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『メダロット イッキ編』は、ゲーム「メダロットシリーズ」の内、天領イッキを主人公とする一連の作品である。いずれも販売はイマジニア、開発はナツメ。
メダロット (ゲーム イッキ編) | |
---|---|
ゲーム:メダロット2 | |
ゲームジャンル | RPG |
対応機種 | ゲームボーイ・カラー共通 |
開発元 | ナツメ |
発売元 | イマジニア |
キャラクターデザイン | ほるまりん |
シナリオ | 平野佳菜[1] |
プレイ人数 | 1 - 2人 |
発売日 | 1999年7月23日 |
ゲーム:メダロット3 | |
ゲームジャンル | RPG |
対応機種 | ゲームボーイカラー専用 |
開発元 | ナツメ |
発売元 | イマジニア |
キャラクターデザイン | ほるまりん |
シナリオ | 平野佳菜[1] |
プレイ人数 | 1 - 2人 |
発売日 | 2000年7月23日 |
売上本数 | 235,617本[2] |
ゲーム:メダロット4 | |
ゲームジャンル | RPG |
対応機種 | ゲームボーイカラー専用 |
開発元 | ナツメ |
発売元 | イマジニア |
キャラクターデザイン | ほるまりん |
シナリオ | 平野佳菜[1] |
プレイ人数 | 1 - 2人 |
発売日 | 2001年3月23日 |
ゲーム:メダロット弐CORE | |
ゲームジャンル | RPG |
対応機種 | ゲームボーイアドバンス Wii Uバーチャルコンソール |
開発元 | ナツメ |
発売元 | ナツメ |
キャラクターデザイン | ほるまりん |
プレイ人数 | 1 - 2人 |
発売日 | ボンボンカブト版:2002年12月25日 通常版:2003年4月18日 Wii U・VC:2016年1月27日 |
レイティング | CERO:A(全年齢対象) |
テンプレート - ノート |
前作『メダロット』から7年後が舞台で、前作主人公・ヒカルやヒロイン・キララ、ナエなどが成長した姿で登場する。『3』『4』ではキャラクターデザインがアニメ版のものに近くなり、一部のキャラクターはアニメ版に合わせて設定・性格が変更されている。
イッキ編は『2』『3』『4』からなる3部作であり[3]、同じくイッキが主人公の『メダロットR』はイッキ編には含まれない[4]。イッキ編は『4』で完結とされたが、後に発売された『メダロットBRAVE』では再度イッキが主人公となった。しかしイッキ編3部作のシナリオを手掛けていた平野佳菜はその事について「過去の人気にすがろうとするもので良い傾向ではない」と語っている[5]。
シナリオは『1』でグラフィッカー兼シナリオ校正を担当した平野が三作とも手掛けている。平野は『4』完成後にナツメを退社したため、以降の作品には携わっていない(後年の『メダロットS』にはシナリオ協力として携わっている)。
メダロットシリーズの中では、同じ主人公の存在する世界観では特に多いシリーズ、および別世界観の他作品での出演が多い。
メディアの違いによる設定の変更が多数存在するため、詳しい時系列の設定も一定していない。例えば「メダロット2最強キャラクターBOOK」や『弐CORE』の説明書に記載された年表では、前作の事件である「魔の十日間」が2010年でイッキの誕生が2013年となっており、『1』の7年後という設定と矛盾している。
主人公がアガタヒカルから天領イッキになった最初の作品で、メダルやパーツが前作より大幅に追加された。『1』同様、ヒロインの甘酒アリカと純米カリンそれぞれに対応したエンディングがある。
前作ではディレクターの白川照幸のオーバーワークによって一度破綻してしまったシナリオを繋ぎ直す経緯を辿った経験から、前作でシナリオ校正を行なった平野がシナリオのみに専念する事になり、ストーリーのボリューム増強と人員や開発期間が大幅アップされたことで容量も前作の4倍に跳ね上がっている[6]。
メダフォースシステムが初めて導入され、戦闘中蓄積されるメダフォースゲージを消費してメダルごとに設定された特殊な能力が発動できるようになる。
登場するメダロットには、『1』のメダロットの改良型(後継機)という位置づけのものが多い。
2002年12月25日には『メダロット弐CORE』としてリメイクされた。
当初は『コミックボンボン』誌上でのカブトバージョン限定通販(ボンボンバージョン)のみの販売だった。その後、クワガタバージョンを追加して2003年4月18日に市販される。限定通販版との相違点は説明書にあったほるまりんからのメッセージ、ボスの攻略情報、およびエンディング時のユーザーの名前と早送り機能が削除されたこと。ただし説明書の目次を改めなかったためにミスがある。カブトバージョンはナツメ公式HPの製品一覧にメダロット作品として唯一載っているソフトである。2016年1月27日より、カブト、クワガタ両バージョンともWii Uバーチャルコンソールにて配信開始。
