を果たした。

2021年10月16日、Bellator 268のBellatorライトヘビー級ワールドグランプリ準決勝でライトヘビー級ランキング2位のコーリー・アンダーソンと対戦し、右フックでダウンを奪われパウンドで1RTKO負け。準決勝敗退となった。

2022年1月29日、Bellator 273のBellator世界ヘビー級王座統一戦で暫定王者ワレンティン・モルダフスキーと対戦し、3-0の5R判定勝ち。王座の初防衛に成功した。

2022年5月6日、Bellator 280のBellator世界ヘビー級タイトルマッチでヘビー級ランキング1位の挑戦者シーク・コンゴと再戦し、3-0の5R判定勝ち。2度目の王座防衛に成功した。

2023年2月4日、Bellator 290のBellator世界ヘビー級タイトルマッチでヘビー級ランキング3位の挑戦者にして引退試合となったエメリヤーエンコ・ヒョードルと再戦し、開始早々に右ストレートでダウンを奪い、パウンドで1RTKO勝ち。3度目の王座防衛に成功した[6]

2024年2月24日、昨年Bellatorを買収したPFLとの共同開催となったPFL vs. BellatorでPFLヘビー級トーナメント2023王者ヘナン・フェレイラと両団体王者の対抗戦を行い、右ストレートでダウンを奪われパウンドで開始21秒のTKO負け[7]

