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モルガン・スタンレー(Morgan Stanley, NYSE: MS)は、アメリカ・ニューヨークに本拠を置く世界的な金融機関グループである。JPモルガンやゴールドマン・サックス、メリルリンチ等とともに、投資銀行業務の幅広い分野においてリーグテーブル上位に位置する名門投資銀行と言われている。日本の三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が筆頭株主であり、2011年7月以降はMUFGの持分法適用会社にもなっている[1]。
ニューヨークのモルガン・スタンレー本社ビル | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | |
本社所在地 |
アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク市ブロードウェイ1585 北緯40度45分36.2秒 西経73度59分8.3秒 |
設立 |
1924年 (ディーン・ウィッター・アンド・カンパニー) |
業種 | 証券業 |
事業内容 |
法人・機関投資家向け証券業務 グローバル・ウェルス・マネジメント業務 資産運用業務 |
代表者 |
テッド・ピック (最高経営責任者) ジェームス・P・ゴーマン (取締役会長) |
資本金 |
466億8800万ドル (2009年12月31日現在) |
発行済株式総数 |
14億8785万163株(普通株式) 840万3091株(優先株式) (2009年12月31日時点) |
売上高 | 853億28百万ドル(2007年度) |
純利益 |
連結: 13億4600万ドル (2009年12月期) |
総資産 |
連結: 7714億6200万ドル (2009年12月31日時点) |
従業員数 |
連結: 61,388人 (2009年12月31日時点) |
決算期 | 12月末日 |
主要株主 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ 21.47% (2022時点)有価証券の売買等の取引で関係 |
主要子会社 |
モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インコーポレーテッド モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル・ピー・エル・シー |
外部リンク |
morganstanley.com morganstanley.co.jp |
特記事項:2008年に決算期を11月末日から12月末日へ変更。商号変更に関しては#沿革を参照。 |
1933年に成立したグラス・スティーガル法により、旧JPモルガン(現在のJPモルガン・チェース)の投資銀行部門がモルガン・スタンレーとして1935年にニューヨーク州法人として分離独立。なお、商号の「モルガン」とは、分離の際にモルガン・スタンレー側へ移り同社の共同創設者の1人となった従業員ヘンリー・スタージス・モルガンに由来する。この従業員は、旧JPモルガンの創設者であるジョン・ピアポント・モルガンの孫でもある。
一度精算した後、1941年にパートナーシップとして、モルガン・スタンレー・アンド・カンパニーを設立、証券業務へ傾注した。
1966年、モルガン・ギャランティ・トラストをともなって、フランス子会社(Morgan & Cie International S.A.)を設立した[2]。1968年モルガン・ギャランティ・トラストがユーロクリアを設立した。1969年、デラウェア州法人として改めてモルガン・スタンレー・アンド・カンパニーを設立、数年をかけてパートナーシップの全事業を継承した。デラウェア州は衡平法裁判所が残っている。法人の合併や買収に関連する法人間の紛争を扱うことが多い。同州にはデュポン本社もある。英仏を臨む大西洋の証券業務は戦前の繁栄を取り戻そうとしていた。
1975年、デラウェア州法人としてモルガン・スタンレー・ホールディングズ・インコーポレレーテッドを設立した。この持株会社がモルガン・スタンレー・アンド・カンパニーおよび関連事業体の全株式を保有した。1978年持株会社はモルガン・スタンレー・インクとなって、さらに1985年モルガン・スタンレー・グループ・インクへ商号変更した。1988年モルガン・スタンレーの社員・投資家を内部者取引容疑で証券取引委員会が摘発した[3]。マイケル・ミルケンの時代であった。
1924年にディーン・ウィッター・アンド・カンパニーとして設立する。1978年にその継承会社である、ディーン・ウィッター・アンド・カンパニー・インコーポレーテッドが、レイノルズ・セキュリティー・インクと合併して、ディーン・ウィッター・レイノルズ・オーガニゼーション・インクとなった。
1981年にシアーズ・ローバック・アンド・カンパニーに買収された。
1997年5月31日にモルガン・スタンレー・グループ・インクは、ディーン・ウィッター・ディスカバーと合併し、ディーン・ウィッター・ディスカバーはモルガン・スタンレー・ディーン・ウィッター・ディスカバー・アンド・カンパニーへ商号を変更した。
1998年3月24日にモルガン・スタンレー・ディーン・ウィッター・アンド・カンパニーへ商号を変更し、2002年6月20日から現在の商号となった。
2007年からの世界金融危機の影響を受け、リーマンブラザーズ倒産直後には商用不動産およびレベル3資産を抱える同行に対し、ヘッジファンドを中心とした投資家が連想的な投げ売りを実施した結果、株価が大幅に下落するなど一時的にその余波を大きく受けるも、2008年9月21日に連邦準備制度理事会から金融持株会社への移行が承認され、また翌週には三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と資本提携し、MUFG宛に90億ドル分の優先株を発行するなど、矢継ぎ早の対応が功を奏し辛うじて復活を遂げる。2009年1月13日、シティグループが保有していた投資銀行のスミス・バーニーに出資し合弁事業とし、2012年9月には同社を完全買収してモルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントとした[4]。
2013年にポーランドやブルガリア、チェコの電力・ガス市場から撤退したが、2015年、欧州の電力・天然ガストレーディング事業を縮小する見通しであることを関係筋が明らかにした[5]。
2015年2月25日、サブプライムローン証券の不正販売をめぐり、26億ドルの支払いで米司法省と和解したことが分かった[6]。
日本国内においては、日本における持株会社・モルガン・スタンレー・ホールディングスの傘下子会社として、主に以下の3社が営業している。
名古屋証券取引所 特別参加者資格取得
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