基本的なシステム面やメインシナリオにおける大きな変更はなく、『3』以降に存在した(ボイスも含めて)「メダチェンジ」システムなども搭載していない。GBAの性能を生かし、ロボトル中の多彩な動作などグラフィック面は大幅に強化されている。パーツ性能も再調整が行われ、一部のキャラクターは使用するメダロットも変更された。僅かながらイベントも追加されており、イッキの両親や『2』では台詞が一言あるのみだった鱗太郎、『5』の時代からやってきたコイシマルと言ったキャラともロボトルができる。なお、キャラクターのグラフィックもアニメ版にあわせて書き直されているが、性格や言動は『2』のままである。アニメに登場しなかったキャラもアニメ風の絵柄になっている。
『2』の時点でゲームショップ向けの営業を担当していたうのへえは、前作『メダロット』の評判が良かったことから『2』も発売前から期待されていたことを4Gamer.netとのインタビューの中で振り返っており、「その地元の子供たちはゲームショップに遊びに行ったら,「メダロット2」のコーナーを見て「なんかいいゲームが出るんだ」「買うぞ」みたいなことを感じてくれていたと思います。」と、『2』の販促コーナーも売り上げに影響が出たと述べている[7]。
登場するメダロット(パーツ)およびメダルは『2』からほぼ一新され、前作のメダロットやその後継機にあたるメダロットは特定のキャラクターの使用するメダロットや、前作の隠しメダロット等に限定された。一方で、ファーストエイドや態勢破壊などの新たな行動が追加され、パーツのバリエーションは前作に比べ格段に広がった。一方、『1』『2』で御馴染みだったヒロイン毎のエンディング分岐は廃止された。
物語の舞台は地底都市、海底都市、空中都市、さらには宇宙、月面とシリーズ中最もスケールが大きく、加えてストーリーもメダロットの起源に迫るシリーズの核心といえる内容となっている。
前作と異なり、キャラクターの絵柄がアニメ版に近いものになっており、一部キャラの性格もアニメ寄りになっている。また、主人公機もアニメ版に準拠したキャラ付けがされて喋り出すなど、全体的にアニメ版の影響を強く受けており、前作とは雰囲気が異なる面もある。
前作までディレクターを担当していた白川が降板したため、平野がディレクターとシナリオを兼任することとなった[8]。しかしその激務故に次回作『4』では平野はディレクターを降りて再びシナリオに専念している[9]。
テーマは「環境問題と友情」。ストーリーも前作までと比べてシリアス寄りに傾いており、シナリオを手掛けた平野は「イッキ編のシリーズ中最もクセが強いので、好き嫌いは分かれるところかもしれません。あまりメインターゲット層のことを考えた展開になっていないような気もしています」と語っている[8]。
バトルシステムは大きな変化が加えられている。以下は前作からの変更点、追加要素。
「イッキ最終章」と銘打たれた作品。戦闘システムでは勝ち抜きロボトルなど種類が幅広くなった。またミニゲームが数多く増え、ロボトルだけでなくミニゲームもストーリーに絡んでくる。よいパーツが簡単に入ったりさらに新たな攻撃が追加された。
独自の要素として、メダロットのパートナーシステムと会話システムが存在する。パートナーに選んだメダロットはロボトルやミニゲームに必ず参加させなくてはならない。また、パートナーのメダロットは、ゲーム中のイベントで主人公に話しかけてきたりする。会話システムでは、選んだメダロットとランダムに会話を行うことで、そのメダロット(メダル)の好みのパーツを知ったり、友好値を上昇させることで、ロボトルにおける成功値を上げることができる。これら2つの要素により、メダロットが心をもったロボットであるということを感じさせる作品となっている。
それまでのメダロットシリーズの集大成とも言える作品で、過去作品や漫画版メダロットに登場したキャラクターや土地、設定などが多く詰め込まれているほか、登場パーツは『3』の全パーツに加え、過去作品の人気のあるパーツと新規のパーツから構成され、約250体[10]ものメダロットが登場し過去最大のボリュームとなっている。
前作でシリアスに傾いた反省から、今作のシナリオは明るく軽いノリの路線に戻されている。その一方、任天堂にどこまで通じるか試したいという平野の意向により、ライトタッチのオブラートなノリに包みつつ同性愛及び宗教の要素が盛り込まれている[9]。
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