戦績

プロ総合格闘技

さらに見る 総合格闘技 戦績 ...
総合格闘技 戦績
40 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
31 13 3 15 0 0 1
8 6 2 0 0
閉じる
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
×ヘナン・フェレイラ1R 0:21 TKO(右ストレート→パウンド)PFL vs. Bellator: Champs2024年2月24日
エメリヤーエンコ・ヒョードル1R 2:30 TKO(パウンド)Bellator 290: Bader vs. Fedor 2
【Bellator世界ヘビー級タイトルマッチ】
2023年2月4日
シーク・コンゴ5分5R終了 判定3-0Bellator 280: Bader vs. Kongo 2
【Bellator世界ヘビー級タイトルマッチ】
2022年5月6日
ワレンティン・モルダフスキー5分5R終了 判定3-0Bellator 273: Bader vs. Moldavsky
【Bellator世界ヘビー級王座統一戦】
2022年1月29日
×コーリー・アンダーソン1R 0:51 TKO(右フック→パウンド)Bellator 268: Nemkov vs. Anglickas
【Bellatorライトヘビー級ワールドグランプリ準決勝】
2021年10月16日
リョート・マチダ5分5R終了 判定3-0Bellator 256: Bader vs. Machida 2
【Bellatorライトヘビー級ワールドグランプリ1回戦】
2021年4月9日
×ワジム・ネムコフ2R 3:02 TKO(右ハイキック→パウンド)Bellator 244: Bader vs. Nemkov
【Bellator世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2020年8月21日
シーク・コンゴ1R 3:52 ノーコンテスト(サミング)Bellator 226: Bader vs. Kongo
【Bellator世界ヘビー級タイトルマッチ】
2019年9月7日
エメリヤーエンコ・ヒョードル1R 0:35 KO(左フック→パウンド)Bellator 214: Fedor vs. Bader
【Bellatorヘビー級ワールドグランプリ決勝戦】
2019年1月26日
マット・ミトリオン5分3R終了 判定3-0Bellator 207: Mitrione vs. Bader
【Bellatorヘビー級ワールドグランプリ準決勝】
2018年10月12日
キング・モー1R 0:15 KO(パウンド)Bellator 199: Bader vs. King Mo
【Bellatorヘビー級ワールドグランプリ1回戦】
2018年5月12日
リントン・ヴァッセル2R 3:58 TKO(パウンド)Bellator 186: Bader vs. Vassell
【Bellator世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2017年11月3日
フィル・デイヴィス5分5R終了 判定2-1Bellator 180: Davis vs. Bader
【Bellator世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2017年6月24日
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ3R 3:51 TKO(パウンド)UFC Fight Night: Bader vs. Nogueira 22016年11月19日
イリル・ラティフィ2R 2:06 KO(右膝蹴り)UFC Fight Night: Arlovski vs. Barnett2016年9月3日
×アンソニー・ジョンソン1R 1:26 KO(パウンド)UFC on FOX 18: Johnson vs. Bader2016年1月30日
ラシャド・エヴァンス5分3R終了 判定3-0UFC 192: Cormier vs. Gustafsson2015年10月3日
フィル・デイヴィス5分3R終了 判定2-1UFC on FOX 14: Gustafsson vs. Johnson2015年1月24日
オヴィンス・サンプルー5分5R終了 判定3-0UFC Fight Night: Bader vs. St. Preux2014年8月16日
ハファエル・カバウカンチ5分3R終了 判定3-0UFC 174: Johnson vs. Bagautinov2014年6月14日
アンソニー・ペロシュ5分3R終了 判定3-0UFC Fight Night: Hunt vs. Bigfoot2013年12月7日
×グローバー・テイシェイラ1R 2:55 TKO(左フック→パウンド)UFC Fight Night: Teixeira vs. Bader2013年9月4日
ウラジミール・マティシェンコ1R 0:50 ギロチンチョークUFC on FOX 6: Johnson vs. Dodson2013年1月26日
×リョート・マチダ2R 1:32 KO(右ストレート→パウンド)UFC on FOX 4: Shogun vs. Vera2012年8月4日
クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン5分3R終了 判定3-0UFC 144: Edgar vs. Henderson2012年2月26日
ジェイソン・ブリルズ1R 1:17 KO(右ストレート)UFC 139: Shogun vs. Henderson2011年11月19日
×ティト・オーティズ1R 1:56 ギロチンチョークUFC 132: Cruz vs. Faber2011年7月2日
×ジョン・ジョーンズ2R 4:20 ギロチンチョークUFC 126: Silva vs. Belfort2011年2月5日
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ5分3R終了 判定3-0UFC 119: Mir vs. Cro Cop2010年9月25日
キース・ジャーディン3R 2:10 KO(左フック)UFC 110: Nogueira vs. Velasquez2010年2月20日
エリック・シェイファー5分3R終了 判定3-0UFC 104: Machida vs. Shogun2009年10月24日
カーメロ・マレロ5分3R終了 判定3-0UFC Fight Night: Condit vs. Kampmann2009年4月1日
ヴィニシウス・マガリャエス1R 2:18 TKO(右フック→パウンド)The Ultimate Fighter: Team Nogueira vs. Team Mir Finale
【ライトヘビー級トーナメント 決勝】
2008年12月13日
バックリー・アコスタ1R 0:47 肩固めXtreme Cage Combat 6: Western Threat2008年4月5日
ブラッド・ピーターソン5分3R終了 判定3-0IFO: Fireworks in the Cage IV2007年12月28日
ユリシーズ・コルテス1R KO(パンチ連打)SE Vale Tudo2007年10月27日
ディッキー・チャベス1R 0:41 TKO(パンチ連打)KOTC: Unstoppable2007年9月15日
ティム・ピーコック2R 2:50 TKO(パンチ連打)WFC: Rumble in the Red Rocks2007年6月9日
デイヴィッド・バゲット1R チョークProving Grounds 12007年5月12日
デイブ・コヴェロ1R 2:21 ギブアップ(スタンドの打撃)WFC: Desert Storm2007年3月31日

総合格闘技エキシビション

勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
エリオット・マーシャル5分3R終了 判定3-0The Ultimate Fighter 8
【ライトヘビー級トーナメント 準決勝】
2008年6月25日
トム・ローラー1R 3:44 TKO(パウンド)The Ultimate Fighter 8
【ライトヘビー級トーナメント 2回戦】
2008年5月28日
カイル・キングスベリー2R 1:33 肩固めThe Ultimate Fighter 8
【ライトヘビー級トーナメント 1回戦】
2008年5月21日

獲得タイトル

表彰

  • ブラジリアン柔術 紫帯
  • レスリング NCAAディビジョン1 オールアメリカン(2004年、2006年)
  • UFC サブミッション・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(1回)

脚注

関連項目

外部リンク

Wikiwand in your browser!

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.

Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.