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メリー・クレイトン(Merry Clayton、1948年12月25日 - )は、アメリカ合衆国のR&B歌手。ソロ活動の他、ローリング・ストーンズとの共演で広く知られる。他にも様々なアーティストの作品でバック・コーラスを担当した。1980年代以降は女優としても活動。
ニューオーリンズ出身。リトル・フィートのメンバーとして知られるサム・クレイトンは実弟に当たる[1]。
1963年にシングル「The Doorbell Rings」でソロ・デビューを果たした[2]。またセッション・ミュージシャンとして様々なアーティストのバック・コーラスを務める。中でもレイ・チャールズのバック・コーラスを担当したグループ、レイレッツでの活動等で知られる。
1969年、ローリング・ストーンズのアルバム『レット・イット・ブリード』の収録曲「ギミー・シェルター」のレコーディングに参加。ミック・ジャガーとデュエットし、一部では単独でリード・ボーカルを担当した。当初はデラニー&ボニーのボニー・ブラムレットが参加する予定だったが体調を崩したので、代役として彼女が呼ばれた[1]。
1970年、上記「ギミー・シェルター」のカヴァーを含む初のソロ・アルバム『ギミー・シェルター』を発表。同カヴァーはシングル・カットされて全米73位に達した[3]。同年10月、カリフォルニア州で行われた音楽フェスティバル「ビッグ・サー・フェスティバル」に参加し、その時の模様の一部はオムニバス・ライブ・アルバム『Celebration』(1971年)に収録された。
1970年代にはジョン・サイモン『ジョン・サイモンズ・アルバム』(1970年)、キャロル・キング『つづれおり』(1971年)、リンゴ・スター『リンゴ』(1973年)、レーナード・スキナード「スウィート・ホーム・アラバマ」(1974年)などのアルバムでバック・コーラスを担当した。1972年には、ロンドン交響楽団とイギリス室内合唱団のアルバム『トミー』の制作とコンサートに客演して独唱した[注釈 1][4]。
1986年公開の映画『ナインハーフ』で歌手の役を演じ、翌年には「女刑事キャグニー&レイシー」の最終シーズンに刑事役でレギュラー出演した。1988年、映画『ダーティ・ダンシング』のサウンドトラックで歌った楽曲「Yes」が、シングルとして彼女の最大のヒット曲となる全米45位を記録した[3]。
私生活では1960年代末期にジャズ・サックス奏者のカーティス・アミーと結婚し、2人の息子に恵まれる。アミーは2002年に死去。
2013年、バックシンガーにスポットライトを当てたドキュメンタリー映画『バックコーラスの歌姫たち』に出演。
以下、クレイトンがレコーディングやライブをサポートしたアーティストを姓またはバンド名の五十音順に示す。
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